早いもので2024年も半分終わって7月に入ってしまいました…年明けてまだ2ヶ月程度しか
経ってないような、そんな感覚です。大したことも出来ずに時間はどんどん過ぎゆくばかり(涙
さて、今日はちょっと巷のニュースについて少し触れてみます。
2024年も半年…ということは、あの能登の大震災からちょうど半年経ったことになりますが…
相変わらず復興が進んでいないようで、中には石川県の復興は失敗したんだ、恥だ、といった
衝撃的な意見まで地元民から出ていたりして、なんとも言えない気持ちになったり。
今年の始めに訪れようとしていた
輪島ですが、もう1つ以前から行きたかったのが
舳倉島。
能登半島沖約50キロ北部、日本海に浮かぶ小島です。県民でも知らない人が結構いるくらい
マイナーな離小島なんですが、最近カメラを始めて、野鳥を撮影するのにも少し興味を持つと、
結構多くの人がこの舳倉島について語ってます。要するに野鳥撮影で有名な島らしいです。
それでどんなものなのか訪れてみようとしていた矢先に今回のこの大震災だったワケですが…
舳倉島は震源からも近い上に標高40m足らずの平坦な小島。震災被害は想像し難くないです。
半年を機に現地リポートも沢山入ってきてますが…未だ変わらない惨状に唖然となりますね。
あと、先日訪れた河北潟のある内灘町も、やたら路面が凸凹で、倒れかけの電柱だらけでしたが
こちらの映像を見てなるほどな、と。震源から離れていたら大丈夫…ってワケではないですね。
これまでいくつも災害に見舞われている日本ですが、これだけ復興が進まない前例って、
正直あまり知らないです。寧ろ過去の関西の大震災や東日本大震災なんかを見ていると、
寧ろ想像以上に復興というか復旧が早く進んでるので、凄く驚いたんですよね。
それが、能登半島の場合は全く違う。それだけ困難な問題が沢山あるんでしょうね…。
そういや先日訪れた和倉温泉加賀屋。云わずと知れた日本国内屈指の高級老舗旅館ですが…
どうやら再建の目処が立ったようで…2026年にリニューアルオープンさせるっぽいです。
完全に亀裂が入ってしまってる棟はどうするのかな?と思っていたんですが、
このままの状態から修繕するっぽいですね、詳しくはわからないですが。
いずれにせよ、早く営業再開してインバウンドの波に乗って復活してもらいたいものですね。
自分みたいな庶民には未分不相応すぎて無理なので…(汗
因みに先日ちょろっとだけ訪れた能登半島ですが、現地民からは物凄く喜ばれました。
未だに観光客はほとんど訪れることがなく、訪れるのは自分みたいな1人旅とかくらいだそうで。
確かに、ビックリするくらい石川ナンバーしか見ませんでしたしね…
そもそも宿泊施設が営業出来なかったりすると、一般観光客は来られないですしね。
自分みたいな車中泊であれば特に問題はないんですが…圧倒的少数派ですもんね(汗
やはり、観光地は観光を通しての復興も大事だな、とつくづく実感しました。
魅力満載の能登半島…本当に良いところなので、絶対に復興してもらいたいです。
そして、7月と言えば、1日よりまずは山梨県側から富士山が夏山解禁…山開きとなります。
毎年この時期になると、弾丸登山だの、軽装登山だの、ゴミ問題やら遭難事故やら絶えません(汗
勿論、自分も富士山は大好きです。原点は…40年以上前に初めて登った時の良き思い出で。
登ったと言っても登頂なんかしてませんけどね。
現在還暦以上の人であれば記憶してると思いますが、40年ほど前、富士山が話題でした。
というのも、当時それまで死火山だから一生噴火しないと云われていた富士山が実は活火山で
近いうちに噴火する可能性があると騒がれていたんですよね、連日ワイドショーとかでもやってて。
…って、覚えてる人いますかね?(汗
それならば、爆発する前に富士山に行きたい!と思って、行ったのを今でも結構覚えてます(^^;
しかし、結局爆発したのは三宅島だったんですよね、確か。それも結構な被害で。
ただ、当時は伊豆諸島も含めてヤバいヤバいと騒がれていたおかげで住民も避難していたので
人的な被害は全く出なくて良かったね!みたいな話だったと思います、富士山じゃないけど(^^;
それでも富士山は怪しい、っていうのが専ら学者の見解で。それでもしも富士山が噴火したら?
