シリンダー周り組み上げ

それではピストンを組みましょう。先ずはやりにくいピストンピンサークリップを片方嵌めておきます。どちらでもいいですが、作業スペースが狭い方に嵌めた方が後でやりやすいですね。
ラジペンで掴んで慎重に嵌めます。嵌めたら細い軸みたいなものでサークリップを押してサービス溝から切れ目を反対側まで回しておきます。回しにくいなら2ストオイルを少し垂らして潤滑しましょう。
コンロッドに嵌める時はクランクケースの中にサークリップが落っこちないようにウエスを詰めておきましょう。
嵌ったらピストンの溝にあるピンに切れかけを合わせてピストンリングを持って、シリンダーのスカートに押し込みます。
シリンダーとリングに2ストオイルをたっぷり塗っておきましょう。
ピストンは矢印側が排気ポートです。

今回は焼けついていた右下のピストンに付いてはスカート部分に結構な傷がついていたので、またもTKRJの新品ピストンを組みました。一つ余りますが予備としておけば良いでしょう。
シリンダーは奇跡的にほぼ傷がなかったのでママイキです。

シリンダーは2ヶ所ダウエルピンが付いていますが、クランクケース側のネジの受け径が違うので合わせてダウエルピンを組みましょう。
シリンダーを組んだら早々に規定トルクの28Nmで締めます。ここは仮留めだとYPVSバルブが被ってきて締められなくなるからです。

2本ピストンとシリンダーを組んで、YPVSの固定受けに規定のグリスを塗ります。
シリンダーリングにはヤマハグリースB、シールにはモリブデングリースとなっています。
そしてシリンダーリングが一つ見つかりません…そういえばこないだ酔っ払って、何じゃこりゃぁ〜とか言いながらそれっぽいものを倉庫の外に投げたような…。
ふぅ…注文すればいいか…。

ピストン、シリンダー、YPVSがほぼ組めました。
あとはミッション、クラッチを組んで、パーツ待ちでガスケット類を組みます。
チズルくん復活まであと少し！