前回装着出来なかったEZシムの取付をしました。
最近のFF車のリアに良く採用されているトーションビームですが、
基本的にアライメント調整が出来ません。
取付部分のガタを利用して多少の
トーインは調整出来る場合も有りますが、せいぜい0.5mm程度です。
株式会社アムテックス様よりEZシムを頂きましたので、当社プリウスに装着してみます。
はたしてちゃんと調整出来るのでしょうか。。。
EZシムを取り付ける前に、現状のアライメントを測定しなければなりません。
測定結果ですが、
左 右
トーイン +3.0mm +4.6mm
キャンバー -1°23 -1°25
スラスト 04’
でした。 スラストが出ていますので基本的に真直ぐ走りません。
ハブとトーションビームの間にEZシムを挟む事により角度を変える仕組みです。
目標アライメントを決めて、シムの角度を決めるようです。
目標アライメントはトータルトーイン2.0mmキャンバーは-1°45にします。
付属の換算表は度表示ですので、逆関数アークサインを使ってmmから角度に
換算します。(sin⁻¹(b/c)=θ)タイヤ外径644mmとして概算1mm=05’くらいですね。
トーインは右側アウト11’左アウト19’キャンバーはネガ20’ほどにEZシムを
設定すれば目標アライメントになるはずです。
リアのハブをばらします。
ハブの取付面にEZシムを挟みます。
取付面に当ててみて干渉する部分をマーキングします。
干渉する部分をカットします。
材質は硬いプラみたいですので、加工は簡単ですが、硬いので
割れちゃいそうです。
ハブとの間に挟みます。こんな感じになります。
ボルトが外れると、自分のタイヤに追い越されますので、必ずトルク管理が必要です。
規定値の15%増しでシムの薄い所から締め付けろとの事です。
30プリウスの場合は、ブレーキキャリパーにスペーサーが必要です。
シムの厚み分オフセットされたキャリパーが、ローターの中心に来るように
スペーサーを挟みます。
当社自慢のB-DYNA(ビーダイナ)アライメントテスターで測定します。
さて結果はどうでしょうか。。。
左 右
トーイン +2.1mm +1.7mm
キャンバー -1°48 -1°42
スラスト 01’
という結果になりました。
トーイン、キャンバー共に大体03’~06’程度の誤差が発生しています。
タイヤ外径644mmでmm換算すると、0.6~1.1mm程度の誤差です。
もう少し頑張って欲しかったのですが、干渉部分を加工する為にEZシムは
再使用が出来ません。スラストアングルが04’から01’に低減したのでまあ
良しとしましょう。
トーションビームのアライメントがお手軽に(?)変更出来るので、今までに無い
商品です。特に、スラストアングルが大きく出ている車両には有効だと思います。
宣伝ですが、バーデンでは2月末まで
アライメントキャンペーンを実施していますので
よろしくお願いします。
DIYで装着される方は、チャンスですよ~
(トルク管理は必ずしてください。自分のタイヤに追い越されますよ~)
Posted at 2011/01/25 20:35:30 | |
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