国立科学博物館(台東区)
日本で唯一の自然史・科学技術史を総合的に扱う国立博物館・国立科学博物館

2026年08月05日
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国立科学博物館は、東京都台東区上野公園に所在する、日本で唯一の自然史・科学技術史を総合的に扱う国立博物館です。上野の本館の他に東京都港区の白金台に所在する附属自然教育園、茨城県つくば市に所在する筑波実験植物園(通称、つくば植物園)と昭和記念筑波研究資料館(筑波実験植物園の敷地内、一般には非公開)があります。
江戸幕府が終焉を迎え、明治政府が誕生すると、西洋諸国のように学術や産業の発展を支える博物館の必要性が認識されるようになりました。そこで明治4(1871)年、文部省に「博物局」が設置され、日本各地の動植物や鉱物、考古資料、美術工芸品などを収集・保存する事業が開始されます。これが現在の国立科学博物館の起源とされています。
翌明治5(1872)年には、東京・湯島聖堂大成殿において日本初となる博覧会が開催されました。博覧会には全国から集められた標本や資料が展示され、多くの人々が近代科学や産業技術に触れる機会となりました。この博覧会は、日本における近代博物館活動の第一歩として高く評価されています。
その後、博物局は国内外の博覧会への参加や資料収集を積極的に進め、日本各地から自然史標本や文化資料を収集していきました。そして明治10(1877)年、東京・上野公園を会場として開催された第1回内国勧業博覧会にあわせ、博物館が設置されます。この年が現在の国立科学博物館の創立年とされており、令和9(2027)年には創立150周年を迎えます。
創立当初の博物館は、自然史だけではなく、美術や工芸、産業技術なども幅広く展示する総合博物館としての性格を持っていました。しかし、時代の流れとともに各分野が独立し、自然科学を専門とする博物館としての役割が次第に明確になっていきます。
明治22(1889)年には帝国博物館が設立され、博物館制度の整備が進められました。その後も幾度か組織改編が行われ、自然史・理工学分野を担う専門博物館として発展を続けます。海外への学術調査も盛んに行われるようになり、日本国内だけでなく世界各地から貴重な標本が収集されるようになりました。
大正12(1923)年には関東大震災が発生し、上野公園一帯も大きな被害を受けました。博物館施設や収蔵資料にも影響が及びましたが、関係者の尽力により多くの資料が守られ、その後の復興計画の中で新たな博物館建設が進められます。
そして昭和6(1931)年、現在「日本館」と呼ばれている本館が竣工しました。設計は文部省大臣官房建築課が担当し、左右対称の重厚な外観と中央ドームを備えたネオルネサンス様式を基調とする壮麗な建築となっています。外観は飛行機から見た日本列島をイメージしたともいわれ、昭和初期を代表する博物館建築として現在も高い評価を受けています。
戦後は科学技術の発展とともに展示内容も大きく変化しました。高度経済成長期には宇宙開発やエネルギー、産業技術に関する展示が充実し、日本の科学技術の歩みを紹介する展示が次々と整備されました。また、海外との学術交流も進み、世界各地から集められた恐竜化石や動植物標本なども展示されるようになります。
平成11(1999)年からは「新世紀展示計画」に基づく大規模なリニューアルが開始されました。老朽化した施設の改修と展示内容の全面的な見直しが進められ、最新の研究成果を取り入れた展示へと生まれ変わります。
その中心となったのが地球館です。平成16(2004)年に全面オープンした地球館では、「地球生命史と人類」をテーマに、地球誕生から生命の進化、人類の発展、科学技術の進歩までを一体的に紹介する展示が整備されました。巨大なシロナガスクジラ模型や恐竜骨格標本は、現在も国立科学博物館を代表する展示として高い人気を集めています。
さらに平成20(2008)年には、昭和6(1931)年竣工の本館(現在の日本館)が国の重要文化財に指定されました。展示施設としてだけでなく、日本近代建築を代表する文化財としても高く評価されるようになり、多くの建築ファンも訪れる名所となっています。
館内は、「日本館」と、生命の進化や地球環境、科学技術の発展をダイナミックに紹介する「地球館」の2つを中心に構成されています。日本館では「日本列島の自然と私たち」をテーマに、日本列島の誕生から多様な自然環境、そこに暮らす生きものや人類の歩みまでを体系的に紹介しています。一方の地球館では、「地球生命史と人類」をテーマに、46億年に及ぶ地球の歴史、生命の進化、恐竜や大型哺乳類、宇宙、最先端の科学技術まで、幅広い分野を実物資料や体験型展示を交えながら学ぶことができます。
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※特別展開催時は開館時間が変更となる場合があります。
休館日 毎週月曜日(祝日または休日の場合は開館し、翌火曜日休館)
年末年始(12月28日~1月1日)・館内くん蒸期間(毎年6月頃)
入館料(常設展示)
一般・大学生:630円 高校生以下:無料
※特別展は別料金です。
Photo Canon EOS R6 MarkⅢ
R8.7.12
住所: 東京都台東区上野公園7−20
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