ミッション・クラッチ組み付け

先ずはミッションですね。
ギアオイルの注油と念の為にストレーナーの掃除をしておきましょう。
本来はミッションバラさないと取りにくいオイルポンプですが、左上に見える部分でして、プラスネジを3本外せば取れます、が、ポンプギアと軸がダウエルピンで留まっているのでこれを上手く抜く必要があります。
軸が抜けないとミッションギアにあたって抜けないので、なんとかしましょう。
組む際にも先に軸受の穴とポンプギアの穴を合わせておいて軸を抜いた上で上手く差し込んで、隙間からダウエルピンを差し込むという割と工夫のいる工程が必要になります。
ただここが詰まるとミッションがオイル不足で焼けるので、掃除できる時にやっておいた方がいいです。

シリンダー組みつけた際にダウエルピンがが一つ余ったのでグオーと思っていたのですが、ここでした。
気がついて良かった。
カセットミッションの位置ぎめ用のピンです。

で、注油済みのミッションを差し込んでと。

クラッチ出来ちゃってますが、先ずはボスを嵌めて、ロックワッシャー、クラッチボスナットを70NmでSSTを使ってキープして締め付け。70Nmくらいまでならチカラの掛け方を工夫すれば1人でいけますね。
クラッチケースにシートワッシャー、スプリングを組んだあとフリクションプレートとクラッチプレートを交互に組んで行きます。もうこれ何回やったのかなぁ…。
前回焼け気味のクラッチプレートはジャンクのパーツからマトモなのと交換してあります。
バネを差し、バネどめは8Nmのふんわりトルクです。対角線で均等に締めていきます。

クランクケースカバーを閉じて終了。
今回ドレンボルトをZETAのマグネット付きに交換しました。
ドレンボルトの仕様は
M10×15mm Pich1.25です。

後はパーツ待ちでショートエンジンはほぼ完成です。
この時点で2ストオイルポンプのギアはミッション側と接合されているので回らないか確認しておきましょう。回る場合はダウエルピンが抜けているので再度バラしです。