みたいなマニュアルとかいろいろ出来ましたよね。この辺はもううろ覚えなんですが。
そんな富士山ですが、コロナ禍が過ぎてインバウンドの影響もあって登山人口も急増してます。
となると、前出のゴミ問題やら山行問題も目立ってきてしまうんですよね、観光公害の1つで。
自分も富士山は大好きだし、数年前に人生初の登頂をして以来、毎年登るようになりました。
そして、自分の登山スタイルは弾丸登山です、それしか…したことがありません(爆
夜中にタクシーで登山口まで乗り付けて、1人でコソコソ深夜に一気に山頂まで登ります。
テレビでやってるような登山者がわんさかいる事はないです、多分みんな寝てます(笑
標高3000mを越えて、8合目の小屋あたりまで来ると、ようやく小屋が明るかったりして、
恐らくご来光目当てで小屋で寝てる人がぼちぼち起き出す時間じゃないか、と。
そして、ひっそりとほとんど誰もいない山頂に到着して、日の出を待ちわびるって感じです(^^;
で、この時期だと4時半頃、8月なら5時頃になると、こんな感じで山頂で日の出を迎えます。
おかげ様で毎回自分は山頂でご来光を見届けることが出来ています(^^;
富士山まで来て徹夜で弾丸登山なんかして、いつ寝るんだ?と言えば…
ご来光を見た後に怖くて誰も近寄らないであろう崖っぷちに来て枕出して寝てます(笑
そして、起きたらとっとと下山して温泉入って汗流したらそのまま会社に出勤とかしてます(^^;
そして、登山のスタイルとしては…軽装登山です、はい(爆
というか、基本的に真冬の雪山でも基本は軽装なので…そりゃそうだ(笑
でも、実際にはいわゆる
弾丸登山でもないし、
軽装登山でもないんですよね。
結局のところ、自分の体調や体質、運動量、当日の天候、環境、そして登山スキルなどなど…
それらをどれだけ熟知してるか否かって話なんですよね。
なので、メディアが単純に「弾丸登山」とか「軽装登山」とセンセーショナルに扇動したところで
あんまり問題解決しないと思うんですよね。普段全く登山をしない人には響くかもですが。
自分なんかだと逆に夏の富士山で重装備なんかしたら…多分、途中で倒れて死んじゃいます(汗
富士山で遭難したり、途中で倒れ込んでるような人って、そもそも山の事何1つわかってないし、
自身のスキルとかコンディション、天気とかの優先順位が低いんですよね。
多分、それよりも山頂で写真を撮りたいとか、登頂したという事実が欲しいだけだとか、
次の日仕事行かなきゃ、とか…そういう人ばっかりで。
昨日の開山初日も、どうしても今日しか登れないから!って無理矢理登ろうとする人がいましたが、
百歩譲ってこれから海外へ帰ってしまう人ならともかく、国内在住者なら別にいつでも来られるし、
逆にその日程を工面出来ないのは、出来ないというか、そこまでして登りたいと思ってないだけで、
そんな程度だったらハナっから登るべきじゃないと思うんですよね。
だいたい雨が降ってて風も強くて登頂したって何の景色も見えないのに登ったところで、って(汗
なんだか富士山に登ってやったぜ!って自慢でもしたいだけなの?って思えちゃうんですよねぇ。
なんかこういう集団心理みたいなの、自分には未だに全く理解出来ないんですが。
あと、自分が弾丸登山に拘るのは、全く逆で、寧ろ体力的にもそれしか出来ないからなだけで。
富士山って、2500mあたりが森林限界になってます。森林限界とは、森林が育つ標高の限界点。
