
海上自衛隊 舞鶴基地(京都府舞鶴市)
2018年7月21日
日本海側を担当する海自の最重要拠点です
イージス艦やヘリコプター搭載護衛艦などを配備する
第3護衛隊などが置かれています
危険物や持ち込み禁止品がないか
持ち物検査 金属探知機によるチェックがあります
舞鶴など京都府北部はかなり気温の高くなる地点なので
団扇も配布されていました

近隣には舞鶴海軍工廠を引き継いだ
ジャパンマリンユナイテッドの舞鶴事業所があり
艦艇の定期点検 修理 改装などが行われています
海上自衛隊 あぶくま型護衛艦
DE-232 せんだい
排水量 満載2500トン
第14護衛隊(舞鶴)
小型の護衛艦(DE)で
他国海軍だとフリゲート(FF)にあたる艦艇です
2桁護衛隊に配備され主に沿岸警備を担当します
あぶくま型の艦名は河川名から命名されるため
「せんだい」は九州の川内川に由来する「川」シリーズ4番艦
1991年に就役したベテラン艦です

こちらも修理中の艦艇
はつゆき型護衛艦
DD-130 まつゆき
排水量 満載4200トン
第14護衛隊(舞鶴)
「雪」シリーズの護衛艦9番艦
1986年に就役して2018年現在 護衛艦最古参グループですが
護衛艦の定数を増加させるため延命工事を実施し
しばらくは現役にとどまるそうです

自衛艦が一直線に並ぶ珍しい形状の北吸桟橋
艦艇の公開もしていました
こんごう型ミサイル護衛艦
DDG-175 みょうこう
排水量 満載9485トン
第3護衛隊 定係港 舞鶴
こんごう型は山岳名から命名し
「みょうこう」は新潟県の妙高山に由来
こんごう型の3番艦です
艦首先端に主錨があるのは
錨を水中に降ろした時に艦首下部から突き出たバルバスバウ内にある
ソナーとの干渉を防ぐためにあります

艦中央部から乗艦します

対艦ミサイル RGM-84ハープーン
4連装発射筒を右舷と左舷に1基づつ装備しますが
1発降ろして3連装になってますね
発射時はロケットブースターで短時間だけ加速して
その後ジェットエンジンで目標まで飛翔
相手のレーダーに探知されづらい超低空で飛びます
ミサイルとしては音速以下と遅いのですが
ジェットエンジンなので100km以上の遠距離まで飛ぶことが可能です

イージス艦の特徴
8角形の平板レーダーアンテナ
SPY-1Dレーダー
艦橋構造物の左右前後に1面づつ計4面で
360度全周を捜索することが出来ます
最大感知距離500km以上
同時に追尾できる目標200以上
1面につき4350個のアンテナ素子が並んでいます

Mk 41垂直発射装置(VLS)
多数・多種類のミサイルを発射装置・保管容器を兼ねるミサイル・セルに装填し
短時間に複数のミサイルを発射することが出来ます
前部甲板には29セルあり
艦隊防空ミサイル スタンダートSM-2
弾道弾迎撃ミサイル スタンダートSM-3
対潜ミサイル VLアスロック
が装備されています

主砲は54口径127mm単装速射砲
対空 対水上 陸上 照明弾発射に使用
1分間に最大40発発射することが出来ます
連射すると砲身が過熱して命中精度が落ちるため
射撃時には砲身の周りに水を通す水冷式で
先端から排水されます

砲塔は強化プラスチックで砲塔内は通常無人です
点検ハッチが解放されていて内部を見ることができました
砲塔は自動式ですが故障時に手動で動かすためのハンドルがありました
砲塔旋回はハンドル1回転で1度未満だそうです

訓練用砲弾と装薬
重量は砲弾32kg 薬莢で18kg
手で持つことが出来ましたがズッシリと重かったです
製造は「うるるとさらら」でおなじみの空調機器が有名な
ダイキン工業
ガンダムのザクが持っていたマシンガンは口径120mmでほぼ同じ
薬莢が人間並みにデカかったし・・・
※参考画像 ザクマシンガン 排莢
1桁大きい 1200mmぐらいありそう
旋回・俯仰の
動作展示を撮影しました

水上発射管 HOS-302
潜水艦を攻撃するための短魚雷を発射出来ます
打ち出す時はあらかじめ45度艦外に向け
圧縮空気によって魚雷を発射します
口径は324mm

後甲板にも垂直発射装置があり
こちらは数が多い61セル
熱中症予防のためホースで散水してました

構造物に張り付けられているプレート
以前から気になっていた7番目の「サメに注意」とあるので対策はあるのかと
近くにいた自衛官に質問してみたら
サメは自分より大きいものは襲わないということで
ベルトなどで身長を長く見せるようにする と言っていました
あとは落下者の周りに小銃で弾幕を張るとも言ってました
宇宙戦闘艦「木馬」の艦長が好きな弾幕・・・
しかし海自は年に1度ほどしか小火器の射撃訓練をしないそうで
小銃の扱いには慣れていないそうです

艦尾には風になびく自衛艦旗
航行中は常時
停泊中は午前8時から日没まで掲揚することになってます

来場者が多いので甲板上のみの公開でした
下船して艦尾へ ラッパ状2つの装備は
曳航具4型 対魚雷デコイの発射口
敵魚雷に対して自艦のスクリュー音やエンジン音を発した
デコイ(囮)を曳航してそちらに引き付けて誤爆させます
こんごう型は4隻建造されましたが
みょうこう以前の「DDG-173こんごう」と「DDG-174きりしま」には
発射口はありません

船や岸壁から転落者がいないか
隊員たちがゴムボートでパトロールしてくれてました

港内を海上から見ることの出来る体験航海もありましたが
事前応募制です
こちらは曳船(タグボート) ですが

小型の特別機動船の体験航海もありました
迫力ありそうです

陸上自衛隊の車両も展示してました
87式偵察警戒車
第3偵察隊 千僧駐屯地/兵庫県伊丹市
あえて敵と交戦してみて反撃してくる相手勢力や装備などを探る
威力偵察を主任務にしています

96式装輪装甲車
第3戦車大隊 今津駐屯地/滋賀県高島市
小銃弾や砲弾の破片程度の防御力のある装甲に囲まれ
8輪のコンバットタイヤを装備しパンクしてもある程度の距離は
走行できます 乗員は10名
公道を移動するときは
画像のようにガラス製の風防が取り付けられます
長くなるので
次回に続く
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Posted at
2018/10/05 00:14:17