システム更新から約半年。エージングも少しずつ進んできて気持ち良く鳴るようになってきました。
メインパーツはもうしばらくこのまま頑張るとして、この冬はソース側の音質改善に取り組んでいます。キーワードは「電源」。一部パーツレビューとかぶります。
その1 電源ライン強化

V-50(BEWITH)
ホントはティーダオフで刺激を受けてマフラー交換するつもりの資金だったのに、欲しかったマフラーは生産終了。そこにコレの入荷の知らせが。「お前はオーディオしかやっちゃイカン」という神の啓示だと思い投入しました。
ビーウィズの安定化電源。バッテリーとプロセッサーアンプの中間地点、助手席足元にインストールしました。
赤いA-50Aを狙っていたところ、モデルチェンジで黒いV-50になりました。後で聞いたのですがV-50にも赤モデル(サンライズ)があるそうです。どれ位違うのか興味はありますがもう買えませんw
まぁ3倍は違わないでしょう。

AT-7708(audio-technica)
Rexatの電源ケーブル。
金クラとかPCOCCとか。SPケーブルよりハイスペックな狂気の製品です。
初インストールから電源系には全く手を付けていなかったので、念願の強化です。
SPケーブルも同時に変更してしまったため、どれがどの効果かわからないのが情けないw
3つ合わせて別モノかいって位の変化はありました。
その2 USB電源クリーン化
USBオーディオの音をもう少し追求してみたくて、あれこれやってます。
USBのノイズなんて音質に関係あるの?と思うのが普通なので、少し考察してみます。
まず、USBはデータと電源を一緒に送る規格であること。これがUSBを便利にしていると同時に、オーディオの伝送規格としては脆弱な要素ともなっています。
データラインと電源ライン。これらがデータと電源に影響するか、影響するとすればどう作用するか、2×2の組み合わせで考える必要があります。
「USBケーブルで音が変わる」と言われる要因には、次の2種類が考えられます。
A. 電源ラインのノイズがデータラインに乗る
B. データラインの信号が電源ラインに混入する
雑誌とかWebを見る限り、前者を根拠にした説明が多いようです。曰く、PCの電源は汚いので、USBの信号が乱されてエラーが発生するとかなんとか。
しかし、電源のノイズはせいぜい数10~100mV程度。それがケーブル間の結合で伝搬しても(当然減衰します)、データ伝送に問題が発生するほどUSBはヤワな規格ではありません。
そもそもUSBオーディオでは再送のないIsochronous転送が使用されるので、エラーが起きた場合にはパケット単位(1ms分)で検出されて丸々捨てられることになります。音質とは別の問題です。
もう一つ、オーディオ界では「とりあえずコレ言っとけ」と便利に使われている用語に「ジッター」があります。これもここ数年のUSBオーディオで導入されているAsynchronousモード対応製品であれば、USB信号のジッターが後段のD/Aコンバータに伝搬する心配は理論的にはないはずです。
電源ノイズがデータに影響するという理論は、S/PDIFやAsynchronousモードでないUSBオーディオにはまだ説得力がありますが、USBオーディオ全体やLANにまで適用するには少し無理があるように思います。
むしろ、USB信号そのものが電源ラインを汚す、あるいはもともとの電源ノイズの伝搬具合が変化する、その結果USBインターフェース以外の部分(DACであればアナログ段、DDCであればS/PDIF出力部)に作用する、という説明の方が自分は納得できます。(それも影響の程度は回路によりますが。)
(最初USBは5Vと書きましたが、電源が5V、ローおよびフルスピードでの信号レベルはLVTTL、ハイスピードで約400mVです。)
そこで、まずはUSBの電源ラインに挿入するフィルターを試しました。

Hi-Fi USBノイズフィルター FL-HiFiUSB-zn(FIDELIX) ※zionote取扱
ところが

Xperia Z3TCではまさかの電力オーバーで使用できず。iOSよりUSBの電力制限は緩いと言われるAndroidですが、ダメでした。(なおNexus7ではエラーは起きませんでした。フィルターがそんなに電流を食うとは思えないので、コンデンサの突入電流で引っかかっているんでしょうか?)
ならばと、電源そのものに手を入れたのは結果的に近道になりました。

USB外部電源供給アダプター RAL-EXTPW01(ラトックシステム)
単三電池、またはオプションの高品質ACアダプターからの電源電圧をUSB機器に供給するためのバッテリー電源です。
(注)「バッテリー電源」といっても、電圧安定化回路は入っています。詳しくはパーツレビューにて。
これは大いに効果ありました。力強くなったのに、以前よりボリュームを3dBくらい上げても耳が痛くない。余韻も綺麗に出ます。
DDCですからね。「アンプ替えたみたい!」とか「スピーカー替えるより効くぜ!」とかのレベルでないことは付記しておきます。でも、DDCを替えたと言ってもよい位の効果です。
気を良くして、「USBの電源ラインをクリーンにする」方向でさらに進みます。

USB-1.0PLS(Acoustic Revive)
よくあるAオス-BオスタイプのUSBケーブルですが、途中のケーブルが2本になっていて、USBの信号と電源を別々のケーブルで送るようになっています。
バッテリー電源からこのケーブルを使うことで、きれいな電源をそのままUSBオーディオまで供給してやろうという作戦です。
こちらも効果あり。もともとオーディオグレードのUSBケーブルを使っていたこともあるのでしょう、バッテリー電源ほど顕著な違いではありませんでしたが、変化の傾向としては同じ。低域の力感に効きました。
タブレット端末、怪しげな箱、太いケーブル・・・ 何の目的でXperiaにしたんだっけ?
USBオーディオといっても適当に見切りをつけないとこうなるという、悪い見本です。
しかも、予想以上にバッテリー電源の持ちが悪いので追加対策を検討中という。
オカルトオーディオと紙一重、というか片足突っ込んでいる領域ですね。自分としては納得しているつもりなのですがw
電源って大事です。
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Posted at
2015/01/19 00:29:24