要するに、富士山は2500mあたりから樹林が生えることが出来ない領域…というワケです。
ということは、日陰が一切存在しない、という状態です。例えば登山道の斜面はこんな具合。
で、メディアは偏ってるんですぐに富士山=極寒みたいな印象を与えるんですが…違います。
それはあくまで、悪天候になるとそういう状況になるから注意してよね?ってだけの話。
晴れ渡った日中なんていうのは、富士山だろうが何だろうが、猛暑です、猛暑。
昔とはワケが違うんです。
例えば富士山の5合目の登山口で炎天下では30℃近くなります。さらに越える場合もあります。
で、無風状態で炎天下、直射日光を浴び続けながら何時間もこの岩だらけのところを登るんです。
何度も書きますが…日陰は一切ありません。山頂でもご覧の通り、日陰は皆無です(爆
一般的に富士山へ5合目から登る場合、山梨県側だと無休憩で登って最低7時間とされてます。7時間1度も休まずに登るのはよほどの登山家でない限りまぁ不可能でしょう、体力的にも。
途中でトイレや食事といった休憩も必要です。なので、一般的な人だと最低10時間は必要です。
そんな長時間、直射日光にさらされっぱなしで何とも無いワケがないですよね。
なので、自分は熱中症の危険が高い日中には絶対に登らないようにしています。
しかし、現時点では山梨県側だけですが…夜間の山行を禁止する方向に舵を切りました。
恐らく、自分はもう二度と登ることはない気がします…(涙
自分の場合、夏の時期以外でも登ってはいたんですけどね、勿論自己責任を前提に。
春は雪解け水が最高ですしね。
秋には紅葉と樹氷が同時に見られる、いわゆる三段紅葉がめちゃ美しいですしね。
冬は冬で…かなり命がけになるものの、壮大な雪渓は富士山の強大さを感じます。
勿論、こうした時期外れには山小屋も開いてなければ登山道もありません。
というか、山小屋なんてのは基本雪の中に埋もれててわかんないんですけどね(笑
そして、小屋泊が推奨される理由というのが、弾丸登山防止と安全登山の1つとされてますが…
それも自分は懐疑的なんですよね。特に富士山の山小屋の特性を見ても。
山小屋って言うと、一般の人はどうイメージするんでしょう??
基本的に山小屋は個室等はないので大広間で雑魚寝になります。例えばこんな感じですね。
今でこそコロナ禍があってパーティションを切っているところも増えてはいますが…
かなり余裕のある山小屋だけで、繁盛期にもなるとそうも言ってられません。
因みにこちらの写真は奥穂高にある山荘ですが、半個室状態なのはかなり良心的な方です。
混雑する時は1つの布団を2人で使ったりもします。勿論、全くのアカの他人ですよ(^^;
なので、大して山好きでもなく観光気分で富士山に来た人だと抵抗ある人は結構いますよね。
勿論、風呂などあるワケがないし、着替える場所もなかったり。トイレもお世辞にもキレイじゃない。
食事は富士山だと基本、レトルトカレーです。回転寿司で5皿で満足するような少食な自分でも
ちょっと物足りなさを感じるレベルです。そして水やお茶も有料です。さらに高額です。
カップ麺を1つ食べるだけで1000円近くします。今アメリカで食べても1000円しますけどね(笑
例えば8合目の山小屋に泊まって1泊2日で登頂を目指してご来光を拝んで下山するという、
恐らく一番多い富士登山のパターンで考えると…
富士山の5合目に集合して、朝の11時頃から登り始めます。途中山小屋で軽く昼食を摂るか、
