美祢西インターチェンジ

ここ数日続けている制作作業の過程で、懐かしい写真が出てきました。

撮影したのは2003年の6月29日。
同日開催されたスーパー耐久シリーズ2003第4戦の帰りがけに、中国自動車道の美祢西インターチェンジで撮影したカットです。

1972年に「厚保サーキット」として開業。その後「西日本サーキット」と名称を改め、1991年の大がかりなコース改修時に「MINEサーキット」に再び改称。この改修では周回方向もそれまでの左回りから右回りとされ、グランドスタンドなども位置を変えて新設するなどされました。
　
国内でも4番目に古い歴史を誇るコースとして全日本選手権などのビッグレースも開催された「MINEサーキット」。
西日本のモータースポーツ文化発展に大いなる貢献をしてきました。

しかし景気悪化の影響もあって経営に窮することに。
2003年には玩具メーカー系列企業に経営権が移されましたが、2006年には親会社にあたる玩具メーカーの合併によって不採算部門だったサーキット事業は整理されることとなり、同年2月いっぱいで30年以上にわたる歴史に幕を閉じました。

現在、サーキットのあった場所はマツダ株式会社の美祢自動車試験場とされ、新車開発のためのテストコースに生まれ変わっています。
今後、コースを使ったイベントも企画されるという話もありますが、往年のように華やかにビッグレースが催される可能性は限りなくゼロと言えるでしょう。


「MINEサーキット」は掲載した写真の場所、中国道の美祢西ICから車で約10分という立地でした。
出張の際は美祢市や下関市などに宿をとるのが常で、飛行機での往復は山口宇部空港のほかに福岡空港を使うこともしばしば。福岡経由の場合は関門海峡を渡ることになります。

サーキットがあった頃は、少なからず年に数回は訪れる場所でした。
私の場合、スーパー耐久への出張は自走が基本なので、東京からちょうど片道1000kmほどの道のりを、約12時間かけて走っていたものです。
最初は「遠いなぁ～」と思っていたのですが、いざ一度走ってしまうと「そんなに遠くもないなぁ」と思うようになり。
自走でのMINE出張経験が、長距離走行を苦にしない性格に拍車をかけたような気もします(^^;。

今ではすっかり訪れることもなくなってしまいました。
久しぶりに機会があれば自走で山口や山陰方面、九州にも行ってみたいものです。