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イイね!
2016年02月13日

【タミヤ イグレス】オーバーホール③「駆動系」

今回は、駆動系のオーバーホールです。

前回の足回り関係のオーバーホールの際、書き忘れましたが、実車とは全く関連が無いように感じるラジコンですが、基本的な部品の構成は実車と同じですので、中々見る機会のない方のために解説付きで綴っていきたいと思います。



↑まずは、フロントギヤボックスから。。。



↑フロントデファレンシャル。

この車は、「ボールデフ」と呼ばれるデファレンシャルを使ってます。

実車では、なじみのない物ですよね。





分割してみると、こんな構造になってます。

「ボールデフ」と呼ばれるのは、左右輪の回転差を吸収するために、ギヤではなくボールを使っているからです。

画像の白いギヤに入力された動力は、ボールを伝い、ボールを挟んでいる円形のプレートを伝わり、ドライブシャフトに出力されるという流れです。

では、実車は?というと・・・



↑実車と同じ構造のTG10ノーマルデフをばらしてみましょう。



↑動力の入力は、銀色のリングギヤから黒のケースに伝わります。



↑ケースの中のギヤの状況はこういうふうになってます。

黒のケースから3個のベベルギヤ(傘型のギヤ)に伝わり、それを挟んでいるベベルギヤ→ドライブシャフトに出力という流れです。

ちなみに、3個のベベルギヤが「ボールデフ」のボールの役目をしています。

「ボールデフ」の利点は、強い力でボールをプレートで挟んでいるため、その摩擦力とボールの回転抵抗から、作動制限効果(LSD:リミテッドスリップデフ)が生まれるここと、構成部品の小ささから軽量化も実現できることだと思います。



上半分がベベルギヤ式の構成部品、下半分がボールデフの構成部品。

下のボールデフについて、メインとなるのは白いギヤとその下にある8個のボール、その左右にあるプレートとなり、その外側の部品は、プレートをボールに押し付けるための構成部品となっており、スペーサーをかませてその強さを調整できるようになってます。

ちなみに、復刻版イグレスでは、このボールデフの構造が一新されていて、テーパースプリングでテンションをかけていたものが、コイルスプリングでテンションをかけるようになってます。

この方がLSD効果の微調整ができるので、ちょっと羨ましい変更点です。


デファレンシャルの動きについて、わかりやすい動画がありました。



LSD(リミテッド・スリップ・デファレンシャル)の作用については、これでわかるかな・・・



参考になれば、幸いです。


では、オーバーホールに話を戻します。



ばらしたボール類は、ブレーキクリーナーで洗浄。



綺麗になりました。
特に傷もなく状態が良好なので、全て再使用です^^



ボールデフを組み上げて、他のギヤの古いグリスも綺麗に洗い流します。



フロントギヤ関係を組み立て、セラミックグリスを薄く塗って完成です。

新品みたいになった^^


次はリヤギアボックスです。



シャシを裏返してふと気づいた!



ビスの頭が、2ヶ所飛んでるじゃん!





この車、軽量化のため全てチタンビスを使ってるんですが、皿ビスの頭が飛ぶことがしょっちゅうなんですよね~f^^;

カーボン板のシャシなんですが、皿加工して尖った部分が、皿ビスの頭の根元を”首ちょんぱ”しちゃうみたい・・・

チタンは、軽量で硬いという利点があるのですが、その分柔軟性が無いのかもしれません。

今回はチタンビスの予備が無いので、普通のビスに交換。

シャシ下面であれば、重量増の影響は少ないので、OKとします。
(重心は、むしろ下がる???かも・・・)



↑リアデフも、構造はフロントと同じです。



リアギヤボックスには、実車で言うミッション部分も含まれてます。

画像は、センターデファレンシャルに該当する部品。

大きなギヤ部分は、モーターについているピニオンギヤから動力を入力するギアです。

中心の金属部分は、ワンウェイベアリングが入ってます。

「ワンウェイベアリング」とは?

ベアリングは、回転の軸に使われ摩擦低減により回転をスムーズにするために使用されます。

普通のベアリングは、どちらの回転方向にもそのような効果を生み出すものなのですが、「ワンウェイベアリング」は、一方の回転ではスムーズに、逆回転ではロックする構造となっています。

どのような作用をするのか具体的にいうと・・・

前進するための駆動が掛かったときには、ワンウェイベアリングがロックし、前輪にも駆動を伝え直結4駆になります。

一方、ブレーキングや減速時にはワンウェイベアリングがフリーになり、前輪への駆動をカットし、後輪駆動と同じ状態になり、ターインの回頭性を上げるというものです。

実車のスポーツ系4駆によくある制御を、簡単な構造でやらせるって感じかな。。。

実際、これがあるのと無いのでは、ターインの動きが全然違うんですよね~



オーバーホールしたデフギヤ等を組み込み、



↑カーボン製プロペラシャフト(アフターパーツ)を組み込むと、
(今見ると、当時軽量化に一生懸命だったんだね~)



めでたく駆動系組み込み完了です!

続いて、



↑ちょっと古いデジタルサーボですが、これをステアリング用に取り付けて、



一気に車らしくなってきました!

復活まで、あと少しです^^

・・・つづく・・・
ブログ一覧 | ラジコン(イグレス) | 趣味
Posted at 2016/02/13 19:36:26

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この記事へのコメント

2018年2月8日 16:18
はじめまして、はらちんともうします。
突然のコメントに申し訳ありません。
実は、私も27年前に購入したイグレスをまだ持ってるのですが、職場でラジコンがまたブームになって
27年振りにイグレスを再び走らせろうと考えてるのですがパーツは、復刻版のイグレスのパーツが使えるのでしょうか?
一昨日、スーパーラジコンに見に行ったついでに店員にイグレスについて聞いたところ、「カスタマーセンターに聞いてください」と言われましたが、なかなか繋がらなくてまだ問い合わせしてません。




コメントへの返答
2018年2月11日 0:09
はらちんさん、はじめまして、こんばんは(*^-^*)
コメントありがとうございますm(__)m

復刻版イグレスのパーツは、ほとんど使えますよ(^^♪
自分も復活させる際に不足していたパーツは、復刻版説明書を見ながらパーツ請求しました。

ただ、説明書を見比べてみると一部仕様の変更が行われているので、注意が必要です。

自分が把握している復刻版の変更点は、

・フロントダンパーの取り付け方(ダンパーマウント変更とサスアームに直付け)
・前後ボールデフ
・前後ドライブシャフト
・前後ダンパーシリンダーの構造変更
・リヤサスアーム前側取り付け部分、剛性アップのためにプレート追加
といったところです。

復刻版の組立説明書は、http://www.tamiya.com/japan/customer/downloads/rc/index.html からダウンロードできます。

イグレス、是非復活させてくださいね~(^.^)/~~~

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