大抵の場合は予め登る直前に何かしらご飯を食べたりすると思います。
で、時間的には炎天下。7~8月の富士山麓の気温は35℃を越える猛暑だったりします。
登り始めからジリジリと直射日光を浴び続けます。
そして、忘れてならないのは…富士山の標高では酸素が薄い点。一番一般人が度外視しがち。
標高3800m付近の山頂では酸素量は地上の3分の2程度しかないです。これは相当苦しい。
なので、それを承知してる人は高所順応を計算して登りますが、一般人はまずコレをしません。
自分も初めて登った時には高所順応がしっかり出来てなくてかなり辛かったです。
今ではいつも持参してる測定機で測っても低地と同等になるほど順応してますけどね(^^;
高山病を防ぐには、十分な睡眠や水分が必要で、呼吸も普段以上に意識する必要があります。
さらに、高所順応のためには急いで登らないようにする必要もあります。
自分も未だに3000m付近から高山病っぽい症状が多かれ少なかれ出てしまいます。
時間をかけてゆっくり登るにしても、そもそも体力が無くてゆっくりしか登れないにせよ、
それだけ長時間炎天下にさらされながら、しかも街中を歩くのとはワケが違う険しい山の中なので
簡単に脱水症状に陥ります。そうなると、体温が下がらず、小屋に着いても寝ることが出来ない。
おまけに食欲低下するので栄養補給も出来ない。低酸素症になるので睡眠導入剤も使えない。
もう…リスクだらけです(汗
で、何とかフラフラしながら登って山小屋に到着しても、富士山は7~8月しか開山時期がなく、
この2ヶ月は最初から最後まで毎日が繁盛期。なので、山小屋は常に登山者でごった返してます。
その状況でゆっくり休憩出来るのか?という話。
さらに山小屋ではだいたい夕方17時には夕食が始まります。18時ではもう食べ終わってる時間。
そして19~20時には消灯です。板の間に雑魚寝で見ず知らずの登山者が大勢いる中で
みんなでくっついて寝る状態。ちょっとでも神経質だったり潔癖症だったりしたらまず無理でしょう。
そして、富士山と言えば先述の「ご来光」があります。晴れていれば尚更それ目当てな人も多い。
しかし、ここはまだ8合目。さらに最低2~3時間かけて山頂まで登る必要があります。
夜明けの時間を逆算すると、深夜1時頃には起床することになります。
昼間あれだけ炎天下でフラフラになってたのに、今度は外へ出たら氷点下だったりします(爆
これで風でも強まってると、体感温度差は40℃以上となり、もはや体調を崩さないワケないです。
なので、登山道の至る所でブッ倒れてる人が続出するワケです。
それでも何とか頑張って山頂まで行けたとして、山頂でご来光を待つ間に低体温になります。
自分も夜明け前の山頂へ到着する際は、場合によってはガッツリ防寒着を着込みます。
で、ご来光を拝んでようやく無事登山を終えたかと思いきや、そうではないです、下山が大変。
山小屋でろくに寝られず、食事も摂れずだった人は、下山時に力が抜けて…よく転倒します(汗
ただ、山梨県側だと下山ルートは専用のルートがあるので、比較的安心して下れますが、
他のルートでは登ってくる人もいるので混み合います。トレランで走ってる人もいたりします(汗
富士山に登る目的はご来光が特に多いとは思いますが…しかし人によってピンキリです。
例えば山梨県側の場合は7合目でも8合目でもご来光自体は見ることが出来るので、
正直、無理して深夜に起きて暗闇の中を登る必要はないのですが、どうせなら山頂で拝みたい!
