スズキパレットの副変速機付きCVTのリコール　迅速な対応だと思います

　スズキ自動車は14日、先般マイナーチェンジを受けたスズキパレットのCVTに不具合があるとして、国土交通省にリコールの届け出を行いました。CVTのリバースギヤの製造工程が不適切なため、当該ギヤのオイル通路に切削バリが残存しているものがあるとのこと。そのまま使用を続けると、当該バリが変速制御バルブに噛み込み、油圧制御異常の警告灯が点灯して加速不良、またはRレンジからNレンジにシフトした直後に後退するおそれがあるそうです。 対策としては、CVTを良品と丸ごと新品と交換するらしい。 リコールの対象は平成21年9月1日～平成21年9月 5日までに製造されたターボ車171台とNA車269台の計440台です。

　皆さんご存知のように、パレットのマイナーチェンジで追加されたCVTは日産とジャトコが共同で開発した副変速機付きのトランスミッションで、何故か日産ではなくスズキで初めて採用されました。幅広い変速比を取ることが難しいスチールベルト式CVTに副変速機を装備したハイメカなトランスミッションであることが話題になった反面、ネットでは新型パレット発売直後から当該CVTの不具合の噂が出回っていましたね。でも、製造期間が僅か5日間で対象が440台に留まったという事実を考えると、スズキは迅速に対応したと言えるのではないでしょうか。

　話は変わりますが、近々実家の両親が軽自動車の買い換えを検討しているので、私はパレットかワゴンRの購入を勧めています。パレットのCVT車にも試乗してみたいと思います。