放置駐車違反金、埼玉だけでも未納３億円超

放置駐車の違反金を車両所有者にも科す「放置違反金」の埼玉県内の未納が今年９月末で計約２万７０００件、総額約３億７０００万円に上っている。

　同違反金は２００６年６月の導入から既に４年余りがたち、地方自治法の規定で来年夏頃には、請求の時効を迎えるケースも出始める。県警は１０、１１月を「徴収強化月間」と位置づけ、“取り立て”に本腰を入れているが、徴収を担当する職員は少なく、口座や車の差し押さえといった手法にも限度がある。地道な訪問活動も風当たりが強い。

　督促状や催促状を送っても効果がない場合、県警では、交通指導課駐車運用係（７人）が３人１組のチームを作り、未納者の自宅を訪問、納付を促したり、現金を徴収したりしている。

　「警察がこんなことしている暇があるなら、もっと凶悪な事件を取り締まったらどうだ」。同課の男性職員（５２）が訪問すると、こうした“主張”にしばしば出くわす。

　１日に訪問できる戸数は約４０軒。その場で支払ってくれる人は「良くて４、５人」だ。ドアを開けるなり、「弱い者いじめだ」と逆切れされることも少なくない。

　事情を知った未納者の家族が、立て替え払いに応じる場合もある。しかし、中には、未納者がその後、「俺は違反していないし、払うつもりもない」と同課に電話で反論してきたため、わざわざ職員が家族に金を返しに行かざるを得なかったケースがあったという。法律上、家族には納付の義務がないからだ。

　不況の影響も感じるという。

　男性職員は今年、ある公団住宅を訪問し、玄関口から部屋の中を見て驚いた。家財道具は一切なかった。

　５０歳代の男性は、沈んだ様子で「家賃が払えなくて、ここも引っ越さないといけない。払えるお金はない」と打ち明けた。「あんたが借金するからいけないんだ」。妻らしき女性が責め立てる声が奥から冷たく響いてきた。

　「景気が良ければ、もう少し支払いも良いのではないだろうか」と職員はこぼす。


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なんで埼玉だけ取り上げたのかはわかりませんが
結構な額ですよねぇ（－－；

大阪とかだとどうなるんだろうか？って考えたら恐ろしや恐ろしやｗ