という人もいるので、そうなると日の出直前まで寝ていたい人と山頂へ向かう人で混雑します(汗
静岡県側だと、山頂まで登らないとご来光は一切見られないのでこちら側の山小屋になると
深夜になると一斉に起きてバタバタと出ていくことになる場合が多いです。
勿論、あくまで日本一高い山に登ってみたいだけ…な人も大勢いると思うので、そういう場合は
そもそも登山道とか泊まる小屋をよく考えないと大変な目に遭います(汗
というワケで、要するに重装備なら大丈夫とか、小屋に泊まれば余裕…なんてこと1つもないです。
絶対に必要な装備さえ確保していたら軽装でいいんです。というか、軽装の方が絶対いいです。
例えば開山中の富士山であれば、そこらじゅうに小屋があるおかげでトイレも飲食も困りません。
最悪お金を払えば対処出来る事が多いです、北アルプスや南アルプスなんかと違って。
しかも、富士山の5合目以上は森林限界です。ということは、ほぼ確実にスマホの電波が届きます。
さらに最近の富士山の小屋はWi-Fiも飛んでます。なので、キャッシュレスすら対応し始めてます。
そうなれば、無駄な装備はどんどん削っていけます。
山小屋で飲食すれば、その際のゴミは回収してくれます。因みにこれは富士山の場合ですけどね。
それ以外の山では基本ゴミはそこで買っても持ち帰るというルールもありますのでそこは要注意。
富士山に行くと、そんなの要らんでしょ?ってモノは持参してるのに肝心なモノを持参してない人が
結構目立ちます。富士山がどういう山であってどういう状況なのか、今一度考えるべきですよね。
今年から富士山は通行は予約制になり、入山協力金は通行料として原則義務となりました。
しかも、通行可能時間は明方3時~夕方16時までとなりました、
今のところ山梨県側のみ。
昨今のオーバーツーリズムを考慮して苦肉の策でもあるんですが、コレ自体は賛成です。
ただ、確実に入山料を徴収することにより、いろんな意識が変わってきてしまうのも事実で。
例えば日本人の多くは保全に費やされるものだし観光事業なんだか仕方がないよね?って
考える人が多いと思いますが…国によっては違います。
2000円も払ってるんだからゴミとか捨てても片付けてくれるんだろ?って考える人も出てきます。
約40年前、ディズニーランドが日本に登場した時、覚えてる人いますかね?
入場料4000円を払えば基本自由、ってスタイルで、当時はフツーに園内でタバコ吸ってる人が
いたんですよね。で、見てると平気でポイ捨てする人までいたり。
しかし、ディズニー側は常にそこらじゅうにキャストを配備してそういったゴミを回収しまくってて。
なので、園内はおっそろしいほどキレイでした。子どもがちょっとお菓子をこぼしたりしても
しばらくすると消えてるのよね。常時そこらじゅうで掃除してるキャストがいるもんだから。
多分ね、この感覚を…富士山でもしちゃう人がいると思うんですよね(汗
そうでなくても富士山って、基本的には爆風な場合が多いので、ちょっと座ってご飯食べたり、
ってやっててもすぐに風で飛ばされたりするから故意でないポイ捨てもなくならないんです(汗
まぁとにかく、これで多少混雑が減ると良いですけどね…。
自分はこんな人ゴミだらけな場所に行きたいとは微塵も思わないですけどね(笑
ただ、いずれ登れなくなる日が来る可能性だってあり得るワケですよ。
だって、昨今の
エベレスト山でもこの有り様ですからね。
昔はエベレストに登るのにウン千万円と大金が必要でしたが、最近は商業登山が登場して
1人800万円くらいあれば登れるらしいですからね。ま、800万円でも十分大金なんですが(汗
でも、それでもこれだけ大勢が登りに来ちゃうんだから…富士山の2000円って安いよね(笑
このようにオーバーツーリズム、観光公害って日本だけの問題ではないんですよね、寧ろ逆。
例えばこちらはイタリアの水の都と云われるヴェネツィアの名物となってる運河なんですが…
