ブレーキキャリパーO/H(11万キロ・25年モノの中身)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
いよいよ前後ブレーキキャリパのO/Hを決行。
過去にサイドブレーキの固着対策をやった際とか、ピンスライド式はピンの固着が恐ろしいので、グリスアップは数年おきにしてきたけど、ピストンを全部出すのは初めて。
まずは問題の出ているリアを外す。
2
ブレーキのバンジョーボルトを外すと液がダダ洩れになるので、O/Hしてる間、床はあのムカツク汁でビタビタになる。
フルードラインストッパーというのも売っているが、あの洗濯ばさみみたいなモノを1000円出して買う気になれぬ。
ブレーキペダルを踏んどきゃ漏れにくいはずだが、つっかえ棒を用意したり、Bランプがつかないようにバッテリorフューズ外すのも面倒。
「どうしましょう、真田さん…」
「“こんなこともあろうか”と、専用パーツを作っておいたのだ!!」
100均の「洗濯ばさみの化物」と「丸いアレ」で制作。(約250円)
そのまま付属の両面テープで張り付けるとズレちゃうので、ボンドと短ボルトで合身。
3
リア・キャリパは、本体を取り外してアジャスターボルトでピストンを限界まで出したら手で引っこ抜く。
Oh! キタナイデスネー!!!
ダストシール内の腐食も目立つ。
4
この作業のためだけに数年前に買った長~いプライヤーで奥のCリングを外し、いよいよ問題のボルトとご対面。
引きずり対策で、何度もアジャスト・ボルトの調整穴から突っ込んでいたシリコングリスがサビ色に変化してた。
ボルト自体は問題なし。なので、コイツが入る穴を排水管掃除用のナイロンブラシに研磨剤を付けてホーニングする。
オペレーティング・レバーは、ストックの方が軸の状態が良かったのでコッチを利用。
更に軸に磨きをかけるが、つっかえ棒がハマる凹みの淵に反りが出ており、レバー作動時に少し引っかかっていたので、ここの面取りもやっておく。
5
清掃はとにかーく面倒くさい!!!
洗剤とブラシで油分を落としたら、自作のリング溝ほじりツールやら、リューター、耐水ペーパー、ピカールにて仕上げ。1キャリパで30分位か?
でも、ここまでやったら塗るっしょ普通?
アルミスプレーはマスキングが面倒だし、どーせゴツゴツの鋳物なので、アサヒペン油性ライトブロンズをハケ塗りし、ヒートガン&電熱ストーブで時短乾燥。
そしてピストンとシールキットを組み込み。グリスは、個所によってシリコン/ラバー/モリブデン/ワコーズ赤、と使い分けてみた。
あと、ピストンはアジャスト機構のエアを抜きやすくするため、リングの切り口が上になるよう目印をして挿入。
O/Hもしたので、後付けしてあったオペレーティングレバーの戻り用コイルバネは使わないことにした。(サイドが重いので)
その他、スライドピン&ダストブーツの裏側にも、長持ちさせるために指でグリスを丹念に塗り込んでおく。
まぁ正直、すんごい面倒なので新品ASSY買った方がラクだったかも。
しかし、ソレ言うと泣きたくなるので、「ククク、ここまでディーラーのメカはやらんハズ!」とか、「これで次に壊れても直せるゼ!」と自己満ワールドに浸る。
6
こっちはフロント。シングル・ピストンの片押しなので簡単。
パッドを外してブレーキペダルを数回踏んでピストンをギリまで出してからブレーキラインを外し、あとはエア圧でピストンを抜く。
7
フルードに浸される部分のシリンダー&ピストンはキレーだけど、外のダストシール溝やピストンの凹部にはサビも多数。
こっちも磨いてリア同様のグリスアップ。ピストンはコーティングされているので、オイルシールと接する箇所はあまりアホみたいに磨きたくないが、サビが残っている方がよっぽど悪いので、注意しながら仕上げていく。
あと、ピストン裏の凹部にもサビの付着たあったので、こっちは落とした後にシムグリスを塗り込んでおいた。
8
ヒーヒー言いながら組み上げたキャリパーを装着したら、最後にエア抜き。
スライドピン側の塗装を忘れてたが、「………また今度やりゃいっか!!!」と思うボク様はO型。
バンジョーの銅ワッシャーは汎用のストックがあったが、なぜか8mmも10mmも合わず。なので再利用。
ワンマン・フルードタンクは100均素材の自作パーツがあったが、こんな大それたモンじゃなくても、ハチミツ容器だけ置いときゃOKなことに気づいてガックシ。216円(税込)の大損失でR。
で、『下僕・コロ助(改)』でエア抜き。ブリーダーのネジ山から吸った空気が紛らわしいので、シールテープを巻いとく。
フロントはプラグが上に来るようにハンドルを切ると作業もラク。こっちはバイクと同じなので簡単アルネ。
リアは構造が複雑なので、念入りに本体を外して傾けたり、プラハンで叩いたら、やはり結構エアが出てきた。
ブレーキだけに、慎★重~に最終の組付&漏れチェックと試走でやっとこ完成!
その代償で腰骨は崩壊寸前。
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