• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

とのりもの"VG45 Hタイプ リムジン" [トヨタ センチュリー(セダン)]

整備手帳

作業日:0001年1月1日

VG40系 ドアの考察

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 30分以内
1
パーツレビューにもアップいたしましたが、 H2年 VG40Eタイプの助手席側ドドアを 入手しました。

http://minkara.carview.co.jp/userid/752032/car/641672/4231954/parts.aspx

補修用ではないので、電気部品の動作確認はしていませんが、おそらく 大丈夫そうです(n‘∀‘)η

一応、部品取りとしての購入です。

画像は 内張と 防水カバーを剥いだところです。

バネル部分は、結構厚めな鋼板で、窓枠は、アルミの押出し形材を溶接構成で組み立てある、現代では考えられなような、手間、暇、コストがかかっています。

2
開口部側です。
純正OPの ドアエッジモールが付いていました。
これも最近は希少な部品です(現在はもちろん製廃)が、ステンレス製で、型おこしされていて、ドアには カシメによって 取り付けられています。
ですから、外せないですよ~

ボルトが、2本見えますが、これは、アルミの窓枠を留めているものです。機械作業ではできないですね、、、さすが 手作りです!

水切りモールも、はめ込みではなく 全て ビス止めです。
3
ご存知 電動三角窓です。
下の部分(底辺側)の真ん中に モーターが取り付けられており、センターを回転させることによって 開閉動作しています。

約160°まで開きます。
風圧などで 勝手に閉じたり、開いたりしないように、駆動モーターには、リダクション型ウォームギヤを介しています。


窓枠側は、ガタのないように ピポットヒンジ(回転軸受)で 取り付けされています。
4
ヒンジ側です。
ドア本体が重いので、ヒンジあたりボルト3本で留まっています。
画像はありませんが、ヒンジもかなりごついもので、車体側も 当然 3本で留められています。

真ん中辺に縦方向に溝がありますが、ここに ウエザーストリップが入ります。別部品で 非常に手間の掛かる工作です・・・

スピーカーグリルのように 穴が何個か空いているところがありますが ここは 車内の内圧を逃がすためのものです。
すぐ近くに ハーネスが通ている穴がありますが ここがかなり 余裕があるので、あんまり いらない気もします・・・

スピーカーからは、この二つの部分から 音漏れしてしまいますので、大きな音でなくても筒抜けですね(・∀・)
5
三角窓のピポットヒンジの窓枠側の取り付け状態です。
ウエザーストリップを剥がないと 通常では 見えない部分です。

ここは ドリルで穴あけして、リーマーでバリ取りがされている感じです。
ケガキの跡もありますし、機械加工では不可能な場所になりますから 1台1台、職人が作業されていると思います。

ピポットヒンジも、片手で押さえながら ビスを入れて、位置調整もしないといけないので 非常に面倒です。

さすが丹精込めて手作業で作られている証ですね!
6
これは、車内の内圧を室外に逃がす弁です。
垂れゴム式になっていて、通常はゴムの重みで、張り付いています。
ドアを閉めたり、エアコンを外気導入にしたときに、のれんを押すような感じで作動します。

室外からは 逆流しないようになっています。

現代では、リヤクオーターの下あたりのバンパーに隠れるところに 設置されているのが一般的です。

VGでは、フロント左右席のみの装備で、リヤドアには ありません。
7
ドアアウターハンドルです。
最近では このような造形のドアハンドルも見なくなりました。
手掛けを持ち上げれば 開きます、、、

VG35までは、造形は同じですが、手掛けは持ち上がらなく、内側に マイクロSWが仕込まれており、電気的にドアが開く(ソレノイドでオープンリンクを引っ張る)ようになっていました。
もちろん、故障時には、キーの回転操作で、開けることもできます。

ポップアップドアの はしり です。

しかし よく故障したのか、40系では 機械式のリンクに変更されてしまいました。
8
パワーウインドウ部です。
パンタ式レギュレターですから、渦巻きバネが見えます。

この渦巻きバネは、ガラスの重さを打ち消すために付いています。
モーターに対して、上げと下げに出来るだけ、負荷差を 少なくするためです。

特に、上は 上昇重力のほか、ガラスの自重もプラスされますから 厳しい環境になります。

エレベーターの、オモリと一緒ですね!

下に見える黒い丸いものは モーターです。結構大きいのですが、そこまでパワーがあるようには見えません。
ここも手作り感満載で、ビス・ボルト・ナットによる固定方式ばかりです。(モーターも分解可能)

鋼板も厚めで重く、装備重量は 40キロ近くになります。
どうりで ドアの閉まる音が 重圧なはずです!

