デントリペアスクール8日目・9日目 （特別講習・出張修理・ドアノブ付近の凹み修復他）

8日目の夕方から講師の先生が受けていた持ち込みの新車のガラスコーティング作業をお手伝いしました。

いずれ講義を受ける作業でしたし、最新のクルマを見て理解する機会にもなりましたので良い勉強になりました(^-^)

9日目の午前中は依頼があった中古外車ディーラーへ凹みの出張修理に同行して来ました。実際の修復現場を見られる事はこれ以上ない教材です。

業者オークションで仕入れた某車のルーフがベコベコで困っているとの事でした。見るとルーフ後端30cm四方に研ぎ足りないパテ痕や、仕上がりの甘いサフ処理と塗装で艶引けしてユズ肌になった酷い修復痕のある車でした。

半導体不足で新車の納車遅れで中古車市場の動きが悪く、プロの中古車ブローカーさんでもこの様な状態の悪いクルマでも買ってしまう事がある様です。業者オークションも高評価のクルマでも、届いてみるとこの様な質の悪いクルマが多くなっていると社長さんは仰っていました。

通常なら再塗装やパテの入った修復は断る場合が多いとの事ですが、15年の付き合いがある中古車ディーラーさんという事もあり、「ダメなら板金に出す」という事で可能な範囲で作業をします。

講師の先生の修復レベルでも完璧とは行かなかった様ですが、修復後はお客さんが納得して貰えれば十分OKなレベルまで直りました。仕入れた社長さんも大変喜んでいたので良かったです。

修理時間と費用は約1時間で1.2万円です。下手クソな板金痕が無ければ恐らく完璧に直っていたと思いますし、講師の先生もその様に仰っていました。板金塗装をすれば最低でもその3倍は掛かってしまう修理ですので、デントリペアの有効性を実感する出張修理の同行でした。

午後からは昨日練習に使ったZ4のドアのドアハンドル付近の凹みを修復します。3つ作った「養殖モノ」の凹みですがｗ、パネルが厚くて硬いので、どの様に直しても良いという事でプーリングで直す事にしました。

薄くて見え辛いですが奥の方から手前に浅い凹みからやや深い凹みという課題になっています。

ここまで学んでいるとプーリングもお手の物で、奥の浅い凹みは1発で修復（ポンチング無し）、コールドグルーも併用して3つ目までの直すのに1時間強という感じでした。

今の課題として凹みをポンチングで浅くして引き上げやすくする事を更に理解、実践出来る様に再び練習用ボンネットを教材に練習します。凹みを押し上げる事はプーリングよりロッドツールを使ってピンポイントで突いて引き上げる方が私の今の修復レベルなら楽です。が、今日の出張修理ではプーリングの有用性を痛感しましたので、敢えてプーリングで修復を試みました。

日々技術がしっかり身に着いて来た事を実感する1日でした(^-^)ｖ