先日発売になったトミカ。
トミカリミテッドヴィンテージネオから、
トヨタ タウンエース
ダイハツ デルタワゴン
現在の人気車種
トヨタ ノア
トヨタ ヴォクシー
のご先祖様にあたります。
早速見比べてみましょう。
タウンエースとノア




やはり、見た目が全然違いますね。
ミニカーの車体寸法が若干ちがいますが、ほぼ変わらない大きさですが、やはり車体、窓、タイヤの位置などかなり違うことがわかります。
続いては、親戚のようで、同じ系統のような、少し複雑な関係になる
タウンエースとヴォクシー。


色が同じ系統なので、比較しやすいですが、やはり見た目が違いますね。
ちなみに、上からみた様子も

昔は、キャブオーバーで広さを確保という考えで、エンジンの下に座席を作るということでしたが、現在は衝突安全基準の関係で運転席とフロントの長さが長く、ガラスもかなり大きいですね。
さて、ここで簡単に歴史を振り返ります。
初代タウンエースは、1976年に登場します。
カローラ30系50系をベースとして作られた、キャブオーバーワゴン車とトラックでした。
私もそうでしたが、ここでよく間違えられるのは、ライトエースの存在。
現在は、タウンエース、ライトエースは兄弟車種ですが、昔は違う車種でした。
ライトエースは、かつてハイエースの小型バージョンとして存在した、ミニエースの後継車種として登場しました。
初代パブリカをベースとして、1970年に登場しました。
そうです。タウンエースよりもライトエースが6年も前に存在していました。
また、タウンエースはカローラベースに対して、ライトエースはパブリカベース。
車体設計が異なる車種です。
なので、先祖を辿ると、タウンエースとライトエースは違います。
トヨタの小型ワゴン車を語るならば、本当はミニエース、後のライトエースからになります。
大型ワゴン車は、ハイエースに対して、ライトエースが当時トヨタ最小のパブリカがベースだったので、極端な差がありました。
それを埋めるごとく、1976年にパブリカよりも大きいカローラベースのタウンエースが登場することになります。
タウンエースと同時に、ダイハツへOEM供給として、デルタワゴンも登場しました。
なので、厳密には、タウンエースとデルタが兄弟車種で、ライトエースは違うということになります。
そして、1982年。2代目タウンエースの登場です。
タウンエースのモデルチェンジに伴い、タウンエースとデルタの豪華車種として、マスターエースサーフが登場します。
これで、タウンエース、デルタワゴン、マスターエースサーフの3兄弟態勢となります。
ここでもライトエースは違う車種です。
ワゴンのモデルチェンジと同じくして、タウンエースのトラックに関しては、ライトエースのトラックと共通化します。
したがって、トラックに関しては、ライトエースとタウンエースが兄弟車種で、ワゴンが違うという複雑な関係になりました。
そして、1992年。タウンエースのマイナーチェンジで、ついにライトエースが兄弟に加わります。
今までは、ワゴンが別、トラックはライトエースベースとねじれでしたが、これによりタウンエースへワゴン、トラック共に共通化になりました。
しかし、マスターエースサーフは、エスティマルシーダ、エスティマエミーナの登場で、廃止となってしまいました。
なので、マスターエースサーフとライトエースは兄弟となることはありませんでした(爆)
しかし、よく知られる、タウンエース、ライトエース、デルタワゴンの3兄弟態勢がここで確立することになりました。
そして、1996年の3代目タウンエースモデルチェンジで大きな出来事が発生
車種名に「ノア」といサブネームが付きます。
タウンエース ノア
ライトエース ノア
しかし、ダイハツはデルタワゴンのままです(爆)
ついに、この時代のトヨタ車のトレンディ、サブネームが付いてしまいました。
このとき、伝統のタウンエース、ライトエースの名前が消えるとは誰も思いませんでした(爆)
車体に関しては、この時代から、車体構造が安全にという考えがメインになり、従来の四角形の形では、運転席、助手席の安全が保たれないので、鼻が出っ張る、いわゆるボンネット付きが主流になりました。
時代もRVブームとなり、家族で車でレジャーということで、人がたくさん乗れて、たくさん荷物が積めるということで、ハッチバックが爆発的に増えます。
タウンエース、ライトエース、デルタワゴンもそのブームに乗って人気車種への道へ進んで行きます。
この時代から、ワゴン車という言葉よりも、ミニバンという言葉が出て来ました。
2001年。4代目でついに大転換を迎えます。
もともとワゴン車の設計は、仕事でたくさん荷物を積むための商用車という考えでした。
それがベースとなり、広い車内を生かして、人が乗れるようにした…
単に人が多く乗れるということでした。
しかし、このRVブームを発端にした、ミニバンブーム。それに目をつけたホンダが、今までは大きなミニバンがなかったですが、オデッセイ、ステップワゴンといった乗用専用で設計された車が大ヒット。
流れが一気に乗り心地重視へと変化。
そのため、古くからワゴン車を持つトヨタのタウンエースやライトエース、日産のセレナなど商用車ベースの車が苦戦するようになりました。
そこで、ついにタウンエース、ライトエースも乗用専用のワゴン車を作り出したのが、4代目となります。
今までの古くさいイメージを払拭して、新たな乗用車へということで、伝統のタウンエースやライトエースの名前を棄て
タウンエースはノア
ライトエースはヴォクシー
へ名前が変わってしまいました。
そして、販売不振のデルタワゴンは廃止になりました。
しかし、名前がなくなったのは、乗用専用で商用車は、相変わらずタウンエース、ライトエースの兄弟車種で3代目のまましばらく販売されました。
その後、ノア、ヴォクシーと名前を代えて、2007年に5代目。2014年に6代目となり、現在に至ります。
そんなわけで、今回は初代タウンエースからすると、直系の関係は、ノア。
後にタウンエース一族に加わるライトエースに関しては、2代目途中から一族になったので、初代から見るとヴォクシーは親戚。
デルタワゴンは兄弟で、ノア、ヴォクシーとは親戚ということでしょうか…
と書きましたが、複雑なので、一応このようにまとめておきます(爆)
書いている私もワケがわからなくなってきました(爆)
そして、最後に一族の記念撮影

トヨタの新旧乗用ワゴン車一度に揃った一幕ですね。
それにしても、クラウンやカローラと違い、複雑な系統ですな…