ミノルインターナショナル スーパーサーモヒートシールド  

BILLION製の耐炎カーボン繊維断熱材「スーパーサーモヒートシールド」と「スーパーサーモクロス」です。
エキマニの直上かつラジエーター直後に存在するエアクリーナーボックスまわりを断熱するために採用しました。

こちらの商品は、放射熱を反射する遮熱材とは違い、温まった空気などから熱が伝わるのを防ぐのが主な目的となる断熱材です。
サーモクロスが1.8mm厚の断熱カーボン繊維。
ヒートシールドが5mm厚の耐炎カーボン繊維で、より効果が高いと謳われています。
とはいえ、5mm圧でインテーク周りを覆うのは苦労しそうだったので、主に下回りを5mm厚のヒートシールドで覆い、上部は1.8mm厚のサーモクロスで覆うことにしました。
（画像ニ枚目参照）

簡易的に効果を確かめるため、ヒートガンを当てたインテークの裏側を触っていたのですが、断熱材無しだと数十秒で触っていられないような温度になってしまいます。
しかし断熱材ありだと何分でも持っていられるレベルで熱を感じないので、効果はかなりわかりやすいです！

スポーツ走行中のエンジンルームはいやというほどの熱を放っており、吸気温度に影響を与えるなといっても無理な話です。
ざっくりですが、吸気温度が20度下がればおよそ6～8%ほど酸素を多く取り込めます。
とくにジムカーナのような停車からスタートするような競技や、信号待ちの多い街乗りでは特に効果が期待できるので、吸気温度対策として施工しました。

施工方法は単純で、ちまちまと気長に貼るだけです。
インテークパイプなどの曲線は、それに合わせていくつかパーツ分けし、最終的にアルミガラスクロステープでぐるぐる巻きにした後、念の為に金属バンドで固定しました。
時間をかけて丁寧にやればだれでもできるのではないかと思います。

吸気温度をみてみても、明らかに温度上昇がゆるやかなので施工してよかったです！
特に停車中でもなかなか吸気温度が上がらないのがよいポイントですね。
サーキットのように常に100km前後で走っているような環境ではあまり大きな影響はないかもしれませんが、低速&停車が多い使い方の場合は変化がありそうです。
なんとなく街乗りレベルでも調子がいいので、そういった使い方の人ならば案外燃費などにも好影響があるのかもしれません。

注意点としては価格ですね。
特に5mm厚のヒートシールドの方は約1㎡（950mm×950mm）で税込35,200円とまぁまぁの価格です。
どこからどこまで貼るかにもよりますが、エアクリーナーボックス+インテークパイプくらいなら、税込10,780円で買える470mm×470mmサイズを主に使い、細かい部分を1.8mm厚のサーモクロスで覆うとちょうどいいんじゃないかという分量感です。
（私の場合はなんとなくエアクリーナーボックス横のレゾネーターも覆ってあります）

自然吸気エンジンで馬力を上げるのは本当にしんどいので、これで少しでも馬力ダウンが抑えられたらと思います。
夏と冬のサーキットだと、秒単位でタイムが違うのは主に吸気温度の影響ですから、やらないよりはいいだろうと思っています。
とくに熱伝導率が良すぎるアルミ製の吸気ラインを持っている人には、特に効果的かと思われます。

施工に必要なのは時間と根性だけ。
ちまちま車をイジるのが嫌いで無いのでしたら、軽い素材故にデメリットもあまりないので、比較的おすすめできる施工かと思います！