6:00、起床。
管理人のおじさんも、あまり天気がよくなさそうだと言っていたが(天気予報でも)、奇跡的に快晴に!
ここのところ、こうしたツキには恵まれているのですが、今回も山の神様が味方してくれたようです(嬉)。
昨日は暗かったのであまり良く見えなかったのですが、明るい状態で見回すと、樹やササをうまく使った、素晴らしいキャンプ場でした。
車のドアを開け放って甲羅干ししつつ、朝食。椅子を出し、コーヒーを淹れます。標高1000m近くで気温が低かったこともあり、インスタントであっても、美味い〜!昨日「プリンスパン工房」で仕入れた、これまた美味しいパンと一緒に堪能しました。
8:40、管理人さんに挨拶をしてから、キャンプ場出発。
5分でロープウェイ駅近くの駐車場に到着。
偶然、そこに伏美岳で出会った、成田ナンバーのハイエースを発見!(バイクも積んできている、筋金入りの縦走者っぽい方でした)、驚くと同時に嬉しくなってしまいました。
さて、今日はロープウェイの旭岳駅(下側、1100mちょい)から、姿見駅(上側、1600mちょい)まで(&池の周遊路)の2時間半のコースをゆっくり楽しむ予定。嫁さんは、朝ぎりぎりまで、膝との対話をしていましたが、大事をとってロープウェイで先に行き、上で落ち合うことに。
8:45、登山者カードに記入し、いざ出発。
快晴の中、写真を撮りまくりつつ、自分のペースで快調に歩いて行きます。
この辺りは、1300m付近まで、樹高30m以上のアカエゾマツがどどんと優占。オガラバナがその間に生える感じでした。トドマツは、ほんの時々出てくるくらいで、伏美岳とは大きく異なる林相です。
火山(旭岳)の影響なのでしょう、土壌は非常に薄く、台風等で根返りしたアカエゾマツが多数横たわっていました。北海道では、こうした厳しい条件では、トドマツではなく、エゾマツでもなく、アカエゾマツが優占するのだなあと、一人興奮しながら登って行きます。
この区間には、幾つもの素晴らしい湿原(天女が原)が出現するのですが、この時期は人っ子一人いない、貸し切り状態!
今回、花はエゾオヤマノリンドウとミヤマアキノキリンソウがちらほらと咲いている程度でしたが、盛花の時期はさらに素晴らしいでしょうね...。極寒の冬も捨てがたいですが...。
熊除けに、時々柏手を打ちつつ、進んでいくと、1290mで、湿原内に生えるハイマツと遭遇。本州では、2300mくらいからが彼らの生育域なので、やはり北海道では1000mくらい低いことになります。
1310mからは、急激に針葉樹は減少し、ダケカンバとチシマザサが卓越しだし、1350mを超えると、5〜10mのダケカンバの低木林に。そして、1500mを超えると、ハイマツ林になりました。
ちなみに、1300ー1600m区間は、傾斜がきつく、しかも玉石が道にごろごろしているため、歩きにくくなります。ところどころ、岩場もあるため、やはり、嫁さんは連れてこなくて正解でした。この辺りは、休みをいれつつ、快調に飛ばして行きます。
11:05、山頂駅到着。写真を撮りつつ随分ゆっくりしたつもりでしたが、標準タイムより30分ほど速く到着することができました。
とはいえ、この日も日中は暑く、汗ぐっしょりに。駅で飲み物を補充し、しばし休憩です。
しばらく休んだ後は、池巡りの一周コースを歩きに出かけます。夫婦池、姿見の池や、冬の寒さでできる構造土、蒸気を吹き上げる旭岳の雄姿を見ながら、1時間ほどのハイキングを楽しみました。残念ながら、ナキウサギやキタキツネ、ヒグマやエゾジカは見られませんでしたが(エゾシマリスは見ましたが)、ハシボソガラスがエゾノツガザクラの実をついばむ姿を初めて見られて興味深かったです。
それにしても、今年は季節の進み方が遅いらしく、例年なら秋の紅葉が始まる頃なのですが、残念ながら、まだほとんど紅葉の気配は見られませんでした。
12:30、怪しい雲が発達してきたこともあり、ロープウェイで、下山。腹が減ったので、駅に併設のレストランにてラーメン。大量に汗をかいていたこともあり、もちもちの縮れ麺に、ややピリ辛の味噌スープ、柔らかいチャーシューの味噌ラーメンが堪らなく美味かった!
13:30、駐車場へ戻り、着替え等を済ませ、本日の宿、ラビスタ大雪山へ。
夕食まではだいぶ時間があったので、温泉に浸かったり、散歩に行ったり、シックな木製の調度品で統一された部屋でビールを飲んだりしてのんびりと過ごしました。
20:00、待ち兼ねた夕食の時間です。北海道産の素材を存分に生かしたフレンチを堪能しました〜♫
これで、自分にとってのこの旅の大きな目標は完了!
明日からは、キャンプをしつつ、富良野・美瑛をのんびりと観光します。
Posted at 2012/09/24 00:08:23 | |
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