長国寺(長野市)
松代藩真田氏の菩提寺・長国寺
2007年12月31日
長国寺は、山号は真田山、曹洞宗の寺院です。
天文16(1547)年に真田幸隆が真田郷に真田山長谷寺として建立し、伝為晃運禅師を開山とした真田家の菩提寺を、元和8(1622)年、上田から松代に移封された真田信之が移転し、寺号を長国寺と改めました。
六世稟室大承和尚の代に、幕府宗教行政の一翼を担う「僧録所」(総録所)となり、以来、江戸時代を通して信州一国の曹洞宗寺院八百カ寺を管理統括、幕府より朱印百石、真田家より二百石を与えられました。
往時は、初代信之公、二代信政公、三代幸道公、四代信弘公、および藩主側室方の御霊屋が五宇並立し、十七世住職・千丈実巌は、御霊屋の光景を「況んやまた候家昭穆の祠、五宇、甍を列ね、金碧、日にかがやく」(「長國寺記」)と詠嘆しています。
後に二代藩主御霊屋は林正寺へ、側室方御霊屋は向陽寺へ移築され、た。また、約一万坪の境内には、本堂、開山堂、庫院、大方丈、小方丈、僧堂、衆寮、浴司、経蔵、鐘楼堂、総門、三門、回廊、塔頭五院など、大小三十余棟の伽藍が、甍を連ね、重厚荘厳な霊域の風景を描き出していました。
しかし、明治5(1872)年の大火によって、五宇の御霊屋と宝蔵を除く主要建造物はすべて灰燼に帰しました。その後、明治19(1886)年に本堂が、平成5(1993)年に庫院が再建されました。昭和55(1980)年、昭和59(1984)年には、初代藩主御霊屋、四代藩主御霊屋がそれぞれ解体修理されています。
長国寺の境内は現在、墓地以外の敷地を旧松代藩真田家の墓所として、すべて国の史跡に指定されています。
(長国寺パンフレットより)
その他、松代藩の財政改革に取り組んだ家老恩田木工民親の墓もあります。
御霊外部と墓所拝観
9:00〜16:00(水曜日、年末年始は休)
大人300円、小中学生200円
御霊屋内部特別拝観 別途500円
H19.12.27
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H28.8.5
住所: 長野県長野市松代町松代1015-1
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