さて、
前編に引き続き護衛艦「あきづき」の後編です。
艦の後方にまわってみましょう。
護衛艦「あきづき」も他の汎用護衛艦同様後部にはヘリコプター甲板と格納庫が設置されています。

搭載されていたのはSH-60K哨戒ヘリコプター。
大村基地に常駐する第22航空群第22航空隊から派遣されてきています。
通常1機が搭載されていますが、甲板と格納庫に余裕があるので2機を搭載できそうに思えます。
SH-60KはSH-60Jをベースに発展改良されたもので機体を大型化させるとともに電子装置を新型のものとしさらにエンジンを高出力のものに換装、空対艦ミサイルヘルファイアの運用が可能になりました。
海上自衛隊の護衛艦に搭載される哨戒ヘリコプターは空中から敵潜水艦を発見・攻撃するだけでなく、艦から遠く進出してレーダを用いて広域の警戒を行ったりデータリンクで情報を中継させたりと、護衛艦のウエポンシステムの中枢となる非常に重要な役割となっています。

「あきづき」の最後部に掲げられていた自衛艦旗です。
外国海軍の軍艦旗と同じとみなされている旗で、これを掲げることで国際法上の「軍艦」を表し、軍艦としての特権を得ることができる重要な旗です。
一般的な旭日旗と異なり、少し旗ざお側に日章の位置がオフセットされているのが特徴です。

ヘリコプター格納庫には魚雷のケースが・・・・
97式魚雷とあります。
SH-60K哨戒ヘリに搭載する航空魚雷ですが、短魚雷発射管HOS-303からも発射が可能なようです。
さて、ここで艦内から出て岸壁から右舷をみてみましょう。

ヘリコプター格納庫上部には高性能20ミリ機関砲が見えます。
その奥にはFCS-3Aのアンテナが見えます。
上部に2つの白いドーム状のアンテナはインマルサット衛星通信アンテナNORC-4Bです。

後部構造物に設置された球状のアンテナは対米衛星通信装置USC-42です。
米海軍との通信用ですね。

第2煙突手前には無数の・・・爆雷?
いえいえ、これは救命筏です。
緊急時に海面に投下するとカバーが外れて中のガスで筏が展開されます。

同じく第2煙突です。
このクレーンは対艦ミサイル発射筒搭載用かな?
それにしても煙突が大きいですね。
「あきづき」はスペイSM1Cというガスタービンエンジン(平たく言えばジェットエンジン)を4基搭載しています。
そこから生み出される軸馬力は実に64000馬力。

こちらは第1煙突と第2煙突の間にある搭載艇です。
簡単な輸送や救難活動、停泊時の交通などいろいろな用途に用いられます。

艦橋後部に設置されているMk36 SRBOCチャフ発射機です。
敵の対艦ミサイルが突入してきたときにチャフをロケットで発射して空中で展開させるもので、対艦ミサイルのレーダーを乱反射させて撹乱させて自艦を守るものです。

艦橋にある12.7ミリ機関銃用の盾ですね。
最近海上自衛隊の護衛艦に装備されるようになったようです。
不審船事件や海賊対応などでの警戒で必要不可欠になったためでしょうか。
その横の棒状のものは短波受信用のアンテナのようです。

「あきづき」の艦橋を右舷から。
イージス艦のように艦両舷の通路がステルス性のためかシールドで包まれているのが面白いですね。
やはりFCS-3Aのレーダー波の阻害にならないように配置された艦橋をみるとイージス艦と同じような搭載装備主体で艦体を建造する思想のもとで建造されたのかなと感じます。

「あきづき」を後部から。
ヘリコプター甲板と格納庫、背の高いステルス性マスト、FCS-3A多機能レーダが目を引きます。
護衛艦DD-115「あきづき」は「あきづき」型の1番艦として平成24年3月14日に三菱重工長崎造船所で竣工しました。
「はつゆき」型、「あさぎり」型、「むらさめ」型、「たかなみ」型と同じ汎用護衛艦ですが、基準排水量5000トン、満載排水量6800トンとヘリコプター搭載護衛艦「しらね」(基準排水量5200トン、満載排水量7200トン)に迫る大きさとなっています。
以上、護衛艦「あきづき」名古屋港一般公開の模様でした。
護衛艦「あきづき」艦艇一般公開 前編/後編
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Posted at
2013/08/05 21:44:05