前半からの続き)
車を趣味にすると云うことは、
良くも悪くも、自分の内なる趣味性を、
周囲にさらけ出すことになる。
この点が、
身に纏う洋服/ファッションともある種、共通してくる所以だ。
いまどきのIT会社なら通勤のファッションも、ほとんど自由業と同じだ。
銀行員のような姿で出勤したら、逆に変な目で見られる。
昔の英国貴族は、山に入り沢で釣りをするときでさえ、
ネクタイをしていたといわれるが。
いまやればゴルフにニッカポッカで登場するのと同じ、
特別な趣味嗜好を持った人になる。
僕はは前回、自分の車を選択するときの、
必要条件に順位を付けた。
信頼性>実用性>道具性(性能と機能)>趣味性>ファッション性>知性度>>ステータス性
2台3台持つなら、基準も変わるだろうけど、
僕には複数台所持という考えは、全く無い。
オーディオでスピーカーを揃えるとき、
ジャズ用、クラシック用と複数置く人がいるけど、
僕は全く賛同しない。
アナログレコードを聴くときも、カートリッジをいくつも並べて、
使い分ける人がいるけど、僕は全く、これに賛同しない。
自分にぴったりの一つを選ぶ。
音楽に合わせるのでは無く、自分の感覚に合わす。
車はとても残念なことに、趣味だけでは選べない。
信頼性について
自分だけで無く他人の命も巻き込む危険な存在だから、
高速道路でトラブるような車は絶対避けたい。
で、それ以外の選択条件の中で、
知性度というのは何か・・。
ちょっと書いてみる。
バブル期の頃、千昌夫がロールスを買ったけど、
この組み合わせには誰も知性を感じないだろう。
小林幸子の紅白衣装みたいなもので、舞台装置だ。
結局、乗り手のもつ人品骨柄に似合ったモノが良いと言うことになる。
僕の友人が某大学で仏文学の教授をしている。
知識人の代表格ともいえる仕事だけど、
音楽に詳しくシャンソンなんかの記事を専門誌に寄稿している。
それなりに年収もあるけど、彼はシトロエンに乗っている。
決してXXXなどは選ばない。
なぜなら、国家とか威厳とか権威とか、
そういう事を連想するモノは選びたくない、らしい。
僕の云う 「知性度」 とは、つまりこういうことだ。
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Posted at
2017/01/29 18:55:34