カタログ紹介、今回は一代限りのクルマから、ホンダ・コンチェルト。
昭和63年6月発行のデビュー時版です。
当時提携関係にあったイギリス・ローバーとの共同開発によりデビュー。
ベースはシビックですが、イギリスならではの気品を持ち合わせた
小さな高級車的な雰囲気でしたね~
4ドアセダンの他、この5ドアセダンもラインナップ。どちらも全ピラーが
ブラックアウトされた6ライトウインドーで洗練されたスタイルですね。
ウッドがあしらわれたインテリアも英国車風で上品ですね。
小さな高級車らしく、OPTながら本革シートを、またクラス初の電動シートも
採用されていました。
エンジンは直4・SOHC、1600のZC型がPGM-FI仕様(120ps/14.5kgm)と
デュアルキャブ仕様(105ps/13.8kgm)、そして1500キャブのD15B型
(91ps/12.1kgm)の3種。サスは4輪ダブルウィッシュボーン。
4WDも設定。リアルタイム4WDと、3チャンネルデジタル制御A.L.B(ABS)と
連動させたイントラックがありました。
装備群。エアコン、サンルーフはOPT。
ではラインナップ。JX-iに1600PGM-FI、JX、JG、JLに1600デュアルキャブ、
JEに1500を搭載。ミッションは2WD全車に5速MTと4速AT、4WDは全車に
スーパーロー付き5速MT、JX-iにはローホールド付き電子制御4速ATも設定。
まずは4ドアセダン。
上:最上位のJX-i。装備はJXとほぼ同じですが、ブレーキが4輪ディスクになります。
下:JX。電動格納ミラー、キーレス、AM/FMラジオ+カセット、フルモケット地
シート、運転席パワーシート等充実した装備が付き、本革シートもOPTで設定。
上:JG。パワーウインドー、パワードアロック、カラードミラー・ドアハンドル、
ブロンズガラス、ホイールカバー等を装備、電動サンルーフ、オートエアコンを
OPT設定。
下:JL。175/65R14タイヤ、電動ミラー、ファブリック地シート等を装備。
上:最下位のJE。トリコット地シート、175/70R13タイヤ装着。全車にパワステ、
タコメーター、デジタル時計、トランク・フューエルオープナー、リヤ熱線等を装備、
エアコン、アルミホイールをOPT設定。
中:4WD・JX-i。リアルタイムとイントラックを設定。2WD同グレードと比較し
マッドガードを装備、逆に4輪ディスクブレーキ、ホイールカバー等と本革シートの
OPT設定が無くなります。
下:4WD・JL。2WD同グレードと比較しマッドガードを装備。
次に5ドアセダン。4WDの設定はありません。5ドアは全車にリヤ分割可倒シート、
リヤワイパーを装備。
上:JX-i。本革シートのOPT設定が無い以外は4ドアの同グレードと同様の装備。
中:JG。装備は4ドアの同グレードと同様。
下:JL。こちらも4ドアの同グレードと同様の装備。
細かい装備差はこちらで。
諸元表。
4ドアセダンの4面図。
5ドアセダンの4面図。
おまけ。平成元年10月発行の小変更時版薄口カタログ。
デビュー翌年に早くも手直しが加えられ、フロントウインカーのクリヤレンズ化と
グリルのメッキ加飾が施され、上級感をアップさせてます。同時にスポーティな
JZ-iを追加。名の通り1600PGM-FI搭載、フロント・リヤスポ、革巻ステアリングを
専用装備。
リヤ周りは変化ないですね。
インテリアの写真がOPTの本革シート仕様に替えられてます。
ラインナップ一覧。JZ-iの他、JEエクストラも追加。JEにパワーウインドー、
電動ミラー、パワードアロックを加えたもので、1500搭載車の充実を図ってます。
4WDはJX-iがイントラックのみになっています。
諸元表と装備表。
初代レジェンドに続くローバーとの共同プロジェクトでしたが、人気を得る事が
出来ませんでしたね。レジェンドがホンダ初の高級車市場への参入、既定概念を
覆すFFであった事など話題性も持ち合わせ一定の評価を得た反面、コンチェルトは
シビックとアコードの間のポジションで、またそこにはインテグラが居た事から
インパクトに薄れ、英国車風の小さな高級車的なコンセプトもユーザーニーズが
少なかったと感じますね・・・
そうしてコケてしまったコンチェルトは、後期型へのマイチェンで大々的な
手直しが加えられます...続く。
コンチェルトのオーディオで聴きたい昭和63年当時のヒット曲。
乾杯-NEW RECORDING VERSION-/長渕剛
結婚式のテッパン曲ですね!元々は昭和55年発売のアルバムのタイトル曲、
いわゆる旧バージョンが永く彼の名曲としてあったのをニューアレンジで再発売。
てか、旧Ver.はシングルじゃなかったんですね・・・意外。こっちも良いですが、
やっぱり自分は旧Ver.が好きですね~