カタログ紹介、今回は現在では日本市場から撤退してしまったフォードが
かつて「日本フォード」として国内ブランドの一角だった頃の主力モデル、
フェスティバの初代モデルを。昭和62年12月発行版です。
前年の昭和61年2月にデビュー。当時資本提携下だったマツダ車を
フォードブランド向けに仕立てたモデルのみのラインナップだった
日本フォードが初めて出したオリジナルモデル。
オリジナルと言っても開発・生産はマツダが担ってましたが、マツダっぽさは
微塵も感じませんでしたね~。そのフェスティバと言えば、キャンバストップ。
日本初の電動式を採用し、気軽にオープンエアを楽しめるアイテムとして
フェスティバの代名詞になっただけでなく、他メーカーも追随させるほどの
影響力を与えましたね。
若女子がメインターゲットでしたが、ブリスターフェンダーのスタイリングは
男子も乗りたりますよね~。そんなニーズに応えるかの如く、DOHCモデルも
用意されてましたね。でも登場するのは女子ばかり・・・
小さなボディを最大限生かした室内空間のパッケージング。前席フルフラット、
後席は180㎜スライド、さらにシートバックも全倒で完全ベッドになります!
荷物優先なら後席ダブルフォールディングで広大なカーゴスペースに。
カチッとして機能的なダッシュ周り。スポーティモデルにはバケットシート、
本革巻のMOMOコブラⅡステアリングを装着。
ボタンひとつで操作できる電動キャンバストップ。キャンバス地は紺と黒が
選べたんですね。一方でそこまで開かなくても・・・な人の為にサンルーフも用意。
こちらも電動。女性に優しい気づかいや装備も配慮されてます。
エンジンは1300と1100の全3機種。BJ型(直4・1300DOHC+EGI、88ps)、
B3型(同SOHC、64ps)、B1型(同1100SOHC、52ps)。
サスは前ストラット、後トレーリング・トーションビーム、可変ショック
アブソーバーのA.S.A.も用意。ブレーキは全車に前ディスク。
ラインナップ。当時の価格帯は64.8~136.9万円(商用モデル除く)。
グレード構成はキャンバストップ、GT-X、GT、S、GHIA、LYRE、Lスペシャル、L。
1.3DOHCキャンバストップ。5速MTのみの設定。
GT-Xにキャンバストップを装着したグレード。
上段:1.3キャンバストップ。5速MTと3速ATの設定。
オートマでキャンバストップ乗りたいならコレ。装備は1.3Sに近いです。
下段:1.3GHIA。5速MTと3速ATの設定。
パワステ、電動リモコンミラー等装備充実の上級グレード。
上段:1.3DOHC GT-X。5速MTのみの設定。
カラードエアロバンパー、バケットシート、MOMOコブラⅡステアリング、
13インチタイヤを装備。
下段:1.3DOHC GT。5速MTのみの設定。
GT-Xからパワステ等の快適装備を省略。
1.3S。5速MTと3速ATを設定。
GHIAに近い装備ですが電動リモコンミラーは無し、A.S.A.を装備。
唯一レッドモールが入ります。電動ガラスサンルーフをOP設定。
また、GT-Xと同等の成りに仕上げられる「ホットエクステリア」を
パックOPで設定。
LYRE。1.3は5速MTと3速AT、1.1は4速MTのみ設定。
唯一ミラーがカラードに。チルトステア、間欠ワイパー、バニティミラー、
シートリフター、バックドアオープナー等を装備。
Lスペシャル。1.3は3速ATのみ(!)、1.1は4速MTのみの設定。
Lにリヤ熱線、ラジアルタイヤが付いたグレード。サイドモールや
リヤワイパーが省略された質素な外観に。
上段:1.1L。4速MTのみの設定。
最下位グレード。エアコン、オーディオは全車レス仕様。
下段:1.3L(カーゴ)。4速MTのみの設定。
商用モデルはエンジンが1.3なんですね。2シーターも用意。
ミラーがフェンダーになる以外はLと同装備。
装備一覧。
カラーバリエーション。
諸元表&外観図。
中学生の頃、通ってた塾の美人な先生がフェスティバ乗ってたので、
これ見るとその先生を思い出すんですよね~。あぁ青春時代・・・
当時のCM。