カタログ紹介、今回は「あなたはどっち派?」なクルマから、日産グロリア。
7代目Y30型の後期型、昭和61年1月発行版です。
プリンスとの合併以来長きに渡りセドリックの双子車として日産の旗艦を務めた
グロリアは昭和58年6月Y30型にフルチェン、昭和60年6月後期型にマイチェン。
グロリアと言えばこの人、ゴルフの帝王ジャック・ニクラス氏。先代430型から
2代に渡りイメキャラを務めました。
Y30型はデザインは先代430型のキープコンセプトで、外観上の目新しさは薄い反面、
中身はV6エンジンを搭載するなど一新。先代から重厚感を増した威風堂々とした
スタイリングはセドリックと共通ですが横桟基調のフロントグリルはスッキリとした
印象ですね。後期型ではヘッドライト下にマーカーランプが加わりより高級感が
増しましたね~
リヤウインドーが折れてサイドに回り込む造形は先代430から継承される
4ドアハードトップの特徴でしたね。
カクカクしたデザインはダッシュ周りにも。ダッシュとコンソールの縁が切れている
ところが好きなんですよね~
インテリアも豪華。リヤシートでもんぞり返りたい(^^;)
こちらは4ドアセダン。カクカクボディがさらに際立ちます。黒のセダンは
プレジデントに負けず劣らずのショーファー感!
6ライトウインドーなのも先代430セダンからの継承。張り出しの少ない
標準バンパー車は公用車感があっていいですね~
自動車電話とか、お金持ちの象徴でしたよね~(^^;)その後スマホなんてものが
普及するとは夢にも思わず・・・
パワーシート、ポジションを記憶するマイコンシート、世界初の雨滴感知式
オートワイパー、オートライト、ASCD(クルコン)、自動防眩ミラー、
ステアリングを回してもセンターは固定のままの光通信ステアリング等々、
至れり尽くせりな装備満載ですね!
パワーシートはリヤにも。また後席がオットマン状態になるリラックスシート、
OPTですが本革シート等、シートも豪華になってます。マイコン制御フルオート
エアコン、キーレス等の快適・便利装備、オーバーヘッドのファンシーランプや
点灯するフードマスコット等、雰囲気アイテムも用意!
サスは前ストラット・後5リンクで二重防振構造も。ここにもハイテクが用いられ
超音波電子制御のスーパーソニックサス、車高を自動調整するオートレベライザー、
後退時に超音波で障害物を感知するバックスキャナー、アンチスキッドを採用した
4輪ディスクブレーキ等を用意。
エンジンは全6種。V6・OHC3000ターボのVG30ET(230ps/34.0kgm)、同NAの
VG30E(180ps/26.5kgm)、2000ジェット(可変ノズル)ターボのVG20ET
(180ps/22.5kgm)、同NAのVG20E(130ps/17.5kgm)、直4・OHC2000の
CA20S(110ps/17.0kgm)、直6・OHC2800ディーゼルのRD28(100ps/18.5kgm)。
ATにはパワー/エコノミー自動切換式電子制御も用意されます。
ではラインナップ。エンジンはグレード名のV30ターボ=VG30ET、V30E=VG30E、
V20ターボ=VG20ET、V20E=VG20E、無記=CA20S、28D-6=RD28を搭載。
まずは4ドアハードトップから。
上:V30ターボブロアムVIP。モード自動切換式電子制御4速ATフロア/コラムを設定。
マイコンシート、分割式リヤパワーシート、録音機能付きカセットデッキ、カラード
マッドガード、スーパーソニックサス(フロア車)、オートレベライザー、アンチ
スキッド、アルミホイールを装備、オートリフレックスルームミラー、本革シート
(フロア車)、キーレスエントリー、JBLスピーカーシステムをOPT設定。
下:V30ターボ/V30Eブロアム。V30ターボはVIPと同じ、V30Eは電子制御4速AT
フロアを設定。リヤパワーシート、リラックスシート、TVチューナーに加え、
ターボには雨滴感知式オートワイパー、助手席パワーシート(フロア車)等も装備。
またV30Eには雨滴感知式オートワイパー、助手席パワーシート、録音機能付き
カセットデッキ、カラードマッドガード、スーパーソニックサス(フロア車)、
アルミホイール等、つまりほぼブロアムVIPと同等の装備にできるパッケージOPT
「Vセレクション」を用意。
上:V20ターボブロアム。電子制御4速ATフロア/コラムを設定。運転席パワーシート、
ASCD、光通信ステアリング、ワイヤレスリモコン式後席ラジオコントロール、マイコン
制御デュアルオートエアコン、番組予約機能付きラジオ、イルミネーション付きフード
マスコット等を装備、リヤパワーシート、リラックスシートをOPT設定。
下:V20ターボ/V20E SGL。5速MTフロア、電子制御4速ATフロア/V20Eは
コラムも設定。無段間欠ワイパー、オートライト、テレスコステアリング、車速感応式
集中ドアロック、エントリー&フットウェル&残照式ルームランプ、ファンシーランプ
