
カタログ紹介、今回は「大衆車」という言葉が似合っていた頃のカローラから
2代目20系。昭和45年5月発行のフルチェン時版です。
初代から3年半というやや短めなスパンで初のフルチェン。ボディサイズが
拡大されたほか、上質感や安全性の向上が図られました。
20系カローラはモデルライフ中に2回顔が変わりますが、この初期の顔が
一番シンプルで好きですね。写真は2ドアセダン・1200ハイデラックス。
リヤはセミファストバックスタイルですが、テールの裾が低いのが独特ですね。
ツボなのが初代ではアンバー色独立レンズだったウインカーがストップランプと
兼用のいわゆるレッドテールになった事!ただしこの初期型のみでした。
写真は4ドアセダン・1200デラックスとスタンダード。
ツインキャブエンジン搭載の最上位グレード、SL。流線型ミラーと
サイドストライプがスポーティーですね。写真は2ドアセダン・1200SL。
初代でカローラ・スプリンターとして追加されたクーペは、スプリンターが
兄弟車として独立した為純粋なカローラ・クーペに。写真はデラックス。
ただ、遠目で見るとCピラーがやや寝てるくらいで、2ドアセダンとあんまり
見た目が変わらないと思うのは自分だけ?
インテリア。1200クラス最大の室内空間を確保。フロントシートは全車ヘッドレスト
一体式のハイバックタイプ。デラックス以上にはフルリクライニング機能も装備。
ダッシュボードは豪華なローズウッドパネルをハイデラックス以上に装着。
インジケーターライトはデラックス以上に装備。後席も十分な広さですね。
後席サイドのコーラボックスは2ドア車(クーペ含む)のデラックス以上に装備。
SLはタコメーターを加えた3眼メーターのダッシュボードに。
さらにウッドのステアリングとシフトノブで「スポーティ・ムードがムンムン」w
コンソールボックスはデラックス以上とトヨグライド車に装備。
装備群。AMラジオ、ヒーター、助手席アシストグリップはデラックス以上に装備。
8トラのカーステレオ、クーラー、時計、レザートップ(クーペ)はOPT。
安全装備。ニープロテクターはデラックス以上に、衝撃吸収ハンドル、前ディスク
ブレーキはハイデラックス以上に、タンデムマスターシリンダーはSLに装着。
エンジンはフルチェン時は1200のみで、3K型直4OHV。スタンダード、
デラックスに搭載のシングルキャブ(68ps/9.5kgm)、ハイデラックスに搭載の
同・高圧縮比版(73ps/9.6kgm)、SLに搭載のツインキャブ(77ps・9.6kgm)。
サスは前ストラット・後リーフ。
装備表とカラーバリエーション。グレードはセダンがスタンダード、デラックス、
ハイデラックス、SLで2ドア・4ドア共に設定。クーペはデラックス、SL。
ミッションは全車に4速フロアMT、セダンのデラックス以下に4速コラムMT、
SLを除く全車に2速フロアAT(トヨグライド)を設定。
装備は前述のほか、デラックス以上にシガーライター、トリップメーターを装備。
シート地はスタンダードがビニールレザー、デラックスとSLが発泡レザー、
ハイデラックスはファブリック。ボディカラーは全8色。
諸元表。タイヤは全車6.00-12-4PR。ただし155SR12ラジアルタイヤ付、
スタンダードとデラックスには前ディスクブレーキ付も有り、の記載が。
OPTで選べたんでしょうかね?
最後に寸法図。
この4か月後の同年9月には1400エンジンを追加、翌年4月には更に1400にも
ツインキャブを追加、そして8月には早くもフェイスリフトを受け中期型に。
初期型は1年ちょっとのライフでした。
余談ですが、この初期型、自分が幼少の頃我が家のクルマでした。4ドアの
たぶんデラックスだったと思います。雨の日は保育園にこれで迎えに来て
もらってたな~。印象的だったのがボディカラーがホワイトだったんですが、
このサンプル通りの、ちょっと青みがかった独特なホワイトでしたね。
当時のCM。