ESPN F1トピックスより、昨晩行われたハンガリーGP決勝のドライバーコメントを抜粋して紹介します。
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降雨の可能性が予報されていたにもかかわらず、好天に恵まれたハンガロリンクで29日(日)、2012年シーズン第11戦ハンガリーGP決勝レースが開催され、ポールシッターのルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップでチェッカーを受けた。
キミ・ライコネンとロマン・グロージャンが2位と3位でゴールし、ロータスがダブル表彰台をマークして前半戦を締めくくっている。
レース後のドライバーやチーム関係者のコメントは以下の通り。
レッドブル
セバスチャン・ベッテル(4位)
「僕としては今日の実際の結果以上に全体的な速さがあったと思っている。第1スティントはジェンソンの後ろでスタックした。彼は僕より遅くてその時にタイムを失ってしまったけれど、もちろんピットに入って出てきたからといって単純にクリーンなスペースを得られるわけじゃない。トラフィックがあるからね。だから僕たちにはどうすることもできなかった。終盤、タイヤはそれほど悪くなかったけど、前のマシンのタイヤがダメになってきた場合に備えて何かやらなきゃいけないと考えたんだ。実際にはそうならなかったけどね。レースペースはとてもいいから、予選でもっといいスタート位置につけるかどうかは僕たち次第だ。そうすれば違ったレースになるからね」
マクラーレン
ジェンソン・バトン(6位)
「まず、ルイスとボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのチームの皆に"よくやったね!"と言いたい。皆、最高の仕事だった! でも僕は、今日はルイスよりもだいぶフラストレーションがたまっているような気がする。それでもオープニングラップのターン2でアウト側からセブを追い抜き、彼の前に出られたことは本当に満足しているし、3番手をキープできていたことも満足している。それに先頭のペースにもついていけていたしね。実際、最初のピットストップの後は先頭集団が見えていたんだ。だからまだかなり接戦だったはず。その後、3ストップ戦略でいくことにしたんだけど、2回目と3回目のストップが終わるとトラフィックにはまってしまい、残念なことにそれが僕の状況を難しくさせた。トラフィックにはまると、前がクリアな状態で走っているときよりもかなり遅くなってしまうから。だけど、今週末はたくさんのポジティブなことがあった。僕たちのマシンは間違いなく速い。ホッケンハイムでは僕が、ここではルイスがそれを証明している。シーズン後半戦も必ずボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの皆は全力でパフォーマンス向上を目指して開発作業に励み続けてくれるはずだ。これからシーズン半ばの休みに入る。僕は旅行してリラックスするつもり。かなり楽しみにしているんだ」
ルイス・ハミルトン(1位)
「何て言えばいいんだろう!? 大喜びさ! チームが本当に最高の仕事をしてくれた! もう完ぺき、最高! 本当に楽しいレースだった。簡単じゃなかったけどね。実際、これまで走ってきた中で一番キツイレースだとも思うくらい。でも、ね、だからこそうれしいんだ。69周を通してずっとプレッシャーがすごかった。まずはロマンで、次にキミが僕の真後ろにつけていて、それがずっと続いたんだ。ペースを落とさないようにしながらタイヤをケアしないといけなくて、本当に厄介だった。こんな風なレース展開だと落ち着いていられない。マシンの感触は変わり続けるしね。どのラップでもタイヤから異なるメッセージを受け取る。でも最後はちゃんと(タイヤを)もたせられた。周回ごとにラップを通して、後続とのギャップを維持することがすべてだった。特にピットストレートにDRSゾーンがあるから、そこでオーバーテイクされないように、どのラップでも最終コーナーでは十分なギャップを持っていられるようにがんばらなきゃいけなかったけど、全部やり遂げられた。さっきも言ったけど、チームは本当に信じられないくらい素晴らしい仕事ぶりだったし、イギリスから来てくれた人たちだけじゃなく地元ハンガリーのファンも含めてブダペストで受けた声援は最高だった。それに、イギリスでオリンピックが開幕した週末にグランプリ優勝を遂げられたことは、オリンピック期間を通してさらに多くのイギリス人選手の活躍を願っている僕にとって、それに貢献できたような気がしている。誰かが教えてくれたんだ、僕たちが2012年のイギリス最初のゴールドメダルだって。まあ、実際はしょうじゃないんだけどね。でも、オリンピック期間では今回がイギリスの初勝利だ。最高じゃん。シーズン全体を考えると、休み明けにやるべきことがたくさんあるのは間違いない。でも今はお祝いしよう。僕たち全員、家族や友人、ファンも一緒に、ボーダフォンのロケットレッドTシャツを着て、この瞬間を楽しもう。僕たちみたいにお祝いする人は他にいないからね」
フェラーリ
フェルナンド・アロンソ(5位)
