私は結構、廃道とかその類の物が好きである。
どことなく、その退廃した雰囲気に魅かれるものがある。
私は86というスポーティクーペが愛車であり、廃道とは対極……。
荒れた路面は最も苦手とする部類の車である。
廃道に行くなら、ジムニーやランクルを始めとするSUV車がよく似合う……。
そんな私でも、実際に見にいった気になれるような、廃道を踏破したレポートを公開しているサイトがあり、読む事を楽しみとしている。
廃道、隧道(トンネル)で有名な「
山さ行がねが」である。
このサイトは、管理人である「ヨッキれん」氏による廃道、廃線、廃隧道の踏破レポートが公開されている。
他にも廃道等のレポートを公開しているサイトはあるが、同氏のレポートはただ経過を載せているのではなく、
廃道あるいは未成道となった経緯を含めて公開しているため大変興味深く見る事ができる。
例えば
(八王子バイパスの未成道に関する話)や、頭文字Dで有名な
(塩那道路)のレポートは、読んでいると色々な時代背景があって道路をつくっているんだなと、感慨深くもある。
当初は同氏の趣味で行っていたものが、徐々に仲間とつながり書籍を発行する事となり、DVDになり、今回映画館で上映される運びとなった。
とはいえ、これは11月22日から1週間のみ、テアトル新宿にて公開された。
ということで、本当はこの記事は11月に書きたかったのだが延びに延びてしまった。
この映画を見るには新宿に行かないといけないわけで、駐車場が必要だ。
しかし、当然であるが新宿にある駐車場はどれも高額かつ上限設定のない物件が多い。
非常に強気の設定だが、それでも利用者が大勢いる。
今回、事前に調べて、このテアトル新宿と提携しており、割引のある駐車場を選んだ。
さすが新宿、当たり前のように高級車が…。
高萩市ではまず見当たりませんな……。
マットグレーともグリーンとも言える塗装を施されているレクサス・LS、メンテが大変そうだ。
ロールスロイス。ゴーストだろうか。静かにたたずんでいた。
ベントレーコンチネンタルGTC。GTは、駐車場に来る前にすれ違った。
これらの車のオーナーも、廃道映画を見に来たのだろうか(そんな訳あるか)
※そして、割引が30分のみだったかで、非常に少ない割引で後でとても痛い目を見た。
さて、このテアトル新宿という劇場は非常に小さく、昨今よくあるいわゆるシネコンのような広さは無い。
知る人ぞ知る、映画館といった具合だった。
ちなみに、オブローダーとは「廃道=obsolete road」という事で、それを探索する人という造語である。
廃道フェアってなんだ?
割と人が大勢いた。
11月22日の公開初日は、ヨッキれん氏をはじめとした関係者の挨拶があり、それから映画が始まった。一番左が同氏である。
振袖の女性は、とり氏という、女性でありながらも過酷な廃道探検を行っている方だ。
右側の男性は映像製作会社の方である。
さて、映画の内容であるがなかなか面白く感じた。
わざわざ一週間しかない廃道映画を見に来る
変人物好きの集まりであり、割と一体感のようなもので、笑いどころは素直に皆で笑えた。
過去の作品のDVDも中古でやや安く出回っているので興味があれば見てみると面白いかもしれない。
同氏の著作「大研究 日本の道路120万キロ」も、道路について非常に詳しく書いており、改めて道路に興味を持てる内容だ。
自分の探索の真似をしたことはあったが、全く管理されていない道というのは案外怖いものだし、帰り道も考えると非常に大変なので、私は車でドライブしているほうが性に合っているようだ。
86は自転車横積みしか出来ないしね…。自転車持ってないけど…。
手持ちにこんなのがあったので、とりあえず…。
ちなみに、山さ行がねが の回し者ではないよ!
栃木県道13号大子黒羽線 明神峠廃道区間
車両は通行止めだが、立ち入り禁止ではない。
素直に停車する。
唯一の街燈は、何故か日中から明かりが点いていた。もう誰も通らないのに……。
不気味である。
全般的に荒れ果てている。
廃道化する前は通行が非常に大変だったと思わせるカーブ。
割と急な勾配とRだ。
一番荒れている箇所だった。
もう仕事をすることのないカーブミラー。
どこにでも不届きものがいるようだ。
反対側へ到着。
当たり前だが、反対側も車両通行止め。チェーンを装着できるような休憩場所に出た記憶がある。
1999年12月、明神トンネル開通。勾配とRのきつい峠道を廃止しトンネル開通を求める声が大きかったのだろう。
当初の峠道を作った方々の苦労も偲ばれるが、交通量が多くなってくると危険性の高さが際立ってきたようだ。
(
2007年に訪問した方)のサイトを見ると少なくとも2007年までは開通していたようである。
いつから封鎖されたのか定かではないが、荒れるのはあっという間のようだ。
トンネルは割と長い。
延長819メートルもあり、カーブしていて先が見えない。歩くと少し不安になってくる。
こうしてスタートに戻り、終了である。
特に何もない道であったが、荒れるに任せる車道は、いきなり対向車線(!?)から熊でも走ってくるんじゃないかという訳のわからない妄想を浮かべた。
いつかは自分でも行ってみたいなぁ。
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Posted at
2014/12/29 00:45:11