クラッチが切れない病な106ですが、症状がだんだんと悪化して、3000rpmをこえるとクラッチが切れず、シフトできなくなってしまいました。 前々から妙なキーキー音がするようになっていたのですが、ここ最近ひどくなってきています。
クラッチかギヤボックスのどちらが悪いかわからないので、チューナーさんのところに押しかけてとりあえずギヤボックスを外して様子を見ることにしました。
カメラをチューナーさんのところに忘れたので、写真は後日アップロードします。
チューナーさんのとこに到着時点で土曜朝9時すぎです。
とにかく、ギヤボックス周辺にある補器類を外します。エアクリーナー、アイドルエアタンク、パワステポンプ、クラッチワイヤー、インダクションボックス、セルモーター、シフトロッドにドライブシャフト、ロアマウント、ハーネスのカプラ類・・・・
エンジン下とギヤボックス下それぞれににジャッキを入れて支えた上でエンジンマウント、ミッションマウントを外し、ギヤボックス側を下げます。 ギヤボックスの5速カバーがフレームをくぐったときにエンジンとの締結ボルトを外してギヤボックスをフリーにしました。知恵の輪をくぐってギヤボックスをおろしました。
エンジンマウントの窪みにマウントアームが乗っかっているだけなので、ヒヤヒヤです。
(11:30)
次にクラッチの状態を確認するために、クラッチカバーを外しました。
何かポロリと落ちてきました。 ?? 何かの金属片です。
さらにもう一つ、二つ・・・・:??2種類のコイルスプリングで、擦れて光っていました。これはダンパースプリングですね。
クラッチプレートのエンジン側をみると
やっちゃってますね。割れています。
(チューナーさんの言葉 「ここにも人為的ミスがあったな」)
スプリングの保持部分が割れているので、もともとクラックがあったのかもしれません。
フライホイールはコイルスプリングが擦れてピカピカになっていますし、ボルトの頭も角が丸くなっています。
最近オイル漏れが多いので確認のためにさらにフライホイールも外してみることにします。
軽圧入のフライホイールを外したそこにあったものは・・・・
リップのめくれたクランクシール
(チューナーさんの言葉 「ここにも人為的ミスがあったな」)(OTL)
この作業をしたのは私です。何も言えず、俯いてしまいました。
交換したシールの厚みは、このシールの2倍近くあったので強化品なのかもしれません。
(ここで12:30)
昼食をはさんで13:30すぎ開始
クランクシールは用意してあったものを打ち込みました。
組み込みのキモはシールリップをホースリムーバーのようなもので押し込んでからハンマーで慎重に打ち込むことです。
フライホイール(レッドポイントさんの軽量フライホイール)をアルカリ洗剤できれいに洗ってから取り付け後、クラッチを取り付けます。手持ちのクラッチとカバーは、中古エンジンについていたものと新品がありますが、共にラッチカバーにM8ボルトが通りません。
レッドポイントクラッチカバーをよく見るとM7用ボルト通し穴がM8用の通し穴に拡大されています。 まだレッドポイントクラッチカバーは使えそうで、新品カバーを加工する時間は勿体無いのでそのまま使うことにしました。
クラッチディスクは最初中古を使用しました。 後にスプライン部にバリが出ていたため新品を使うことになりました。
(14:30開始)
さて、ギヤボックス搭載なのですが、結果から言うと搭載できたのが20時半過ぎです。
吊り台とジャッキで位置、高さ向きを微調整し、途中クラッチディスク交換して6時間以上
入らないぞぉぉぉ・・・・とやって、最後はあっけなくスポッと言う感じで入りました。
失敗例
・デフケース部分と足回りの取り付け部分の(丸くなっている部分)が干渉して、ギヤボックスの5速カバー部がフレームにくぐった状態では結合できない。
・エンジンとギヤボックスの平行が出ていても全く入らない。
打開策
・ギヤボックスとエンジンとの位置関係はエンジンのやや下から斜め上に差し込む感じにする。 (開き角度は5°以下、1-2°と思われる)
・この状態で、フライホイールを適宜回しつつ
5速カバーをレバー等で押すと、「ムンッ」と何かに乗り上げた感じで少し奥に入る。
・そこで、ギヤボックス上部の固定ボルトを締めこんでゆくと
「スコッ」という感じで入ってゆく。
・やはり新品は気持ちがイイ
6時間以上クルマの下に潜ってバンザイ状態でいたため、腿の裏側は攣るし、腕肩は力が入らなくなるわで、これ以上の作業続行は無理とチューナーさんが判断し、ミッションマウント類を装着後に作業は終了しました。
(この時点で21:10)
ちょこっと追記
10/19朝 10時電車でチューナーさんのところへ到着
次の日体が辛くて早く起きれなかったため、チューナーさんのところへ重役出勤でした。
エンジンマウントが難物です。
エンジンマウント側はほとんど隙間が無いため、できるだけエンジンを左に寄せるようにマウントしなくてはいけないのですが、今日はずれてくれないのでドライブベルト、プーリーと壁の隙間は1mmとなりました。 ゆっくり作業したい・・・・
あとは元通り取り付けていって復元終了が15時前でした。
別のトラブルを抱えた車が入庫するというので、後半はピッチを上げて作業をしました。着地、ドライブシャフトのロックナットを締め、片付け後、車に乗ったときにちょうど次のクルマがローダーに載ってやってきました。間一髪でした。
クラッチ交換後は、普通の車に戻りました。
でも、ヘッドのベルト側からお漏らしの兆候があり、来週もチューナーさんのところで作業の予定です。(まだ話をしてませんが)
さらに追記(10/20)
慌てて片付けたので、ボンネットの中に工具を忘れました。(11/16フレアナットレンチ)
11/19夜チューナーさんに連絡しようと思ったのですが繋がらず、昼頃電話を貰って白状しました・・・・