ISTAによるVANOSの学習値リセット

2761 VANOS Maximal-Anschlag Einlass Bank2 というエラーが数年前から手持ちのスキャナーで検知されていました。バンク2の吸気側の最大ストップ位置が異常とのこと。VANOSのソレノイドバルブ交換後もエラーが検出されていたのですが、エンジンに不調を感じないため、その都度スキャナーでエラーを消去していました。そんな中、VANOSの学習値リセットで当該エラーが解消される場合があるとの情報を得たため、以前入手したダウンロード版のISTA+で試してみることにしました。　

早速PCを車両に接続してISTAを立ち上げます。ダウンロードしたISTAは海外仕様のため、日本語表記のためのパッチを適用しましたが、日本語化されるのは、エラー診断機能などの表層的な機能に限定され、VANOSテストやリセット機能では利用できませんでした。やむなく、使用言語を英語に切り替えてISTAを立ち上げ、車両情報を読み込みます。

引き続き、①Vehicle management　②Troubleshooting　③Function Structure のタブを選択し、Power train のツリーを選択します。

引き続き、Engine electronics MSS60 を選択します。

引き続き、①Valve gear、②VANOS、③VANOS control cylinder bank 1/2 を選択します。

引き続き、1⃣ Continue test module を選択します。

引き続き、3⃣ Delete VANOS adaptations を選択して学習値を消去します。

最後に、1⃣ Yes を選択します。

VANOSの学習値をリセットしてからエンジン警告灯もエラー検知はありません。引き続き様子を見ようと思いますが、積年のVANOSの最大ストップ値のエラーメッセージがこれで解消できていれば嬉しいなぁ。