VG45の リヤドアは、これより もっと重いものと思われます。


ドア一つとっても かなり 手間暇かけているのが よくわかります。 センチュリーは 1台1台を 職人が手作業で作っているというのは、こういった部分で 非常によくわかります。

ますます 魅力に取り付かれますね^^

関連パーツレビュー

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

T4.2イルミネーション電球移植

難易度:

何の意味もないイメージチェンジ

難易度:

赤色LEDテールバルブ装着

難易度:

エアサスコントローラー取付

難易度:

フューエルキャップ交換

難易度:

ヒーターバルブ破損

難易度: ★★

関連リンク

この記事へのコメント

2012年1月8日 22:08
改めてセンチュリーが手の込んだ車であることを認識しました(*^o^*)
自分がこの車に乗っている事を誇りに思いますp(^^)q
他人からみればただのポンコツですが(@▽@;)
コメントへの返答
2012年1月9日 8:35
ほんとそうですよ~
いたるところに 手作り感の残る状態です。

このようにして作られた車ですので より一層大切にしていこうと思います。
2012年1月8日 22:48
こんばんわ。
トヨタの中でも、精鋭部隊、エリート集団の作品ですからね。
良いものは、良いのです。
妥協なく、トヨタの心髄を見せつけられます。
コメントへの返答
2012年1月9日 8:38
まさに エリート集団の 賜物です。
手作りとはいえ ずさんな作業はなく どれも 寸分合わせながらの 痕跡が垣間見えます。

いくら 手作りでも 腕が無くては 全く意味がないですしね。

まあ 完全オートメーション化で製作された 車が いけないというわけではないのですが 文字では 表せない気持ちですよね~
2012年1月12日 21:25
センチュリーはとにかく「触るな」というプレッシャーを感じさせます。
GZGもリアのエアコンフィルタを替えるのにもものすごく作業性が悪いです。
普通ならソレのある場所にその部分だけ開く扉状のものを付けるもんですが、ます、ソレがどこにあるかわからないし、わかったらわかったで、トランク内の照明を外して内張をべりべり・・・。

窓枠の交換て面倒ですかね? メッキではないので汚れがしみこんでいます。コーティング屋さんのいうには磨いてもとれないそうで・・。そもそも表面処理の不良だとおもうんですがねぇww。
コメントへの返答
2012年1月13日 8:13
センチュリーには触るな、全くそのとおりです、、、
触るのでしたら、それなりの心を覚悟して 手入れしろとのことですね(゚∀゚)

中途半端に触ると 後にも先にも どうしようもなくなってしまうかもしれませんね・・・

VGもGZGもですが 、質感・雰囲気を最優先に考えられているので、整備性などは 二の次なんでしょうね。

整備にも センチュリーを専用に触れる技術者が欲しいところです。


窓枠ですが、GZGは触ったことがないので わからないですが、VGの経験から言いますと、かなり 大変です。

片側を早くて、調整などを含め 2時間くらいです。

GZG50の窓枠は VGと同じアルミフレームのメッキ加工品ですが、GZGは つや消しタイプの表面処理で、梨肌状態ですから ツルツルのVGに比べて 汚れや、水垢などが侵食しやすいのではないでしょうか(推測)

ですから 汚れ落すのも、風合いが変わってしまう恐れがあるので、こすったりできませんしね・・・

酸性雨も年々 強烈化してきたかも(ノ∀`)

プロフィール

「見学 http://cvw.jp/b/752032/47678845/
何シテル?   04/26 17:45
センチュリーは VG40から始まりVG45ときて 現在は リムジン&GZG50。 通算5台、25年間乗ってます。 後席からの眺めと 乗り心地は最高。 ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

愛車一覧

トヨタ センチュリー(セダン) VG45 Hタイプ リムジン (トヨタ センチュリー(セダン))
メーカー純正 VG45改、Hタイプリムジンです。 部品がなく  苦労していますが たまり ...
トヨタ センチュリー(セダン) GZG50 鸞鳳 (トヨタ センチュリー(セダン))
鸞鳳グレーメタ フロアシフト グリーンガラス オーキッド色ウールシート、リヤテーブル、3 ...
メルセデス・ベンツ CLSクラス (クーペ) メルセデス・ベンツ CLSクラス (クーペ)
街乗りに使用しています。
スズキ エブリイ スズキ エブリイ
以前の同じエブリーを 4年5000km弱しか乗ってあげれず 大切にしてもらえる方に 差し ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation