[スターターモーター] 点検・外装補修(中古品)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
バッテリー交換(
http://minkara.carview.co.jp/userid/121170/car/195494/2910150/note.aspx)の前だけでなく,交換の後も
イグニッションON → カチっという音はするがセルが回りきらない → 再ONで一発で始動(始動後は元気に回る)
という症状が不定期に生じるようになっていました。過去の経験から
・セルが回ってもクランキングしないか,クランキングが長い → バッテリー電圧が低下している(またはバッテリー劣化)
・短くクランキングするがストールする → 吸気系や燃焼室の汚れ,点火系の劣化や電気系の接触不良
といった原因も考えられますが,バッテリー交換や燃焼室洗浄の後でも症状が散発することから,スターターのブラシの摩耗かマグネットクラッチの動作不良が並行して生じてる可能性があります(10年目・25.8万km)。
多走行ながらオルタネータや燃料ポンプ以外で未交換だった部位でもあり,いつ動かなくなっても不思議ではないので予備のスターターを手元に置いておくことにしました。
フィエスタmk6前期型のオルタネータ,燃料ポンプ,スターターの不具合の情報は電子回路に起因すると思われるものを多少見聞きしますが,距離が伸びてもブラシの損耗によって不動になったものと思われる事例にはまだ出会ったことがありません。ハズレを引かなければ距離の伸びていない車両から取り出した部品なら中古品でも耐久性に大きな問題はなさそうに思われます(ちなみにeBayではマグネットスイッチ単体の出品も多いので,そちらのみ交換対象となることも珍しくないのかもしれません)。
そこで,過去にオルタネータ,マフラー,ドラムブレーキ,マスターシリンダーなどを購入した履歴のある部品屋さんからヤフオク経由でスターターを購入しました。おそらく同一の車両から取り出されている部品で,走行3-4万kmの個体に装着されていた部品のようです。
2
過去に換装した同業者さんから得た中古部品は何のトラブルもなく使用できていますが,後年に入手した部品ほど汚れや錆がひどいです・・・(いちおう清掃はされています)
ジャンクパーツ価格なので仕方ないのですが,保管状態が悪いことによる二次的な不具合を防ぐため可能な範囲での分解清掃と外装のレストアを試みました。
3
この純正スターターはフィエスタの部品の中では珍しくボッシュ(Made in Germany)の刻印が入っています。
品番(2S6U-11000-CB)からみてどこかの電装部品メーカーからのOEM品のようで,海外では同じ品番がMotorcraftやDelcoブランドになっていることもあります。
ちなみにフィエスタに適合するスターターは他の5-6社からも販売されており,そちらは今回の部品とは外装が異なっていたりします。
4
ユニットは脱着や分解を前提としてない構造や材料に見えます。マグネットスイッチ部(右側)はカバーを留めているボルトが錆びて完全に固着していました(この写真には写っていません)。ドリルと代わりのボルトがないと完全分解は不可能です。
B端子とC端子を分ける樹脂の突起は工具を当てたらあっさりもげたので接着剤で補修。端子のナットはサンドペーパーで磨き接点復活剤で拭き上げ。
M端子の配線は保護されていながらもむき出しで,モーター本体のケースへの接続部位はゴムでカバーされています。ゴムには劣化防止剤を塗り込んでおきました。
写真はありませんが,分解可能な範囲で確認できたローターの軸部のグリスはまだキレイでした。ブラシから発生したカスも多くはなさそうです。
5
一方,保管中に発生したものと思われるピニオン周りのサビがひどかったので,歯や動作に影響しないと思われる範囲で磨いて防錆。動作部にはシリコンスプレーを軽く吹き付け拭き上げておきました。
外側は手が黒くなるくらいホコリや油が付着しており,小傷とそこからのサビも出ていたので,サンドペーパーがけを挟みながら清掃→サビ止め→脱脂→簡易塗装。取付ボルト穴にグリス塗りつけ。
上の理由で今回は内部のブラシは直接確認・調整できていません。バッテリーにつないでの動作も未確認です。とりあえず現在装着中のスターターの調子を見ながら保管しておくことにします。
2014年9月
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