カムとクランクのオイルシール、ウォーターポンプ交換(前編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
2号機を購入した時からクランクプーリー周辺やタイミングベルトカバー裏辺りがオイルで汚れてたことから、カムシールとクランクシールからのオイル漏れを確信してましたが、まとまった時間が取れたのでやっと修理しました。
写真はカムカバーやタイベルカバー、タイベル、カムプーリーを外した状態。やはりカムシールの下に涙の跡のようなオイル漏れの跡が確認されました。
作業上の課題と思っていたのは2点。
●クランクプーリーボルトの取り外し
●カムシール、クランクシールを周囲に傷を付けずに外すこと
これらをどうしたかも含めて以下に記します。
2
まずこの状態まで持って来るために下記のステップを踏みました。
ラジエター下からクーラント液抜き取り
エアインテークパイプ取り外し
2つのファン取り外し
アンダーカバー取り外し
ウォーターパイプとサーモスタット取り外し
パワステポンプ周りのネジを緩めてベルト取り外し
オルタネーター周りのネジを緩めてベルト取り外し
カムカバー取り外し
タイミングベルトカバー取り外し
クランクプーリーボルト21mmにレンチを掛けて時計回りに回して、タイベルプーリー上の緑の↓で示した部分にあるI,Eの刻印をバックプレート上のそれぞれに対応する位置にキッチリ合わせる
タイベルプーリーをこの位置に合わせたところで、写真では確認しにくいですが、赤い↓で示した位置のタイベルプーリーとベルトにマーカーで印を付けてあります。ベルト交換の際には必ずやる作業なので、プーリー側には以前度交換された際のマーカーが残っていました。因みに、ベルトに付けたマーカー間のベルト側の山の数は19でした(この数で本当に良いのかは知りませんが)。
3
ここで1つ目の難関のプーリーボルト外しです。手持ちの電動インパクトレンチではビクともせず、60cmのロングレンチでも緩む気配無しでした(5速に入れてサイドブレーキ掛けて)。予想はしてましたがやはり相当硬く締まっていました。
そこで、先人の方の知恵をお借りし、レンチをスタビに縛り付けてセルを回す方法を試すことにしました。セルモーターにダメージを与えてしまうリスクもあると思っていたので、最終手段にとっていた方法です。
写真のように21mmソケットをはめたレンチをウエスを挟んでフロントスタビに添えて縛りました。フレームにまで掛かる長いレンチなのでスタビへの固定は軽くで問題ありませんでした。
次に、燃料ポンプが作動しないようにサーキットオープニングリレーを外したうえでキーを回し、セルモーターが回ってカキン!と1回音が鳴った瞬間にキーをオフにするという作業を繰り返しました。セルが回った瞬間だけカムプーリーも連動して少しだけ動き、キーを戻すとプーリーも元の位置に戻ります。これを繰り返すこと5回目でカムプーリーがヌルっと回ったのが見えました。ボルトが緩んだためです。素早くキーをオフにして回転を止めました。
ボルトは、一旦緩んでしまえば、電動インパクトレンチで簡単に外すことが出来ました。
4
クランクプーリーボルトが緩んだ時にクランクが少し回ってしまったので、外したボルトをもう一度軽く取り付けてレンチを掛けて、時計回りに回して、プーリーを写真の位置に合わせ直しました。
5
クランクシャフトプーリーは固着もなく手前に引けばスルッと抜けました。その状態で、オレンジの○で囲んだ部分のように、タイミングベルトプーリーの外周にある小さな切り欠きとその上の▼の印の位置が合っていて、かつカムプーリー側の○で囲んだ部分の位置も合っていることを確認しました。ここまで確認できたところで、→で示したタイミングベルトテンショナーのボルトを緩めました。するとベルトのテンションが下がり、手前側にスルリと外すことができました。タイミングベルトプーリーも手前に外れるので、落とさないように要注意です。
ベルトのテンションが下がった瞬間に、両方のカムプーリーがわずかずつですが内側向きに回転してしまいます。このことが後々ベルトを組み付ける作業を結構ややこしくしてしまいますが、その対策も後で記します。
6
続いてサーモカバーを取り外し、
7
ウォーターポンプも取り外しました。
8
ブロックに残った液体ガスケットは綺麗に剥ぎ取りました。ここには紙製のガスケットと液体ガスケットが併用されていました。
9
漏れて付着したオイルを拭き取り、ウォーターポンプとの間に付着していた液体ガスケットも除去した後の様子です。
いよいよカムシールとクランクシールの交換に入りますがその様子は中編で。
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