もうコレ、東南アジアの行商?みたいな光景ですよね…どこがベニスやねん!って感じ(爆
こんなんじゃせっかく訪れてもマドンナごっこ出来ないじゃん?(笑
あと、イタリアと言えば…
ローマにある
トレヴィの泉なんか超メジャーな観光スポットですが…
え?コレ誰かのフェス?コンサートでもあるのかな?みたいな状態ですよね(爆
自分でも訪れていて何なんですが…正直、だから何?ってスポットなんですよね。
自分が訪れた時はものの5分程度、1枚か2枚だけ写真撮ってコイン投げておしまいでした(汗
今ではそのコイン投下も原則禁止で(当時も本当はNGでしたが)、日本の神社のお賽銭と同様に
硬貨を投げてご利益を得たい?みたいな人は泉の近くに端末が用意されているので、
そこでキャッシュレスで支払うシステムになったんだそう。いや~、もうコレじゃない感が(笑
そしてローマと言えばこちらのスペイン広場。知らない人はさすがに…いないですよね(汗
映画「ローマの休日」でもお馴染み。これを見たら皆してジェラート買ってここで食べるお約束。
多分に漏れず自分もその昔、キャリアで移動してるジェラート売りからジェラート買って、
同じようにここに座って過ごしたりしてましたが…
これもまたオーバーツーリズム対策で、最近は階段に座るのを法律で禁止したそうです(汗
おかげでこの有名な階段はスッキリしてますが…うーん、コレはコレでコレじゃない感が(^^;
日本だけでなく、観光公害はもう全ての観光地で問題になっているのがよくわかりますよね。
特にインターネットの普及による影響がデカいとか云われてますが、自分もちょっと思います。
自分が世界一周した頃というのは、今から30年以上も前で、まだネットどころかパソコンもない。
そもそもケータイ電話だって…正確にはあるにはあったけど、発明されてただけ、って次元で。
なので、今と比べたらめちゃくちゃ大変でした。大雑把な紙地図くらいしか無いですからね。
で、旅の情報はとにかく現地などで聞き込みするしかない。もうめっちゃコミュニケーションして。
おまけに冷戦とかあるもんだから東欧なんて得体が知れなくて怖かったですしね、当時は。
そんなハードルが高いおかげで、当時世界一周するなんてのはかなりレアな経験だったし、
いろいろ学びもあったし、世界観も変わったし、何よりまだ今みたいに観光公害もなかったので
ビックリするくらいのんびりと巡ることが出来たのが何よりでした(^^;
今は、自分があちこち訪れてた時よりもはるかに便利。スマホがあるし、いつでも何か困っても
すぐに電話出来るし、メールもできちゃう。もっと羨ましいのは写真がいくらでも沢山撮れること。
30年以上前なんてフィルムカメラだし高いんでほとんど写真なんて撮れませんでしたしね(涙
あと、強盗に襲われてもすぐに通報出来なくて、声枯れするくらい叫ぶしか出来なかったり(汗
そういった面では今は凄く恵まれてると思いますが…でも観光公害と物価高騰があるので、
それに関してはほんと、気の毒でしか無いなーってのはありますね。自由度が全然無いし。
ただ、行けるうちに行っておかないと、この先もっと行くのが困難になりそうですよね。
自分にはそうした感覚が30年以上前から何となくありました。
観光大国であるフランスやイタリアは既にその当時から観光公害問題が騒がれていましたしね。
恐らく欧州の観光公害の節目って言うと…ペレストロイカとか、そのあたりだと思うんですよね。
それまで冷戦状態だったソ連が崩壊して、赤の国も続々と民主化が盛んになっていって…
東欧革命とかありましたよね。それ以来、急激に観光客って増加したんだと思います。
こちらも良い例でしたね、知らない人はいないであろうオーストラリアのエアーズロック。
観光名所として人気でよくパンフの表紙を飾っていたりして。現在の名はウルルでしたね。
ここもある種、観光公害によって閉鎖された山なんですよね、何年か前までは自由に登れて
オーストラリアの中でも特に有名なスポットでしたが、今はもう一歩も入れなくなってます(汗
