廃校カフェであの頃に戻る　山梨・長野旅行（２）

一面のひまわり畑の中を歩いたり撮ったりしてたら、小腹がすいてきた。
「サンフラワーフェスティバル」会場でもらったパンフレットを見てたら、「廃校カフェphytoncide（フィトンチッド）」の文字が。
フィトンチッド=木に含まれる癒しの成分らしいです。

明野からエボワゴンを走らせること３０分ほど、道を間違えたか?　と思うほど何もない所に来て、不安に思って当のカフェに電話したら、
「もっと先です。」
だって。

山に囲まれ、狭い田や畑が点在する里の、ちょっと奥まった所にそれはありました。
元分校だった小さな木造平屋の内部を、ほぼ当時のまま利用。木の床が懐かしい。
たった１つの教室がカフェになってるようで、タイトル写真のように黒板もあります。

先ほどの電話口の声は男性だったけど、小さなカウンターの中にいたのは優しそうなおねえさん。
先客は２組。カップルさんと年配の女性がお１人。

曇りの日で、もともとそんなに暑くはなかったけど、店内に冷房はなく、扇風機と窓からの風が心地よい。校庭の緑も鮮やか。



ソファーに落ち着いて飲み物とケーキを注文。


涼しげなグラスにソーダ水と、底に佇む生の桃の実には炭酸の泡。


桃のタルト、だったかな?　後ろの飲み物は何だったかな。アルコール入り（ヨメさん注文品です、念のため〕。


レアチーズケーキだったような。

こういう所だと、ついついのんびりしちゃうね。

先客の年配の女性、実はこの分校の卒業生だとか。今は東京に住んでるけど、ご実家はこのカフェのすぐそばで、ときどき帰って来てるんだとか。
「夜、一人でいると、シーンとして怖いくらい。」
っていうようなことを言ってました。
この辺りに残っているのは高齢者ばかりで、先行きを案じておられました。

そういえば、ここに来る前、すぐそこにロケバスらしき一団を見つけたので聞くと、ロンブーの番組の撮影だって。
テレビで紹介されて、この辺りに何か良い影響があればいいんだけど。

（つづく）


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