7月13日。
第2日曜日。
毎月恒例おはあづの日。
東北道に乗って いそいそ向かう。
父カプさんが久しぶりに参加予定だとか。
はなもぐ夫妻のABCC出品予定グッズ現物を先行して見られるかもしれないとか。
楽しみいろいろ。
福島西インターが見えてきたのでウインカー上げて分岐レーンへ。
減速のため 5速→4速に落としてエンブレ。
その瞬間、車体に変な振動があった気がした。
ルームミラーに一瞬白いもやのようなものが映ったような?
あまり深く考えないで出口ETCレーンへ向かい、ゲート通過速度まで減速。
と、今度は明らかな異常振動。 ETC車載器が電子音声で通行料金をアナウンス。
ふとルームミラーを見ると、エンジンフードのスリットからもうもうと白煙が。
「 げっ! 」
次の瞬間、エンジンストール。
と思ったら、まだ動いているので押し掛けの要領で勝手にエンジン再始動。
そしてまたストール。また再始動。
3回ぐらい繰り返したと思うが、ともかく異常事態なので慣性走行で何とか路肩へ辿り着く。
エンジンフードをリリースして外に出て開ける。
煙ではなく水蒸気。
どう見てもオーバーヒートです。
リザーバータンク空っぽ。
下回りを覗くと冷却水が滴る様子なし。
でもね。
マフラーの太鼓入り口側に、何かが焦げて焼きついたような白い汚れ。
テールエンドは苔むしたような緑色に色づいており・・・
青汁ポタポタ。
どうやら本線からゲートまでの間に、出るものは出尽くしたらしい。
ガーニッシュにも緑の液体飛沫が点々と。
とりあえず落ち着くために、止まる気配を見せない水蒸気を見ながらタバコを一服。
保険屋に連絡してロードサービスを呼ぼうか。
福島市内の修理工場に連絡しようか。
ここで今日はおはあづの日だった事を思い出す。
数キロ先にいるはずの地元民、と~ちゃんに連絡して、良い工場・ショップを知らないか聞いてみようと思うも、Myケータイにと~ちゃんのケー番が登録されてない!
で、申し訳ないが今仕事中なのを承知でえ~ちん大将にTEL。と~ちゃんに連絡取ってくださると。
折り返しと~ちゃんから着信。父カプさんが来てくださるとの事。
電話を切って待っていると、後ろに車が止まった様子。 見ると・・・
あらフォーさん登場!
と~ちゃんから聞いて駆けつけてくれたのかと思ったが、どうやら仙台から走ってきてインターを降りた所を発見されたらしい。
そうこうしているうちに父カプさんも登場。
買って来てくれた南アルプスの天然水を早速リザーバータンクに投入して、漏れの場所をチェック。
矢印の位置の外径30Φぐらいのホースから水漏れを確認。ピューピュー出てる。
父カプさんいわく、
「 プール後に目を洗う水道みたい 」。なるほど。
さて、インターのごく近くにスズキの販売店があるということで、置換できるホースを探してきてくれるとの事。
しばらくして戻ってきた父カプさんがニヤリとして、
「 廃材だけど丁度いいホースがあったから貰ってきた 」。
ここからは父カプ劇場。
常時車載しているには充実し過ぎな工具箱のツールを駆使してホース交換作業を開始。
申し訳なく思いながらも、邪魔しないように作業を見守る。
さて交換した元のホース、矢印の位置にV字の穴。3ミリぐらい。
漏れがなくなったか確認のため再度水を補充。
まだ漏れてる!!!
他にもある訳だ。
確かにあの3ミリ程度の穴では、そんな短時間ではクーラントは空にならないよなあ。
再び水漏れチェック。
発見。さっきのホースの少し奥の、外径12Φぐらいのホースからダダ漏れ。
父カプさん、はずしたホースを持って再度スズキへ。
もう有難くて申し訳なくて涙が出ます。
しばらくして、今度も首尾よく良さげなホースをゲットして戻ってきました。
再びの父カプ・オンステージ。
今度のホースは位置的に手間取ったものの、なんとか交換終了。
水入れてチェック。
Yeah!水漏れ止まった!!!
ホースは15mmぐらいにわたって裂けてました。
こちらのホースはメッシュ入ってないから、圧がかかるとそりゃ派手に噴き出すでしょう。
さて水足してエンジンを始動してみる。
着火しない。
アクセルを煽りながらクランキングを続けると、ガクガクしながらアイドリング開始。ただし、高回転を維持してないと止まっちゃう。
車外からどよめきが聞こえるので、ミラーを見ると、また白いモクモクが。
えー?まだ他にも?
と思ったが、今度のは水蒸気ではなくてマフラーからの盛大な白煙。
どうやらガスケット抜けたっぽい。
たしかに、ホース交換時に流れたクーラントを見ると結構な油が浮いてる。
ホース交換で解決!・・・とは虫の良い期待だったようです。
エンジンブロー確定。
自走で帰る事はあきらめて、修理を受けてもらえるか相談のため、先ほどのスズキ販売店まで移動することに。
回転数を高めにキープすれば、なんとかエンジンも回り続けてくれるので、父カプ号とあらフォー号に前後を守られつつスズキへ。
お店の方とも相談の結果、やはりロードサービスを呼んで自宅近くの行きつけのショップに陸送することに決定。
そして、
♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~~~
と、我が自宅近くのオートザムへと旅立って行きました。
どうやらローダー同乗はダメらしく、自分はJRで帰ります。
その前に、昼飯ぐらいは食べようよ、ということで、父カプ号に乗せてもらっておはあづ組と合流してみんなで食事。
そして解散後はまた父カプさんに福島駅まで送ってもらい ( 何から何までお世話になり感謝の言葉以外が見つかりません )、おそらく10年ぶりぐらいにJR東北本線在来線に乗って帰宅の徒につきました。
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これが僕の7月おはあづの顛末です。とにかく今回は父カプさんに多大なるお世話になり感謝に耐えません。本当にありがとうございました。
また、おはあづにやってきた筈なのにずっと付き添ってくださったあらフォーさんにも感謝を。
吹き上げる水蒸気を眺めながらボーゼンとしている所に、見知った顔が現れた瞬間の心強さといったらありませんでしたよ。
さらに、心配していただいたおはあづ組の皆さん、何シテルへのつぶやきに反応してくれた皆さんにも感謝を。
仲間がいることの素晴らしさ。つながりの大切さ。そんな当たり前のことを再認識した気がします。
本当にありがとうございました。
しかしこれで一週間後に控えた福島ABCCには、愛機での参加は不可能となりました。
ただ、今回のエンジンブローがABCC当日じゃなかったのが不幸中の幸いだなあと、あらフォーさんと話していたのですが、何名かの人に後で言われた事があります。
「 九州ABCC行きの道中でなくて良かったね 」
そうだよ!!!
九州とかでエンジンブローしてたら、アウェー感は今回の比ではなかったはず。
うんうん。確かにそうだ。
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さてこの後は、愛機の復活に向けて考えることが色々ありますが、復活までの出来事はその都度ブログアップする予定です。
その前にまずは福島ABCCですね。愛機の姿は現地にありませんが、僕本人は勿論スタッフとして参加します。
興味がおありのABCC乗りの皆様は、奮って参加下さいませ。
7月20日、アルツ磐梯スキー場駐車場でお会いしましょう。