9月の最終週を非常に強い勢力のまま駆け抜けていった台風24号。
ちょうど子どもの京都修学旅行がその台風襲来の週末と重なってしまい、どうなることかと思いきや予定通り決行とのこと。
学校行事となると数百万単位動くので、なかなか中止には出来ないのでしょう。
その修学旅行はというと、日曜夜に宿が停電したのとお土産屋が開いてなかった位で、お寺さんなどはちゃんと見学することが出来たみたい。
子どもがいない週末に家にいるのはもったいないよね〜と、山形・蔵王へ行く計画を事前に立ててはいたけれど
台風襲来に備えて数日前に宿泊先をキャンセル。
が、当日朝の天候を見て
「ん〜、台風の進路が遅れてるし、山形ならまだ台風の影響なくイケるんじゃない?」
という事で、再度宿を取りなおし蔵王へ向かう。
グリーンシーズンは「くもわくテラス」として営業中。
ウインターシーズンのスキー場自体は初心者コースが主。
スキーよりも雪上車で樹氷めぐりツアーの方が楽しそうだね。
「くもわくテラス」ということで雲海が見られるテラスのはずが
雲、わきすぎててもう何がなんだか…。
今の時期は紅葉が見頃で、晴れた日は雲海と紅葉がキレイでしょうけどね〜。
寒いのでカフェ内は暖房も入れているなか、ソフトクリームを。
雲海とソフトの絵が欲しかったけれど、背景が白過ぎで同化したので店先にて…。
右側の白く重なっているのが雲海なのだけど、写真だとよくわからず…。
駐車場は広いので、GWや紅葉のトップシーズン以外は混雑する事はなさそう。
火山活動を繰り返して出来た大地は荒涼とした風景が広がっていた。
遊歩道の先には展望台がある。高所恐怖症の人は絶対ムリ目な高さ。
この場所の標高は1,400m。
徐々に色づきはじめていた(9月29日)
不帰[かえらず]の滝は、御釜から溢れた水が滝となって流れ落ちる。
この滝の名前の由来は、その昔鬼婆が住んでおり登って来る男共を捉え
生き血を吸った後この滝へ投げ落としたことから「かえらずの滝」とよばれるようになったという説がある。
展望台の先の遊歩道の終点から見た風景。
もっと良い景観と思ったけれどそんなこともなくw
もっと紅葉していたら別なのでしょう。
左上の岩の上にあるのが展望台。
結構不安定な位置に見えるので、展望台が混雑しているとなんとなく怖いかも💧
駐車場にクルマをとめて、ここから御釜まで登山をする事も出来る。
高度があがるにつれ、木々は低木となり紅葉している所も多くなる。
300台という広大な駐車場は、GW等のトップシーズンにはかなりの入庫待ちもあるとか。
GW時期は雪の回廊を見たいので宮城側からのアタックでないとダメだけど
台風なので、駐車場もガラガラ。
はじっこの雲海と撮影できるポイントに駐車。
相変わらず雲海が空と同化しており、写真だとよくわかりませんケドね…💧
駐車場から御釜までは歩いて2〜3分ほど。
前を向かずに地面を見ながら歩いて広場まで行き、せ〜の!で顔を上げると、よく見る御釜の風景が!
円形の爆裂火口湖の湖面はエメラルドグリーンの水をたたえ、不思議な景色が広がっている。
強酸性のため生物はおらず、さまざまな鉱物を含んだ湖は光の反射により様々な色に変化する。
展望台から遊歩道の柵沿いに歩く。
足元は大小の岩が転がっていたりすべりやすい所もあるので、最低でもスニーカーは必須。
ここで広角から望遠に替え、アップで撮影。
遊歩道を歩き、御釜の左側方向へ。
見る角度によってさまざまな情景、色へと変化する。
階段状のスロープが、御釜へといざなう線路みたい。
体力の無い人や足元が不安な人のために、比較的平らな道も整備されている。
が、ここは活火山という事をふまえた上での行動は必要なのではないかと思う。
一旦レストハウスに戻り食事を。
ちなみにここの名物はお釜に入れられた釜かつ丼。いたって普通のかつ丼らしいけどw
昼過ぎだったので夜ごはんを楽しみにしたいのでそれはパス。
そばセット(ミニそば&山菜ごはん&小鉢&漬け物)700円
水も貴重で、下から運んでこないといけない場所なのにこの値段でいいのでしょうか!?
