北条氏政・氏照の墓所(小田原市)
小田原駅近くにある北条氏政・氏照の墓所
2012年01月09日
北条氏政は、北条氏第4代目当主です。
氏照は、氏政の弟で八王子をはじめ5つの城主でした。
天正18(1590)年に豊臣秀吉が、北条氏を攻略した際に、時の城主氏直は高野山に追放され、父氏政、その弟氏照の両人は責任を負って自刃しました。
自刃の場所は、城下の田村阿安斎邸(南町)で、遺骸は北条氏の氏寺であった伝心庵に埋葬されました。北条氏滅亡後、大久保氏の時代になって伝心庵は寺町(中町)に移され、その跡に永久寺を建立したので、この墓所は永久寺の所有となりました。
なお、この墓所は永く放置されてあったものを、稲葉氏が城主の時、北条氏追福のため造り直しましたが、大正12(1923)年関東大震災で埋没しする被害をうけましたが、翌年地元の有志によって復興されました。
中央に氏政の墓、左側に氏照の墓があり、右側の大きい方の五輪塔は、北条氏政夫人の墓と伝えられていますが、確証はありません。
五輪塔の前の平たい石の上で、氏政、氏照が自刃したと伝えられています。
稲葉氏が建立した笠塔婆型墓碑には、氏政・氏照の法号(戒名)が次のとおり刻まれています。
「慈雲院殿勝岩傑公大居士 天正十八庚寅年七月十一日 北條相模守氏政」
「青霄院殿透岳關公大居士 天正十八庚寅年七月十一日 北條陸奥守氏照」
(説明看板などより)
また、この墓所には「幸せの鈴」があります。
墓所に置かれている2つの箱の中に、鈴が入っていてこの鈴に願いをかけて持ち帰り、願いがかなったら、この場所に返しにくるということです。
小田原駅近くの繁華街の中にあります。
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H23.12.29
住所: 神奈川県小田原市栄町2丁目
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