目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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GRカローラ2023年9月発売の年度改定モデルではマニアックな変更がいくつか入っています。
シャシー回りのボルト締結強化、アーシング強化、新形状の帯電防止アルミテープ・・・本当に効果あるのかと思うものがマニアごころを捉えるのでしょう。
私もボルト強化に興味をそそられて50プリウス前期Sグレード(足回りなど全くのオリジナル)に装着してみることにしました。
プラットフォームがGA-Cで共通?と考えて、今回はリアサスペンションクロスメンバーの締結ボルトをGRカローラ2023モデルの部品に交換してみました。
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ボルト交換の前後の状態をアップします。
以降、ボルト形状の差異などを記します。
ご参考になれば幸いです。
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ジャッキアップしてボルト交換準備をします。まず左右のアンダーカバーを外します(写真は右側)。
そうすると該当のボルトにアクセス出来ます。
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ボルトは左右一本づつ交互に外すのでサブフレームは下がらないと思いますが、一応ジャッキで保持しています。
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これがボルト形状の差異です。
ボルトはM16 細目
プリウスの二面幅は22mm、GRカローラも2022年モデルは22mm、そして2023年モデルは24mmになりました。
GRカローラのボルト1本の価格は616円でした。2本必要(左右)。
GRカローラ ボルト、ワッシャー 部品番号 90119-16039
プリウス 同 90119-16027
これでボディとクロスメンバーの締結強度が向上するとのこと。
本当か?とも思いますがみんカラやYouTubeでも結構色々な車種でこのような流用事例が紹介されています。
しかし自動車メーカーが本気でやるとは驚きです。GR factory 匠ならではでしょう。
スバルは従来から年度改訂モデルでやっているようです。
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ここで問題発生。
ボルトの長さが違います。GRカローラの方が19mmほど長いです。これではボルトが長すぎてボディーに当たって締まらないのではと思いました。これは困った!!
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ボルトを取り外したネジ穴の様子です。
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そのため、締付け出来るかボディー側のネジ穴の形状を確認しました。
ネジ穴の奥行(穴の深さ)などをノギスで測りました。
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これをボルトにトレースするとこんな感じになります。
分かったことはプリウスオリジナルのボルトがボディー側ネジ山に対して17mm程度しか有効でないということです。ボルトの先端のネジ山も削っています(締付け時のガイド、かじり抑制機能)。
GRカローラのボルトが長すぎるのでなく、この方がネジ山と十分に噛み合うということです。
GRカローラの2022年モデルのボルトの長さは2023年モデルと変わらないので、GRカローラの方が最初から深くネジ山と噛み合わせる想定のようです(匠の組付け?)。
プリウスのは量産時のボルト締付け作業工程時間の同期適正化、ボルト自身の原価と質量低減を図り、締結強度も設計上十分という判断だと思います。
ボルトの締付けトルクは143N•mです。
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使用した12.7sq.スピンナハンドル エクステンションバー トルクレンチ(40〜200N•m)
最低400mmぐらいの長さのスピンナハンドルでボルト脱着トルクへ対応し、エクステンションバー150mm以上でサスペンションとのクリアランスを確保します。
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何れにしても、ボルト二面幅とボルトネジ山長の拡大でクロスメンバーサブフレームの取付強度が増したのではと自己満足しています。1200円のお手軽なチューニングです。
しかし15インチタイヤ、ノーマルの足回りで一般道走行しかしませんので全く効果は分かりません!!
次回は前輪のステアリングギアボックス取り付け剛性アップもやってみます。
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