(フロア車)、リヤリクライニングシート、電話取付対応型リヤセンターアームレスト、
マイコン制御オートエアコン、フードマスコット、4輪ディスクブレーキ等を装備、
ASCD、マイコン制御デュアルオートエアコンをOPT設定。
上:V20ターボ アストロード。5速MTフロア、電子制御4速ATフロアを設定。
それまでのターボSに代わるハードトップのみのグレードで、カラードマッドガード、
スーパーソニックサス、アルミホイールを特別装備。他は下位のGLと同様ですが、
エアコンレスとなります。
下:V20E GL。5速MTフロア、電子制御4速ATフロアを設定。ブロンズガラス、
フォグランプ、電動格納ドアミラー、パワステ、パワーウインドー、タコメーター、
デジタル時計、シングルエアコン、カセットデッキ等を装備、電動リモコン
フェンダーミラーをOPT設定。
上:28D-6 SGL。4速ATフロアのみの設定。装備はガソリン同グレードと同じ
装備ですがASCDとデュアルエアコンのOPT設定はありません。
下:28D-6 GL。5速MTフロア、4速ATフロアの設定。エアコンレスとなる以外は
ガソリン同グレードと同じ装備。
V20ターボ ジャック・ニクラスバージョン。電子制御4速ATフロアのみの設定。
ハードトップのみのスペシャルグレードで、専用のエクステリア・インテリアに
雨滴感知式オートワイパー、マイコンシート、カラードマッドガード、スーパー
ソニックサス、アルミホイールを特別装備、またキーレスエントリー、JBLスピーカー
システム、バックスキャナーをセットOPT設定。ほか、SGLとの比較でASCD、
イルミ付きフードマスコット等を装備、代わってリヤリクライニングシート等が
付きません。
次にセダン。ここからは記載以外はハードトップの同グレードと同じミッション設定・
装備。なおハードトップにあるフォグランプ、ファンシーランプはセダンには設定無し。
上:V30ターボブロアムVIP。
下:V30ターボ/V30Eブロアム。V30EのATはコラムも設定。V30ターボに分割リヤ
パワーシートを装備、逆に助手席パワーシートがOPTになります。
上:V20ターボブロアム。
下:V20ターボ/V20E/28D-6 SGL。V20ターボのMT設定は無し。
電動リモコンフェンダーミラーを装備、電動格納ドアミラーがOPTに。また
V20ターボ以外はタコメーターが装備されません。
上:V20E/28D-6 GL。V20EのATはコラムの設定無し。SGLと同じミラー設定、
ほかブロンズガラス、シングルエアコンが装備されません。
下:V20Eカスタムデラックス。これ以下はセダンのみ設定のグレード。5速MT、
電子制御4速ATコラムの設定。集中ドアロック、後席パーソナルランプ、後席ラジオ
コントロール、AM/FMラジオ等を装備。
上:デラックス/28D-6デラックス。4速MTコラム(デラックス)、5速MTフロア、
4速ATコラム(28D-6)の設定。ハロゲンランプ、コーナリングランプ、電動リモコン
ミラー、3針時計、AMラジオ、トランクオープナー、リヤ熱線、サイドモール等を装備。
下:スタンダード。4速MTコラム、5速MTフロアを設定。これのみタクシー容姿の
最下位グレードで、間欠ワイパー、チルトステアリング、フューエルオープナー等を
装備、パワステをOPT設定。
特別仕様車のV20E/28D-6グランデージ。ハードトップ・セダン双方あり、
5速MTフロアと4速AT(V20Eは電子制御)フロアを設定。GLをベースにダブルラッセル地
シート、無段間欠ワイパー、フードマスコット、上級ホイールカバー等を装備した
お買い得志向なモデル。
そしてワゴン。記載以外はセダンの同グレードと同じミッション設定・装備。なお
ワゴンにはセダンに無いフォグランプが全車装備されます。
上:V20E SGL。MTおよびコラムATの設定無し。リヤリクライニングシート、
後席パーソナルランプ、マイコン制御オートエアコン、4輪ディスクブレーキ等が
非装備、またASCD、デュアルエアコンがOPT非設定となります。
下:V20E/28D-6 GL。V20EはコラムATの設定無し、28D-6は4速ATコラムが
設定されます。カセットデッキが非装備、28D-6はドアミラーのOPTが非設定。
写真はありませんが、V20Eデラックス。5速MTフロアのみの設定。装備は
セダンデラックスと同様。
詳しい装備差はこちらで。
諸元表。タイヤサイズもこちらでどうぞ。
さて、私はどっち派?かというと、Y30はグロリア派です。フォーマル志向の
セドリックよりやや崩した感じと、やっぱりジャック・ニクラスバージョンの
存在ですね~(^^;)
グロリアのカーオーディオで聴きたい昭和61年のヒット曲。
My Revolution/渡辺美里
彼女の出世作ですね。作曲は小室哲哉。
「セーラー服通り」という、いしのようこ主演のドラマの主題歌に起用され
ブレイクしましたね~。当時のTBSは「毎度おさわがせします」を筆頭に
思春期の自分達をビンビンにさせるドラマが多く、これもそうだったような・・・(照)