ファン＆オルタネータVベルト交換

走行距離が10万キロを超過して、恐らく未交換と思われる補器ベルトを交換しました。
整備マニュアルに従って作業していきますが、「シリンダヘッドカバーNo.2」のみ取り外し、マニュアル上の「ラジエータサポートオープニングカバー」「エンジンアンダーカバーRR RH」は取り外さなくても作業できました。このエンジンでは、サーペンタインベルトで全ての補器を駆動しているんですが、オートテンショナではなく、アジャストボルトで張り調整するものでした。まず、固定用ボルトAとBを緩めて、調整用ボルトを緩めていき、ベルトを取り外します。

ところが、オルタネータのトラベル量が不足してベルトの取り外しが困難で、ボルトDで止まっているアジャスタを取り外さないと、ベルトに負荷を掛けずに付け替えは出来ませんでした。マニュアル上では朱書きで「ボルトDは緩めない」とあったんですがね。

ベルトの経路に間違えが無いか確認して、アジャスタを取り付け、ボルトCで張り調整をします。一応取り外す前に旧ベルトの張り具合を確認して、同じくらいの張りに調整。締め付けトルクは、ボルトA 19N・m ボルトB 43N・m 緩めなくていいボルトD 19N・m

その後5分間アイドリングしてから、エンジンが冷えてから再度張り調整を行うように指示があります。5分程度のアイドリングで初期伸びが収まるということなんですね。オルタネータプーリとクランクプーリの間を、約10kgの力で押して10mmたわむように調整するとの事。

使い古したベルトとの比較。昔のベルトは、こんな風に逆方向に曲げると細かいひび割れが見られましたが、いまのベルトは見られないんですね。パッと見新旧がわかりにくいです。右が旧品で、MITUBOSHI製造。