乙女座(呉市〔旧豊町〕)
御手洗に建てられた劇場・乙女座
2024年10月15日
乙女座は、昭和12(1937)年11月、当時の御手洗町長鞆田稔氏が町民の文化向上に貢献するためにと、私財を投じて建てた劇場です。
当時の建築の粋を集めたモダン劇場として、映画・芝居・大道芸の興業や、青年会の社交場に利用されていました。
戦後は昭和40年代まで映画館として親しまれ、映画が斜陽になった後は、地元の特産品であるみかんの選果場に転用されていました。その後長く空き家となっていましたが、地元住民の強い要望を受けて復元されることになり、当時を覚えている人々の記憶に基づいて、平成14(2002)年4月14日に創業当時そのままに復元されました。
その後、一般公開のほか、大衆演劇や能、舞踊、漫才などの公演、無声映画の上映など、様々なイベントに活用されています。
客席は畳敷きで、2階席もあり芝居小屋の機能を備えています。後ろの席には僅かに勾配がかけられています。上手には「桟敷」、下手には「花道」が設けられており、舞台の袖には「黒御簾」、床下には「奈落」と、小さいながらも芝居小屋としての機能が備えられています。
壁には、実際に「乙女座」にかけられた往年の映画のポスターが展示されており、当時を偲ぶことができます。
営業時間 9:00〜17:00
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金 大人200円 高校生120円 小中学生80円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.9.15
住所: 広島県呉市豊町御手洗248
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