目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
1981年製の「PORSCHE 911SC」にはリモコンドアロックというものなど付いていませんが、今まで30年以上乗ってきて、必要と思ったことはありませんでした
常に、普段のる車は常にもう一台あったし、それほど頻繁に乗ることもなかったからだと思います
けれどここ数年は毎週のように、芦有ドライブウェイに行くようになり、特に夏場は早朝に出かけるため、住宅の密集している自宅で暖気運転するのが気が引け、500mほど離れたコンビニまでエンジンをかけたら直ぐに 20km/h くらいで行って、そこで暖気運転しています
ただ、コンビニに入るときに流石にくるまを開けっ放しにしておくわけにはいかないので、エンジンを切ってドアロックし、買い物したあと再び暖気うんてんをしていました
この時間が無駄なので、予備キーを持って、、、と思っていたのですが、リモコンだと便利なので、汎用アフターパーツの姫路にある『コムエンタープライズ』さんのリモコンドアロックをつけることにしました
この『コムエンタープライズ』さんの商品はよく使っていて、20年以上前に『CITROEN BX』の赤外線のリモコンが反応が悪すぎて(新車時からそうらしいですが、赤外線なので当然でしょう)、この普通に電波の「ロックマン」を使っています
さらに、自宅の電動シャッターのリモコンの反応が悪くなってきたので、それも同様の商品に変え、リモコン自体は4個購入し、各車と自宅玄関、ガレージ内に置いているので、とても便利です
一番古い「BX」のものは20年以上使用していますが、全く故障もなく確か1度だけ電池交換した記憶があるくらいです
2
しかし「PORSCHE 911SC」には集中ドアロック自体が付いていません
「集中ドアロック」とは、運転席のドアを開けたり閉めたりすると、それに準じて他のドアやハッチが開け閉めするシステムです
今では当たり前の装備ですが、このころまでは、各ドアを一つずつ開け閉めする必要があります
そいいえば、車に乗せてもらって降りる時、自分の乗っていた側のドアのロックをして、ドアを閉める時にドアハンドルを開く側に固定したまま閉めてロックしていました
ドアハンドルをそのまま閉めると、ロックしていても閉めたとたんにロックが解除されるようになっていました
今では懐かしいですが、少なくとも90年代以降の車にしか乗ったことのない方には理解に苦しむことと思います
なので、「リモコンドアロック」をつける前に『集中ドアロック』を付ける必要があります
同じく「コムエンタープライズ」さんの
商品なので、信用できます
3
集中ドアロックは、2ドア用〜5ドア用まであるようで、当然2ドアようを購入します
ドアロックモーター(ソレノイド)が2つのものです
写真はハーネスですが、どうも使い回しのようでドア4枚分のケーブルが付いています
まぁ切ってしまえば良いわけですが
必要にして充分な説明書が付いているので、配線に関しては問題ありませんが、一番困難で時間がかかったのが、ドアモーターの配線をどうやって綺麗にドアの中まで引き回すかということです
4
写真が少し解りにくいですが、左ハンドルの運転席に座って、左側ドアを全開にし、見たところです
ドアには3つの穴があり、ブッシュを介して上から「リモコンドアミラー配線」「パワーウィンドゥ配線」「スピーカー配線」となっていました
一番下のスピーカーの配線は、既に抜き取って配線も外しています
結局スピーカー配線が一番余裕ありそうなので、ここに便乗しようとしましたが、ブッシュが相当タイトなので、ブッシュも大きめの穴のものに交換し、スピーカーケーブルと一緒に挿入する作戦にします
運転席側は、ギボシ端子の付いたケーブル5本とスピーカー用の平行ビニールを通すので、それなりに太くなりなかなか大変でした
ドアストッパーのピンを抜き取ってやれば早かったと思いますが、それも面倒なので、このままやりました
下側に見えているカラフルなケーブルがドアロックモーターの配線です
社内から一旦外側に引き出し、これからドア内に入れるところです
まず室内から車外に出し、さらにドア内に引き込むということで、それを1本づつ通していきました
助手席側は2本だけなので、一括で引込めましたが、運転席側は時間がかかり、シリコンスプレーと根気でなんとかなりました
予想を反して、全部で5時間くらいかかってしまいましたが、ほとんどがドアへのケーブルの引き込みの時間です
5
運転席側の取り付け状態です
追加で金属のプレートを各ドア1枚づつ追加し、ソレノイドの取り付け剛性を高め、誤動作をなくす作戦です
この後、ブチルゴムと古くなったビニールシートを新品にし、貼り付けて防水しておきました
配線は何の問題もなく済ませ、アンサーバックにウィンカーを全て点くようにしましたが、これも問題なく終了しました
ドアロックの機構はリンケージを引っ張ったり押したりでやりますが、手でリンケージを動かそうとしても動かず、かなりの力が必要です
ソレノイドの力のかかり方が、リンケージに対して完全に並行になっていないと、動かないこともあるらしいですが、がっちり固定させたおかげか、怪しい動きは一切なく1発で成功しました
6
リモコン自体は2つ付いていましたが、デザインはあまり良くないので、久しぶりのレザークラフトでケースを作ってみました
ファスナーだけを¥80 で購入して、あとはその辺にある本革の端切れで作ります
7
右が裸のリモコンキーで、左が自作ケースに入れたもの
小さいので、曲線状にファスナーを縫い付けるのに少し手間取りましたが、1時間ほどで完成です
8
これで、今までの右側のキーをつけてエンジンをかけたまま、左のリモコンキーを持っておりてコンビニで買い物できます!!
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