「これは間違いなくポジティブな結果だよ。僕らはあまり速くなかったから、困難な末になるのは分かっていた。いろいろあったけど僕らはウェバーに対するリードを広げることができた。チャンピオンシップに関してはとてもいい週末だったってこと。こうした状況でレッドブル1台の前、もう1台のすぐ後ろでフィニッシュできたのはすごく大事だ。理論上は7位でフィニッシュのはずだったから。今週末のハミルトンは手の付けようがなかった。でもベッテルに対してはそれほど遅れていないし、僕の考えではチャンピオンシップで僕らより後ろにいる中では彼らが最強のグループだ。僕らの戦略的選択は正しかった。ペレスの後ろで少し時間を失い、そのためにライコネンに負けたのは事実だ。でも今日はライコネンにも手は届かなかっただろう。シーズン前半戦で最高のマシンではなかったものの、40ポイントのリードを築けた。チャンピオンシップのリードを保てるよう、これからも前進を続けられるように努力しなければいけない。今のままじゃ不十分なんだ。僕らが今の位置にいられるのは、持ってるものを常に最大限生かしたことに加えて、優れた信頼性を持っていたからだ。23戦連続での得点は偶然ではできないよ。7月は3戦が開催され、ファクトリーも忙しく、タフで緊張続きの1カ月だった。僕もここで一息ついてバッテリーを再充電したい。パーフェクトな状態でスパに臨めるようにね。シーズン後半も前半と同様にポジティブでプロダクティブなものになってほしい。休息と仕事、将来に目を向ける時間は5週間ある。それからスパとモンツァという2つの非常に過酷なレースが待っている」
フェリペ・マッサ(9位)
「僕のレースはスタートで台無しになってしまった。たぶんクラッチがオーバーヒートしていて、ホイールスピンを起こしたんだ。それでポジションを2つ落とし、取り戻すことはできなかった。このコースはオーバーテイクが本当に難しい。第2スティントでは一時ウェバーとセナより強かったにもかかわらず、彼らをパスするチャンスはゼロだった。素晴らしいレースじゃなかったけど、少なくとも2ポイント取れたのは良かったかな。シルバーストーンとホッケンハイムでの僕らのペースは勝利に匹敵するものだったけど、ここでは違い、それが週末全体を難しくした。シーズン前半戦は僕にとってあまりポジティブじゃなかったけど、今日はスタート時よりも確実にいい気分だ。後半戦は良くなると確信している。契約? 状況がはっきりするまでは何も言えないよ! 僕は次の数戦を成功させるのに集中しているし、それが今一番の目標だ」
メルセデス
ミハエル・シューマッハ(リタイア)
「今日のレースはあまり振り返りたくないレースの1つだった。スタート前にエンジン温度が非常に高くなっていて、イエローライトが点灯したためにエンジンを切った。ピットレーンからスタートしてペナルティを受け、さらにパンクチャーに見舞われた。レースの初めから、あまり愉快な展開ではなかった。来てほしくないものが全部集まってきたような感じだ。スタート前からテレメトリーの状態が完全ではなく、オーバーヒート中の様子もはっきり分からなかった。それで最後はリタイアを決めたんだ。次のレースで問題になるようなダメージを負いたくなかったからね。休み前にクルマをきちんとチェックして、スパに臨めるだろう。今週末はあまり記憶には残したくないけど、こういう受け入れるしかない週末というのもある。今後のレースではもっと改善できるはずだ」
ニコ・ロズベルグ(10位)
「今週末は僕らにとって難しい週末で、十分な速さがなかった。今日のレースではスタートがうまくいき、チェッカーまでに3つポジションを上げたから、最善を尽くしたと言えるだろう。でも、1ポイントで喜ぶなんて理想的な状況じゃない。なぜペースを欠いているのか答えを見つけ出さなければいけない。休み明けのスパではもっとうまくやれることを願っているよ。必要な改善ができるよう、ハードにプッシュする」
ロータス
キミ・ライコネン(2位)
「優勝できなくて悔しいけどチームにとってはいい結果だし、最後の一歩を踏めるようにプッシュし続ける。僕のスタートは悪くなかったけど、KERSに問題があってフェルナンドにポジションを譲ってしまった。ちゃんと機能しだしたときには集団の中にスタックしちゃっていたから、ちょっとイラッとしたけど、クリアな場所を走れるようになったときにはプッシュできたし、2回目のピットストップで何台か追い抜ける感じがしていた。チームからはロマンとかなり接戦になるだろうと言われていたんだ。でも大丈夫だった。ルイスに追いつくことはできたけど、追い抜くのは不可能だった」
ロマン・グロージャン(3位)
「チームにとってはいい結果だけど、正直、ちょっとガッカリしている。前半2つのスティントはルイスといい形で先頭争いができていたのに、青旗をまったく尊重しないマイケル(シューマッハ)に引っかかってしまってかなりタイムロスした。そのせいでキミにもポジションを奪われてしまい、それと同時に優勝を争うチャンスも失った。ここはオーバーテイクが本当に難しい。前にいるマシンに近づく度にフロントエンドのグリップを少し失うんだ。だからオーバーテイクが不可能になる。それでも、これがレースだし、コンストラクターズ選手権のために大量点を獲得できたことは本当にポジティブだ」
ザウバー
小林可夢偉(18位完走扱い)
「単純にここでの僕たちは遅すぎです。週末を通して苦戦していましたし、ミディアムタイヤのコンパウンドは特に苦労しました。スタート直後にコースの左端を走ることになり、それ以上どこにも行けない状態に陥ってしまったのでいくつかポジションを落としてしまいました。最後はハイドロリック漏れにより、ピットに戻るよう指示がありました。そんなところです。どういうわけか、ハンガロリンクは僕たちにとってうまくいきませんでした」
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で・・・2013シーズンに向けた、FERRARIをめぐる噂をいくつか(^_^;)