こういう施設だと業務用的な感じが多いけれど、きちんと作られているな〜という印象。
ちょっと冷えた体におそばの温かさがしみわたる。
食後は展望台右手側の刈田岳山頂を目指す。
きちんと整備されている坂道なので余裕かと思いきや、食後すぐだとこの坂はかなりキツイ💦
通常だとレストハウスから5分位で登頂できるはず(^-^;)
ところどころで休みをはさみつつ、刈田岳山頂に登頂。
この山頂からは御釜から仙台方面まで一望できる。
天候が良ければ、遠く太平洋まで望むことも出来るとか!
刈田岳山頂より御釜全景。
宮城蔵王方面は雲海で覆われていた。
下界の天候が良くても、この山では濃霧が発生して御釜が見れない事も多いようなので
この台風が来ている時に、ここまできちんと御釜が見られる事はかなりラッキーだったのかも!
11月〜4月下旬まで蔵王エコーラインが冬期閉鎖されるため
冬の間は御神体を
刈田嶺神社へと下ろす。そちらは里宮と呼ばれる。
この地域は10m近く雪が降るという豪雪地帯のため、その風雪で壊れないよう社殿はコンクリート製。
ちょうど前回の旅で御朱印帳が終わったため、こちらで御朱印帳(1,200円)をいただく。
御朱印帳は2種類あり、この写真の御朱印帳は「夏の御釜」バージョン。
中央に御釜とその下にコマクサの花。
で、購入したのは「冬の御釜」バージョン。
雪景色の御釜と蔵王を象徴する樹氷&雪の結晶。ステキすぎてひとめ惚れ💕
初穂料:300円
里宮では「奉拝」だけど奥宮では「秀嶺」。
調べてみたけれど意味はわからない。
あと「刈田山奥之宮参拝之印」という印が押されている。
御朱印をいただいた後は山頂の散策。
伊達宗高公命願の碑
寛永元年に刈田岳が大噴火し、その噴火が年を明けても収まらないため
伊達政宗公の七男 伊達宗高が易者と共に刈田岳山頂に登り、天に命願し噴火を鎮めたとされる場所。
その二年後、病いかかり天に召される。享年二十歳。
山頂からちょっと外れた場所には、しっかりした造りの避難小屋も。
中はストーブや寝泊まりが出来るような設備も整っていた。
先日行った草津(白根山)はレベル2、蔵王山はレベル1の噴火警戒レベルの活火山。
観光地ではあるけれど、活火山であるという事に留意して。
下山し、宮城蔵王から宿泊地の山形駅方面をめざす。
チェックイン時間を過ぎていたため、旅館での日帰り温泉がなかなかみつからないけれど
15時から受付をしているお宿を発見。
旅館の前に行くと週末は日帰り温泉はやっていないとのこと。
「でもせっかく来ていただいたので、どうぞ」と入れてくれた。
日帰り入浴 15時〜20時(ただし平日のみ) 1,000円
和モダンの館内はうさぎがたくさんお出迎え。
週末はなかなか予約のとりづらい人気のお宿。
事前に満室なので、お風呂混んでいるかもしれませんと言われていたけれど
大浴場はずっと一人貸し切り状態。
というのも、源泉掛け流しのお風呂も付いている部屋も多いので、あまり大浴場へは行かないのかもね。
かみのやま温泉に宿泊する機会があったら、橋本屋さんに伺いたいな〜。
山形は4つの地方に分かれていて、その土地の郷土料理が盛りだくさん。
山形名物の芋煮にいたっても4つあるというのは知らなかった!
醤油&牛肉と味噌&豚肉だけかと思ってた。
個人的には村山地方の醤油&牛肉のベーシックスタイルが好きだな〜。
こちらの居酒屋のメニューは40ページにも及んでおり、目を通すだけでももう大変。
旅行をしたらその土地のモノを食べたいので、あけびの皮に肉味噌を詰めたものとか
菊の花の酢漬けの「もってのほか」などの山形独自の郷土料理をいただく。
地酒も山形全45蔵揃えている。
何日かかったらここにある45蔵を飲み切れるんだ〜!? w
その中から栄光富士をお願いして。
20時からは花笠音頭の実演も。
本当に「ここ一軒で山形県」というキャッチコピーはウソではない。
料理も美味しく、なおかつ店員さんの料理説明や対応も良い。
こんなお店が近くにあったら通いそうだな〜。
さて、翌日の台風はどうなるかな〜。はたして観光は出来るのだろうか?