すでに情報が出回っていますが、西部警察ファンとして、ブログに上げたいので、書きます。庄司永建さんがすい臓がんのため、昨日15日に死去しました。庄司永建さんと言えば、何と言っても、西部警察の二宮係長を忘れるわけには行きませんし、多くの方の記憶にも、必ず結び付くほど、代表的な役柄でした。荒くれ者の集まる西部署捜査課。上司の木暮課長もどちらかと言えば、砕けた感じ。そんな中、中間管理職という立場、理論的で官僚的な部分というところを上手く演じておられました。大門軍団で一人口うるさい人間がいると目障りな感じもしますが、みんなが同じような感じだと間延びしますが、こうしたアクセントのあるキャラがいると、バランスが取れていい感じに思えます。時には、「何とかならないかね。団長くん…」の名言にあるように、大門軍団に苦言を言いますが、事務所で大門軍団を見守り、陰ながら応援していました。そして事件解決の一報が入ると、課長と一緒に祝杯をあげるシーンは、西部警察にはなくてはならないシーンでした。時には、係長中心のお話もありますが、長年現場を離れていたせいか、犯人を取り逃がしたりなど、老いぼれ刑事の暴走みたいなシーンもあり、いつもとは逆に大門軍団から苦言を言われることもありました。しかし、事件解決をする情熱は軍団と同じく、熱い想いを持っていました。そして、二宮係長最後の出演。二宮係長が昔取り逃がした強盗を再び追う話。しかし、いつものことながら、係長が外に出ると空回り。犯人の銃撃で負傷しながらも、昔の失敗を残したまま退職はできない…そんな想いを団長も見守っていました。団員の反対を押し切り、係長に捜査を続行させます。そして、負傷しながらも犯人逮捕のために、犯人を待ち受けますが、逆に犯人にやられてしまう…係長の危機に団長が身を呈して犯人に立ち向かい…係長も必死で抵抗しながら…ということで、最後の事件を解決して、めでたしめでたし…と言いたいところに、退職したあと、給食会社を設立して、西部署に出入りする…というオチでした(^ω^)何とも二宮係長らしい最後のお話でした。あの名演技は良かったです。やはり西部警察の影響が強いので、庄司さんが出てくると「あ、係長だ」と思いました(爆)鹿児島県民のバイブル、大河ドラマ「翔ぶが如く」では、鳥羽伏見の戦いで大砲や銃声に怯える公家を演じていました。御所を守る薩摩藩士に「大丈夫か?」「勝つのか?」と詰め寄るシーンは、もろ二宮係長っぽかったです。本当に良い脇役でしたし、名優石原裕次郎に一目置かれるなど、ほんとうに素晴らしい俳優さんでした。また一人の昭和の俳優さんが去りました。天国で、木暮課長とブランデーで祝杯をあげているのかな?ご冥福をお祈りします。