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2016年09月12日

【 70's J-car selection 】vol.10 カリーナ1600GT

【 70's J-car selection 】vol.10 カリーナ1600GT カリーナ1600GT TA12(1971)

1960年代後半から1970年代、ハードウェアとしての日本のクルマはまだまだ発展途上で、また、それ故にマーケットもホットだった。DOHCエンジンとか「四独」(四輪独立懸架)といった新メカはニュースであると同時に、装着車ともども「新しさ」は常に歓迎された。その一方で、メカ的にはそんなに先鋭でなくても、コンベンショナルな方式を採りながら、その「まとまり」の良さや総合バランスで、好感とともにマーケットに受け入れられるモデルがあった。これもまた、当時もいまも変わらぬ図式である。

このカリーナも、「新メカ」よりも実質性能において「良し」とされた機種のひとつだった。とりわけ「足」については「四独」ではなかったが、そのステディなフットワークが高い評価を得た。まあ「足のいいヤツ」という巧みな広告コピーに、マーケットやカスタマーがリードされたという側面は多分にあったかもしれないが。

スタイリングは、流行の「四つ目」ヘッドランプというトレンドを採り入れつつ、どこかクラシカルな雰囲気もある“オトナ”のフィールでまとめられ、ひと味違うセダンとして、当時のちょっと「うるさ型」のカスタマーに好まれた。シャシー的には同時期のセリカと同じで、ただ日常車としては派手なクーペボディ(セリカ)ではなく、目立たぬセダンに乗りたいという層にも、このクルマは浸透した。

ただ、そうはいっても爆発的に売れたクルマというわけではなく、そしてテールランプは「縦型」で、今日にまで至るトヨタのジンクス、「縦型ランプのクルマは売れない」というデータの確認に、このカリーナもやっぱり“貢献”することになったようだ。

基準車の登場(1970)から一年後にGTが追加され、セリカGT系と同じ1600ccのツインカムエンジンを搭載。足のフィールだけでなく、動力性能的にも十分以上のものがあるグレードとして、改めて注目と評価を受けた。

(ホリデーオートBG 2000年3月より加筆修整)(フォトは基準車)
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Posted at 2016/09/12 10:37:59

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この記事へのコメント

2016年9月22日 1:00
 縦長テールランプのノッチバックは、テールランプのところではっきりと分断されてしまうことで伸びやかさがなくなることや、トランクないしはバックパネルが大きく見えてしまうことが、不人気のポイントでしょうかね。ハッチバックの縦長テールランプは気にならないのに、面白いことです。

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