[ラジエーター] サブタンク交換(4回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
2
交換の理由はキャップからのクーラントフルードの噴き出し。噴き出すパターンは
町乗り(信号待ちや渋滞でアイドリング多用)→ 短時間の停止(10~20分)→ 再発進の直後
でした。熱がこもりやすい走行条件から停車し,さらに熱がこもった状態で発進するとエンジンで熱せられたフルードがサブタンクに吹き返します。このときの圧をキャップが受け止めきれず,お漏らししてしまうのでした。
最初の噴き出しは,エンジンオイルの滲み点検(
https://minkara.carview.co.jp/userid/121170/car/195494/5516175/note.aspx)の後に整備士さんがピットから車を出すところを横から眺めていたときだったので,すぐ気づきました。始動直後にエンジンルームから緑の液体が路面に溢れてきました。
キャップを締め直してフルード追加で様子見していたところ,数日後に給油後にコンビニに寄って車を停め運転席から降りたらダダ漏れしてました。その場で点検を重ねてみると,キャップからの圧漏れと判断できました。前回漏れたときよりキャップがかかりにくくなっています。
タンク側をよく見ると,スクリューの溝がナメてしまっていたので,その進行が圧漏れの原因と思われました。度重なるDIY点検(フルード補充)の際に少しずつ痛めてしまっていたのでしょう・・・
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もはや走行すれば漏れっぱなし(信号待ちだけで白煙)になるので,水をつぎ足しながらじわじわと自走してなんとかフォードDIYさぬき(自宅のこと)へピットイン。
翌日の遠方での仕事をキャンセルするか迷いつつ,買い置きしてあったタンクへの深夜の交換作業に取り組みました。しばらくエンジンを冷ましてから作業開始。用具類の準備や漏れたフルードの清掃を除くと20分程度であっさり完了(コミコミでも1時間弱)。
その後は近所へ試走に出てエア抜き。タンクはラジエーターシステムの最上に位置するので,ラジエーター本体のドレンを使わずにタンク内と周囲のホースから出るフルードだけを容器に受けて作業すればシステム内にエアはほとんど入らず,タンクへのフルードの補充だけで済むようでした。
漏れたときと同じような条件でも再発しないことを確認し,そのまま無事に翌日の仕事に車を使うことができました。その後も問題なく走行できています。フォードDIYさぬきの多走行車危機管理システムはなかなかのものです()
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こちらは今回漏れを起こしたタンク全体。いつものように熱で膨張し,多数のクラックが入っています。まだ使えるけど早すぎた交換ではない時期です。
内部は意外と複雑な構造になっていて,不純物&気泡をラジエーターに戻さない設計になっています。黒ずみや白濁は補着された不純物がこびりついたものです。
今回装着したのはアフターパーツでイタリア産。純正よりホース類のつなぎの返しが甘いのが気になっていますが,耐久性については追記していきたいと思います。
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漏れを起こしたキャップ。欧州/北米などの多くのフォード車に共通の Motorcraft 86FB-8100-GB です。
フォードDIYさぬきはこれ以外に日本語のラベルが貼られた黒いキャップを所有しています。今回は過去に装着していた黒キャップへ戻してみました(1枚目の写真)。
いずれのキャップもキャップ自体が原因で漏れを起こしたことはなく,かなりの耐久性があります。
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過去に予防的に3度ほどキャップを交換してきましたが,日本仕様の黒キャップは旧フォードジャパンのオリジナルらしく,海外では新品・中古品ともに流通が見られません(車台番号から部品番号を検索してもこの黄キャップにたどり着きます)。
適合は共通ながら,形状がやや異なる黒キャップの方が開け閉めがしやすい(外周のイボに指がかかりやすい)ので,タンク側を再び痛めることがないように黒に戻しましたが,この黄キャップにとくに問題はなさそうでした。
というのも,交換後のタンクに両方のキャップを装着してみたりしたのですが,いずれのキャップも中古品ながら漏れの再発は生じなかったのです。
目視でねじ山の痛みもなく,むしろキャップの強度が高いせいでタンク側を痛めうるのでしょう。キャップの脱着の際にはナナメにねじ込んだり閉めすぎに注意という教訓が残りました。
ちなみにいずれのキャップも,内部のパッキンが多少すり減ったりタンクの口に当たる部分に溝が入ってきますが,パッキンを裏返して装着しなおせば延命できます。このキャップも予備として保管しておくことにします。
2019年9月 37.9万km
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