これもね、何年も前からわかってはいたのに…結局実現出来ず。未だにちょっと後悔してます。
あと、中国返還前にあった
香港の
啓徳空港とかもね、観光スポットってワケじゃないんだけど。
幼い頃に父親に初めてもらったお土産が香港土産で、50年くらい前の話なんですが…
その中に香港の写真集があって。当時から云われてた
$100万の夜景ってのが衝撃的で。
50年前の名古屋なんて、まだ全然田舎でビルも大してありませんでしたからね。
なのに香港はアホみたいに高層ビルが密集していて…ドラえもんの世界かと思いましたよ(笑
でも、もっと衝撃だったのが前出の啓徳空港と香港のネオン街でした。
こんな街中にジャンボジェット機が降りてくるなんて、ほぼほぼ墜落するとしか思えなくて(汗
これは絶対にいつか香港に行ってみなきゃ!って…結局そう思うだけで香港は返還されて
空港もあまりにも危険だってことで移転しちゃったんですよね(涙
ウチの家族は結構このド迫力な空港の離発着を体験してたんで…羨ましかったです。
あ、ウチの嫁さんも香港行ってるなぁ…確か。なんかみんな羨ましい限り(涙
その香港のネオン街も…今ではほとんど見られなくなってしまったそうで…それも残念ですね。
散々香港映画とか見てきてたし、香港って言えば断然このイメージだっただけに…。
ってなワケで、いいな~って思ってもすぐに行動しないと、結局行けなくなっちゃうのよね(汗
仮に行けたとしても、衝撃を受けた琴線に触れた光景ってのはもうどこにもなくなっていて…
なので、やっぱり後回しにしちゃダメなんだよなぁ、って特に思うようになったんですよね(^^;
それだけではない、日本は冒頭にも書いたように…天災が多い国。
自然が豊富というのはイコール=災害が多い…という事なんですよね。当たり前な話ですが。
自然っていうのは災害のカタマリみたいなものなので。逆に災害が全く無いようなところって、
自然が無いワケです、極論でもありますが。
日本は災害が多いということは、それだけ自然が豊富な証拠。
しかし、災害が発生すると、フツーに観光も出来なくなります。
昨日もまた奈良県十津川村では土砂崩れが発生して、集落の一部が孤立してましたしね。
実際に何度か訪れてるし、先月も訪れたばかりでしたが…本当に災害まみれ。
ここはまだ集落があるので直ちに復旧させるだろうけど、そうでない土地だったりすると、
そのまま放置されるケースが多いです。これ、普段山奥に行ってる人ならめちゃ実感しますよ。
長野県や群馬県なんかもそういう道路が非常に多かったです。もう直さないだろうな、って。
落石とか土砂とか、もう雨の日が少し続くだけで毎回発生してるとキリがないですもんね。
そうなっていくと、もう行けなくなってしまいます。時間とお金が出来て体力が余っていても。
歳を取ってくると、何せ体力とか気力も薄れていく一方になるので、より実感するんですよね。
そして、それ以上に…近年の気候変動などによる異常気象や相次ぐ災害を見ていると尚更。
子どもの頃は勿論、若い頃は時間も沢山あっていつでも行けるし、って気持ちも強かったですが、
今は微塵も感じなくなりましたね。いつまでもあると思うな親と金…とはよく言いますが、
本当に…子どもの頃に父親が死んでお金も失い、母も寝たきりになり介護に追われてくると、
やれることはやれるうちに、後でやれることは後で、ってつくづく思います。
勿論、現実問題としてなかなかそう思うようにはいかないものですが…行動は大事ですね。
なんだか投稿ネタの内容が若干脱線気味になっちゃいましたが…最後にこちらの動画も紹介。
こんな若い人でも同じように考えるくらいなんだから、やっぱり大事なことだと思うワケです。
登山の方で登山の話ではありますが、主旨としては登山に限らず観光とかも含めて言えますよね。
やたら長くなってしまいましたが…
コロナ明けからずっと思っていた事でもあったので何となく今回投稿してみました(^^;