航空管制官になったような気分にさせてくれるソフトウェアです

　最近「KG-ACARS」にハマっています。このソフトウェアは、上空を飛行している航空機と地上管制との間でやりとりされるACARS（＝Aircraft Communications Addressing and Reporting System）という通信データを解析して、当該航空機の便名、位置、高度、外気温、風速等の情報をリアルタイムで画面上に表示するプログラムです。
　左の写真は、某日に受信したACARSの解析結果です。画面上には福岡空港を離発着する航空機が４機表示されています。大人の事情により便名等の情報はマスキングしていますが、いずれも羽田と福岡を結ぶ旅客機です。
　山口県上空を飛んでいるのは羽田→福岡便で、福岡空港へ着陸するために高度を下げているのが分かります。
　福岡県南部から大分県西部にかけての空域には、福岡空港を離陸して羽田に向かう飛行機が３機見えます。機首を大分県の国東半島の方向へ向けて高度を上げているのが分かります。画面上では３機が近いところを飛んでいるように見えますが、それぞれの機からの位置データの受信時間にはタイムラグがあって同時刻ではないので、実際にはこんなに間隔は詰まっていません。
　上空を飛んでいる全ての航空機が位置情報を常に発信している訳ではありませんので画面上に表示される航空機は限られますけど、東側は広島や高知、南側は鹿児島、北側は対馬と釜山の中間くらいまでの電波をキャッチしています。特に羽田～福岡便や熊本～羽田（大阪）便がよく入ってきますが、関西地方～沖縄を結ぶ航空機や、韓国や中国等を結ぶ国際線の情報も入感してきますよ。アンテナと広域帯受信機とオーディオケーブルとPCがあればソフトが動作しますので、飛行機に興味のある方は試しにどうですか？ 航空無線を聞きながらこのソフトウェアで航空機の動きを見ていると、まるで航空管制官になったような気分になりますよ。