去る10/25にマイナーチェンジを受けて新型になった
スバルフォレスターに試乗しましたのでインプレをお届けします。
●試乗グレード:XS(AT)
●試乗コース: 高台の住宅街、流れの良い幹線道路
●コースコンディション:ドライ
●乗車人数: 大人1名、子供1名
●外気温: 21℃
●エアコン設定: エアコンOFF
●試乗距離: 約16km
試乗車はメーカーオプションのアドバンスドパック(17インチアルミ+スポーツルミネセントメーター)、パワーシート、HIDヘッドランプ、フロントシートヒーター、クリアビューパック、キーレスアクセス&プッシュスタートが装着されたパールホワイトのXS。トランスミッションは4速ATです。このグレードは今回の改良の目玉となる新開発の2リッターエンジンFB20を積んだグレードです。車両形式はエンジンが変わりましたので「DBA-SHJ」となっております。
参考までに、改良前のフォレスターの試乗インプレは下記を参照ください。
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NEWフォレスター試乗インプレッション (2008年01月13日)
今回のマイナーチェンジの概要を軽くおさらい。
(1)2リッターのノンターボ車に新開発の水平対向エンジン(FB20型)を搭載。
(2)外観の変更。(フロントグリル、リアスポイラー、アルミホイール、ドアミラーなど)
(3)インテリアの変更。(メーター、エアコン操作パネルなど)
(4)2.5リッターターボ車の追加。
見た目は「旧型からあんまり変わっていないなぁ」という印象ですけど、新開発のエンジンの出来具合が非常に気になるところです。私はボンネットを開けてエンジンを見ながら普段からお世話になっている担当営業マンから簡単に説明を受けました。エンジンルーム内は結構空間的に余裕があって構造的にかなりシンプルになった印象を受けました。エンジンオイルは低燃費車用の専用オイルを使っており、旧型のEJ20型で使われていたタイミングベルトを廃止してチェーン駆動になったそうです。エンジンを構成するパーツは黒い樹脂が多用されていて、コストダウンと軽量化に寄与している感じです。
私はプッシュスタートボタンを押してエンジンを始動。新デザインの自発光式メーターが目覚めて照明が点灯。スバルの公式サイトで見た時から「このデザインいいね!」と思っていましたので期待通りでした。私的には燃料計がデジタル表示に変更されたのが残念ではありますけど、燃料の残量はバーグラフで12段階(1目盛り=約5L?)に細かく表示されますからコレでもいいかも。
今回のモデルチェンジでXS以上のグレードに採用された左右独立調整機能付きのフルオートエアコンは、基本的にはレガシィやエクシーガに採用されたものと同じものです。写真の通りロータリー式のつまみが左右に2つ配置されていますけど、触ったときの質感や感触はなかなかGOODでした。
今日は幸いなことに営業マンから「自由に乗ってきていいですよ」と言われましたので、私は高台にある住宅街へ登ってみたり、流れの良い幹線道路を走ってみたり、様々なシーンを体験することができました。距離にして16km程度、たっぷり試乗できましたよ。
最初に高台にある住宅街に登ってみました。目的は登降坂の性能をチェックする為です。ディーラーの敷地から公道に出てアクセルを踏み込むと軽快なエンジン音と共にスムーズに加速。
旧型のEJ20エンジンを積んだフォレスターと比べると中低速のトルクが明らかに増しているのが体感できました。形容するならば排気量が2.3LくらいにUPしたような感覚ですね。新エンジンを搭載したフォレスターは急な上り坂でも3000rpm回っていれば力強く登坂しますので、1460Kgある車重も苦になりませんよ。
静粛性についてですけど、改良前の旧型は加速中に2,500rpm付近の回転数でバルクヘッド越しに聞こえてくるこもり音が耳障りに感じましたが、新エンジンでは見事に解消されています。2Lクラスの他社のエンジンと比べて特別に静粛性が高いという訳ではありませんが、走行中は大変静かです。個人的には電動アシストのパワーステアリングが少々軽快すぎる感があるので、もうちょい手応えがある方が好きです。
住宅街から坂を降りて再び平地に戻りまして、今度は60km/h~70Km/h程度で順調に流れている片道2車線の幹線道路でクルージング性能をチェックしました。この道路はかつては有料道だったので信号がなく、クルージングにはもってこいのコースなんです。ここで私はXSに標準で備わるクルーズコントロールを試しました。当たり前のことですが、上り坂にさしかかると勝手にアクセル開度が上がってエンジン回転数が上昇するので不思議な感じがします。これは高速道路を走る際にドライバーの負担が軽減されるので便利ですねぇ。
私は幹線道路の側道へ降りてUターンし、反対車線の本線に向かって側道から加速して流入。本線への加速もスムーズだったので「フォレスターはNAで十分走るなー」という結論に達しました。新エンジン搭載に併せて投入が期待された水平対向エンジン用CVT(リニアトロニック)の採用が見送られましたが、4速ATでもまあまあ走りますね。でも私は多分5速マニュアルを選ぶでしょうけどね。今乗っているインプレッサもわざわざマニュアルを選んでいるくらいなので・・・。w
今回のモデルチェンジでサスペンションにも一部改良が加えられているそうですが、今日の試乗では特段変わった印象は受けませんでした。従来型の足回りもかなり出来が良かったですから仕方ないかも。
こうして約16kmの距離をたっぷり試乗しまして、「コレ欲しいなぁ!」と真剣に思いました。それだけ新エンジンの出来が良いということです。試乗中の燃費は燃費計の表示によると11.3km/Lでした。同じコースを私のインプレッサ(1.5L・AWDの5速MT車)で走ってもこれと同程度じゃないかなと思います。カタログデータで15.0km/Lの燃費性能は実走燃費にも現れていると言えましょう。
Posted at 2010/10/30 21:16:30 | |
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