本日は岩手県北上市に居ります。
幸い、晴天に恵まれました。
去年、アクセスしようとしたものの甘く見ていたので遠巻きにしか見られなかった旧和賀川発電所&サージタンクが目標です。
他サイト様を見てても、山ルートで撤退する方が何人かいらっしゃいました。
かいつまんで説明しますと、1940年(昭和15年)に東北電気製鐵(現:日本重化学工業㈱)が大荒沢ダムと共に水力発電所として建設しました。
主に電気炉を用いて、カーバイト(炭化カルシウム等)製造を行っていました。
その後、湯田ダム建設に伴い大荒沢ダムが水没する為、発電所廃止。
1965年(昭和40年)に、補償代替として(新)和賀川発電所・仙人発電所が建設されました。
25年程使用され、廃止より50年以上経過しています。
朝9時の時点で、既に2台の車が停まっていました。
さて、前回は渡る事をしなかった踏板無しの橋です(昨年撮影)
あ、自転車同伴は無理です…。そもそも道が無いし…。
下は川なので落ちても死なない。
けど、カメラ・スマホが水没するのが怖すぎる(*_*)
とりあえず渡りました。
両手を使うので、渡っている間にカメラ・スマホは無理でした。
反対側はかなり歪んでいますね。渡ってから気づきました(笑)
去年は川越ルートを断念したので、山越えルートを使って目的地へ向かいます。
一応、川越用の装備も用意してきたけど…。
ガーミンのGPSを使いながら、とりあえず尾根を目指します。
山越えルートはいくつかルートがあるという事ですが、いずれも詳細不明なのでとりあえず登れそうな場所から山を登ります。
予定ルートはざっくり書きましたが、私はこんな等高線の場所は登れません…(^-^;
…
……
素人が適当に山を登ろうとしても、かなり大変でした…。
ルートが分からんので、とりあえず近そうな場所から攻めると崩落現場だったので結構登ったのに引き返し…。
岩のガレている場所を避けて、等高線の比較的緩やかそうな北から登ってみました。
ここまで来たという意地とリベンジするという根性を武器に、1時間ほど斜面を登っていました(笑)
道中スマホで写真を撮る余裕もなかったので写真はありません…_(:3 」∠)_
なんとか尾根に到着し、急斜面を降りていくと…
ありました、サージタンク。
1人、先客が居りました。
タンク周り。
サージタンクの内部へお邪魔します。
この上に跨っている人の写真を見た事ありますが
15mくらいあります。正気の沙汰ではない(^-^;
しかし、この足場のコンクリートはうっすいですね(笑)
団体で来たら足場が崩れそう。
見るモノはそんなに多くはありませんが、良い所です。
外は、現役自体の地蔵尊跡?樹が食い込んで壊れていました。
紅葉の良い時期だったので
周りも良い。
美しい。
下にある発電所を目指して急峻な斜面を降りていきます。
とはいえ、先客様に伺ったりしてルートは確立しています。
本当はこの穴はパイプで繋がって
下にある発電所まで流れていたはず。
この中で写真を撮っている方もよくいらっしゃいます。
私は先客様もいらっしゃった事もあり、先に下へ。
だいぶ降りてきた。帰りはまた登ってからまた来た道を降りると考えると憂鬱だ…。
…何か見えてきた。
何使っていたか分からない構造物。
碍子の付いた柱が倒れています。
かろうじて形はあります。いつも思いますが、碍子って長持ちですね。
松尾鉱山緑が丘住宅も便器はキレイだったし、陶器・磁器はすごい。
去年はたどり着けなかった旧和賀川発電所に到達しました。
では、正面から。
お邪魔します。
外で倒れていたやつに似ている。
コンクリの鍾乳石も出来ていますね。
控えめに言ってここは…
美しすぎる。
曇ってもなお美しい…。
紅葉が割れたガラスから覗けている。
日が射してきた。ガラスの質感好き。
裏口も紅葉。
これは
何の機械?
2Fは結構荒れている。
一部、穴あり。
配電盤室は、何もない。
やはり陶器はすごい。
1Fにトイレあったかな。ここだけなのかもしれません。
掴むところが無いのはつらそう。
1Fのところどころに穴があります。
下に行けるようです。
行ってみましょう。
タービン等の跡地だと、他サイト様だと言及されています。
私にはよく分かりません(*_*)
キレイな円形。
では、外に出てみましょう。
お外。
前まで回り込んでみました。
良い所ですね(^_^)
このショットが、一番お気に入り^_^
上に登り忘れた…。
次回、行きます(^_^)
時刻はまだ13時ですが…、そろそろお暇します。
車まで戻った後、自宅までも遠いし…(*_*)
また次回の楽しみとします!
帰り際に目に留まった。
ここってもしかして橋?
やはり、今でもワイヤーがかかっています。
木製主塔の片方は既に倒れていますが…。
もはや踏板だったものが1枚ぶら下がっているだけ。
このルートは、かつて日本重化学工業からの最寄りの橋であったと思われます。
どうしてこんな事に…。
今、ここにいる訳ですが、かつては赤い〇を付けた個所に橋が二本ありました。
西からの陸路もありました。
1948年(昭和23年)の時点では、現役バリバリの発電所と橋が映っています。
自動車は通れなかったようですが。
ちなみに右の長い橋の主塔は、今も立派に残っています。(昨年撮影)
という事で、何とか戻ってきました。
戻る方が大変でした(^-^;
GPSの軌跡。上のジグザグが登る方、ストレートなのが降りた時の物です。
登るほうが慎重でした…。
駐車位置付近に戻ると、地元の山屋さんがいらっしゃり、楽しく30分くらいおしゃべりさせて頂きました。
・発電所跡目当てに来るものの適当な装備恰好の人が多く、前に結構なケガをして戻ってきた人もいた。
・以前は発電所に行きやすいルートがあったが、土砂崩れが起きてから使えなくなった。
・外国人もたまにいる。ラフな格好でどこからかやってくる。
・この辺りは熊が出るが、発電所跡に弁当ごみを捨てていく輩がおり、餌を求めてやってくる事を危惧している。
・他にもウエーダー等を不法投棄していく者もしばしばいる。
大変残念ですね…。
特にその場にゴミを捨てていく人は、本当に理解に苦しみます。
ちなみに、発電所にいた先客様にも会いました。
川ルートで帰ってきて、和賀仙人駅まで歩いて帰ると言っていました。
ここに電車で来たのか…というか来れるのか…。
確かに駅はあるけど…想像していませんでした(^-^;
山屋さんは「また来るんでしょ?」と、また再会する約束をしました(笑)
また来ます(^_^)