カタログ紹介、今回は歴代スカイラインから「セブンス」7代目R31の
前期型4ドア系、昭和61年11月発行版です。
昭和60年モデルチェンジ。当時流行したハイソカー寄りなイメージ戦略で
ケチョンケチョンに酷評されたR31が、慌てて?スポーティ路線に回帰するべく
翌年に2ドアスポーツクーペを投入、さらにその共通グレード「GTS」を
4ドアハードトップにも追加し人気の挽回を図りました。
ただ、2ドアクーペの投入は元々予定されていたらしく、いわゆる五月雨式な
売り方をしたかったようですが、全くの裏目に出てしまいましたね・・・
クルマ的には悪く見えない、むしろこのシュッとした直線デザインは歴代中でも
かなり好きなので、残念ですよね~
セダンもラインナップ。しかしメインは4気筒で、このGT系セダンはレアな
存在だった感じがします・・・このホワイトのボディカラーはモデルチェンジ当初
ハードトップのイメージカラーでもありましたが、前掲の通りガンメタとなり
ハイソカー色払拭への慌てっぷりが見て取れますね(私感)
当時の日産ならではの絶壁パネルがそびえ立つダッシュ周り。
インテリアは数種類あり、グレードによって設定、または選択できるように
なっていました。2トーン配色のアドバンスセレクション、これが一番
スカイラインらしいかなぁ。
ルーズクッション仕様のニュークラシックセレクション。スカイラインに
これはねぇ・・・(汗)
モダンセレクション。フツーです。
エンジンは豊富で直6だけでもディーゼル含め5種。2000ツインカム24Vターボの
RB20DET(ネット180ps/23.0kgm)、ツインカム24VのRB20DE(グロス165ps/
19.0kgm)、ワンカムターボのRB20ET(グロス170ps/22.0kgm)、ワンカムの
RB20E(グロス130ps/18.5kgm)、ディーゼルのRD28(ネット100ps/18.5kgm)。
サスは前マクファーソンストラット・後セミトレアーム。後輪操舵のHICAS、
可変ショックの3ウェイフットセレクター、電子制御パワステ、LSD等の
ハイテク装備も設定。ブレーキは一部を除き4輪ディスク。
丸テールじゃない直4・1800シリーズにはワンカム・電子キャブのCA18S
(グロス100ps/15.2kgm)を搭載。後サスが5リンクになります。
装備群。5連装のオートカセットセレクターは語り草ですね。
マルチハイサポートシートはサイドとランバーサポートが電動に。
雨滴感知式のオートワイパーやスイングアップするチルトステア等、先進的な
装備もあったんですね~。現代のキーレスの一歩手前的なカードエントリー
システムも画期的でしたね。電動サンルーフはOPT。
ではラインナップ。
ミッションは全車5速MTと4速AT(GT系はディーゼル以外電子制御式)。
全車標準でコーナリングランプ、フェンダーマーカー、電動リモコンミラー、
時計、間欠ワイパー、リヤ熱線、チルトステアリング等を装備。
まずは4ドアハードトップから。
左:1800エクセル。全車標準装備に加え、AM/FMラジオ、カセットデッキ、
ブロンズガラス、パワーウインドー、パワステ、カラードバンパー、
165SR14タイヤ等を装備。モダンインテリアを設定。
右:1800パサージュ。フルホイールカバー、タコメーター、オートライト、
電動格納ミラー、集中ドアロックを装備。ニュークラシックインテリアを設定。
左:GTエクセル。1800エクセルの装備に加えてタコメーター、185/70SR14
タイヤ等を装備、ただしカセットデッキ等がレスになります。
下:GTパサージュ/D。1800パサージュの装備に加えて、メモリー付き
スイングアップチルトステアリング(D除く)、185/70SR14タイヤ等を装備。
インテリアはモダンかニュークラシックが選べます。
右:GTパサージュターボ。GTパサージュの装備に加えてオートワイパー、
電子制御パワステ、195/60R15タイヤ等を装備。
上:GTパサージュツインカム24V。GTパサージュの装備に加えてリヤワイパー、
電子制御パワステ、オートエアコン、3ウェイフットセレクター、205/60R15
タイヤ等を装備。インテリアはアドバンスとニュークラシックが選べ、
アドバンスの場合マルチハイサポートシート、トランクスルーが装備されます。
下:GTパサージュツインカム24Vターボ。同ツインカム24Vの装備に加えて
グライコ付きシステムコンポ、オートカセットセレクター、オートワイパー、
ヘッドランプウォッシャー、ASCD、HICAS、LSD、215/60R15タイヤ、
アルミホイール等を装備、ただしパワステは電子制御レスになります。
インテリアは同様の選択式。
GTSシリーズ。走りのメカニズムを重視し、贅沢装備を省いたモデル。GTSのみ
フロント・リヤスポイラーがOPT設定されます。
ブラック/ガンメタ2トーンがシブい!けどホイールカバーがイケてない・・・
上:GTSツインカム24V。GTパサージュ同と比較しHICASが装備される代わりに
マルチハイサポートシート、トランクスルー、カセットデッキ、オートライト、
電動格納ミラー、電子制御パワステ、メモリー付きスイングアップチルトステア、
集中ドアロック、オートエアコン等が省かれます。インテリアもアドバンスに固定。
下:GTSツインカム24Vターボ。LSDが装備される以外は同ツインカム24Vと同じ。
次にセダン。
左:1800G。全車標準装備に加え、AMラジオ、パワステ(AT車)、165SR14
タイヤ等を装備。
右:1800エクストラG。1800Gの装備に加え、AM/FMラジオ、ブロンズガラス、
パワステ、カラードバンパー等を装備。
左:1800エクセル。装備はハードトップの同グレードと同様。
右:GTエクセル/D。パワーウインドーが付かない以外はハードトップと同様。
下:GTパサージュ。以下、ハードトップの同グレードと同様装備。
左:GTパサージュターボ。
下:GTパサージュツインカム24V。
ちなみに・・・
1800パサージュ、GTパサージュD、GTパサージュツインカム24Vターボと
GTSシリーズはハードトップのみ、1800G、同エクストラG、GTエクセルDは
セダンのみに設定。
2ドアスポーツクーペとステーションワゴンは専用カタログで、との事ですが
なぜかワゴンは装備表と諸元表に載ってるんですよね~逆にGTSシリーズは
諸元表に載ってない・・・謎。
で、その装備表と
諸元表。
スカイラインのオーディオで聴きたい昭和61年のヒット曲。
BAN BAN BAN/KUWATA BAND
サザンオールスターズが原由子の産休により一時活動休止した際に
桑田佳祐のソロPJとして活動。そのデビュー曲でしたね。
イントロからのドコドコドン!と、バンバンバンじゃなくて
「べーんべーんべーん」が印象的♪