実は、事実上の初体験 =食道楽番外・神戸編 (2)=

　【2010年12月31日 11時30分／兵庫県神戸市中央区】

ホテルをチェックアウトした後、車をひとつ隣の元町駅方面へと走らせます。
大晦日ということで年越しの最終準備も慌ただしく、午前中からなかなか多めの人出となっている元町地区、コインパーキングに車を入れてアーケード街へと向かいます。

訪れたのは、「たちばな」というお店。
神戸ご出身のカメラマン氏に、昨日訪れた「ナダシンの餅」などとあわせて紹介してもらった店のうちのひとつです。

こちらは“たこ焼”で有名。たこ焼と行っても、神戸という土地柄から一般的には“明石焼”として知られているもので、メニューもこれしかありません。

開店からそう時間も経っていないはずなのに、既に1階は満席。案内された2階席の奥に陣取りましたが、階段を昇ろうとしたところで店のおばちゃんに「何人前？」と聞かれます。
なにしろドリンクは別にしてメニューは“たこ焼”しかありませんから、あとは数を注文するだけ。1人前は10個で600円、相棒さんとの2人で3人前を注文して席についてしばし待ちます。

すると、木の板に載せられてやってきた30個の“たこ焼”。
ダシかソースでいただきますが、やはりここはダシから試してみたいところ。しっかり味のついたダシに浸してから食した“たこ焼”、中はトロ～リとしていてその中に明石の活ダコがシャキッとした存在感を見せています。

実は私にとって、それなりの店で明石焼を食したのは今回が初めて。本場の明石市には足を運ぶ機会がなかなかないのですが、創業から半世紀を超えて愛されているという「たちばな」の美味しさ、なかなか感動モノでありました。


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