ここ1ヶ月ほどの間、札幌は例年にない雪の量で、除排雪が追いつかない住宅街の道路はどこもデコボコガタガタのオフロードコースのよう。
凍るとツルツル滑り、ちょっと気温が上がるとザクザクになってクルマが埋まりそう。
道路の両側に積まれた雪山で道幅も狭まり、すれ違うのも一苦労(>_<;
でも、今年の冬はパンダ4x4があってホントによかった。
パンダの6速MTは全体的ローギヤードで1速はアイドリングでクラッチミートしても発進可能なほどで、気をつかう圧雪や凍結路面でもホントに扱いやすい。
意図的に乱暴にアクセルを踏み込んだりしなければ、平地でも坂道でもほぼスリップせずに発進できるのは4WDのアシストのおかげ。
スタックの恐怖に襲われるザクザクになった深い雪の道も、ELD(電子制御式ロッキングディファレンシャル)をONにすれば、有無を言わせず四輪がグイグイとクルマを前に押し進めていきます。
ルーテシアだとボディ下をぶつけてしまいそうなデコボコにうねった道でも、パンダはほぼ無事で、たまに軽くこする程度。
最低地上高は、ルーテシアと5〜6cmくらいしか違わないはずだけど、この差は大きいなあ。
ホイールベースが30cm短いのもこんな道ではプラスに。
コンパクトな車体は雪で狭くなった道でもストレスが少ない。
運転席の座面が高いから目線も高く、前後左右のガラス面積も広く視界が良いので、狭い場所でもギリギリまでクルマを寄せられる。
とは言っても、クルマどうし譲り合いながら運転しなければない状況で、時には他のクルマにイラっとくることもあります。そしてそれは相手も同じ。
そんな時にパンダの優しい表情は刺々しい気持ちをいくらか和らげてくれる(ような気がします)。
「パンダは冬の札幌のためにあるようなクルマだね」
ある日、妻がこのように言ってましたが、まさしくそのとおり。
もともと彼女の「ヨンクのクルマが欲しい・・」というリクエストで買ったクルマだったので、買ってよかった。
いいチョイスだったなとあらためて思ってます。
こんなクルマを、超面白いツインエアエンジンと6MTの組み合わせて楽しめるのは今時とっても贅沢なことなんじゃないかと思います。
立春を過ぎ、冬も折り返し点。そういえば少し日も長くなってきたかな。
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【おまけ その1:パンダの4WDシステムについて】
一口に4WDと言っても最近のクルマには色々な方式があって、その呼び方もメーカーによって様々。それぞれがどういうシステムなのかを理解するのはとっても難しいです。
パンダを買ってから、パンダの4WDシステムについて知りたくて色々な自動車情報サイトでレビュー記事などを読んでみましたが、今ひとつピンとこないというか、中には「?」と思うような記事も。
結局一番分かりやすかったのが「取扱説明書」。
素人の私がどうこう言うより、これからパンダ4X4欲しいなと思っている人に対しても、これが一番誤解がないと思うので、取説の該当ページの画像をそのまま貼ります。
■トルクオンデマンド四輪駆動システム
■ELD(電子制御式ロッキングディファレンシャル)
■ASR(アンチスリップレギュレーション)
(ASRはESCの機能の一つとして4X4だけでなく、FFのパンダも備えている機能です。ELDをONにしている間はASRの機能はキャンセルされ、スリップしてもエンジン出力を抑制したりする制御は入らないようです)
【おまけ その2:WILLYS JEEP】
パンダとは直接関係ないですが、昔はオフロード車や4WD車のことを全部「ジープ」って言ってましたよね。今でも高齢の方はそんなふうに言う方もいます。
今で言うSUVの元祖、WILLYS JEEP
これは、上富良野にある土の館のトラクタ博物館に展示されている個体で北見の農家が1951年に購入したもの。
当時の農家1年分の販売高が60〜70万円のところ、このJEEPは120万円だったとか。
インパネの注意書きプレートを見ると、トランスファーのところに「硬い乾燥した路面では、フロントアクスルを切り離せ」というようなことが書いてありますね。
現代でも生きているパートタイム4WDのお約束。
おまけが長くなりましたので、このへんで(^_^;
Posted at 2022/02/13 19:32:04 | |
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