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ハンガリーGPで優勝を争ったキミ・ライコネン(ロータス)が再びフェラーリのレーダーにとらえられたとのうわさがパドックで渦巻いている。
このうわさは、フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリがフィンランドのテレビ局『MTV3』に対して、フェラーリのエースであるフェルナンド・アロンソと跳ね馬を去った2007年の世界王者には「多くの共通点がある」と語ったことがきっかけだった。
マーティン・ブランドルはイギリスの『Sky(スカイ)に「今週末のパドックではフェリペ(マッサ)がすでに来シーズンのシートを失っている、ともっぱらだ」と明かしている。
『Sunday Times(サンデー・タイムズ)』紙はチームの"内部関係者"が、マッサの後任候補リストに挙がるどのドライバーよりもライコネン起用がもっと良い選択肢だと語ったと報じた。さらに、この情報筋はセルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルグ、ポール・ディ・レスタ、ヘイキ・コバライネンを含め、後任候補として伝えられている小林可夢偉やパストール・マルドナドさえも、必ずしもマッサ以上に優れているとは限らないとも述べている。
「キミがとても素晴らしいソリューションになるだろう。速くて経験豊富で政治に関心がなく、今年の末で契約が切れる。フェルナンドはチームメイトにキミが来ることに問題は一切ないはずだ」
しかしながら、『BBC』のアンドリュー・ベンソン記者は"絶対に確実な情報筋"が今回のうわさを単に"くだらない"と一蹴したと伝えており、加えてサンデー・タイムズ紙が報じた"内部関係者"も大きな障害があることを認めている。
その障害とは? イギリスのコラムニスト、マーク・ヒューズいわく、フェラーリ社長のルカ・ディ・モンテゼモーロだという。
2009年末にライコネンがフェラーリを去り、ラリー転向をプッシュしたのは、伝説の跳ね馬の全権を握るモンテゼモーロとライコネンが激しく仲違いしたからだと言われている。したがって、伝えられるところではモンテゼモーロがライコネン復帰案に"抵抗している"ようで、ヒューズによるとライコネンは「二度とモンテゼモーロと仕事をしないと誓っている」そうだ。
ハンガリーGPを2位でゴールしたライコネンは「僕はずっと反感はまったくないと行ってきたし、チーム(フェラーリ)とはいい時間を過ごした。今後、何が起きるかは誰にも分からない。僕は自分がいる場所に満足している」と語った。
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もう一つ・・・
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ハンガリーをもってF1が夏休みに入るのは例年通りであり、ハンガロリンクのパドックは"シリーシーズン"のうわさに関しては落胆を見せていない。
その最たるものがフェラーリに関連するもので、現在のフェリペ・マッサとの契約に含まれていた2013年のオプションを行使しないと決めた後、マクラーレンのジェンソン・バトンにアプローチしたというのだ。
ブラジル『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・デ・サンパウロ)』紙の記者であるリビオ・オリッキオも同様のうわさを耳にしたのかもしれない。
「マッサの更新のチャンスはあるのか考えながらブダペストに到着した」とつづるオリッキオは、「今日、それら(マッサのチャンス)は薄くなっている」と認め、パドックでフェラーリに近い"多くの人々"と話をしたと明かした。
一方、イタリア『Autosprint(オートスプリント)』誌はバトンがフェラーリは「僕の契約の状況を知っている」と語りつつもうわさを否定すらしなかったと伝えている。
バトンは2013年もマクラーレンとの契約下にあるものの、同誌によればバトンはハンガリーにて"決してないということはあり得ない"と付け加えたという。
他にもキミ・ライコネン(ロータス)がフェラーリ代表のステファノ・ドメニカリにとってマッサの後釜候補として見なされているという魅惑的なうわさがある。
2007年にフェラーリでチャンピオンになったライコネンとチームの現ナンバー1ドライバーであるフェルナンド・アロンソに"多くの共通点がある"とドメニカリはフィンランド『MTV3』に語った。
ドメニカリはライコネンに言及し、「彼は決して外部に対して不平を言わない」と指摘。
「彼は(2009年の)マシンが自分の目的を達するのに必要なマシンではないと言うことも簡単にできたはずだが、落ち着きを保ってチームをサポートした。それは重要だと思う。彼は常にチームをプッシュし、すべてを最大限に生かそうとしていた」と述べている
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さてさて・・・【F-1】は昨日の決勝後から1か月のサマー・バケーションに入りました。
次戦は9月2日(日)決勝の、ベルギーはスパ・フランコルシャン・サーキットのレースから、後半戦始まります。
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2012/07/30 08:41:01