2010年06月16日
前置き、20系プリウスとFD系シビックハイブリッド。
この2台はハイブリッドカーとしてデビュー当初比較対照されますが、
その性能は両車全然異なります。
03年デビューの20プリウスはトヨタ曰く専用設計と言われていますが、
全長×全幅×全高 4445×1725×1490mm のボディーデザインは専用設計ですが、
肝心な足元を見るとホイールベース 2700mm で車軸はPCD100mmの5H
フロントストラット式サスペンション&リヤトーションビーム式サスペンションは
見た目が大幅に異なる物の01年にデビューしたプレミオと同一寸法。
プレミオのエンジンは基本設計がプリウスと同じ1NZの1496ccでスペックは
最高出力 109ps(80kW)/6000rpm に最大トルク 14.4kg・m(141N・m)/4200rpm
10・15モード燃費 16.4km/リットル で車輌重量は1140kg。
金額は税別で約165万円。
これに対してプリウスは同じ1NZエンジンを採用しても
最高出力 77ps(57kW)/5000rpm に最大トルク 11.7kg・m(115N・m)/4200rpm で控えめで
この数値はヴィッツ クラヴィア の1298ccエンジンよりも低い数値で
結果は10・15モード燃費 35.5km/リットル ですが、車両重量 1250kg 。
金額は税別で約215万円とプレミオ対比で3割高。
対するシビックハイブリッドは既存のシビックセダンをベースに
車輌重量が30kgプラスの1260kgとプリウスと同等の重さ。
ちなみに、
この1250kg近辺の重さはワゴンボディーですが
最後のカルディナ1.8L系や先代インプ1.5L系も同じ重量。
しかも、偶然かカルディナもプリウスもホイールベース は2700mmと同一寸法
但し、
シビックもカルディナもインプワゴンもリヤサスペンションは独立懸架方式を採用。
金額面でもシビックはベース1.8Lが税別で約180万円に対して
ハイブリッドは税別で約210万円とベース対比で17%プラスで
2割にも満たない金額でハイブリッド化を可能にしてます。
肝心なスペックでは1250kgの車重を何不自由無く乗りこなすには1.8Lエンジンが必要で
ベースは最高出力 140ps(103kW)/6300rpm 最大トルク 17.7kg・m(174N・m)/4300rpm
10・15モード燃費 17.0km/リットル
対するハイブリッドはフィット1.3Lエンジンをベースに
最高出力 95ps(70kW)/6000rpm 最大トルク 12.5kg・m(123N・m)/4600rpm
10・15モード燃費 31.0km/リットル
さて問題は、
この2台は偶然にも車輌重量はほぼ同一。
でも実際の燃費ではプリウスの方が優勢のは、
プリウスはベース車輌のプレミオに対して100kgに近い重さのバッテリーを搭載し、
強力なモーター駆動をベースにエンジンはバッテリーの発電機代わりに使用してる
発電機搭載の簡易電気自動車なのです。
これに対してシビックハイブリッドは1250kgの車輌重量で一定速度を巡航するのに
最低限のエンジン出力を逆算し、ベース車輌からダウンサイジングを図り、
加速に必要な動力をモーターで補う電動過給機的な存在で、
モーターの出力も最小限で計算されているので、当然バッテリー容量も少なく
軽量で低価格でハイブリッド化を可能にしてる点がプリウスとは大きく異なる所です。
両車共に速度規制が厳しく、渋滞も多いい日本と北米では大いに貢献する技術ですが、
速度レンジが高く、移動距離が長い欧州では既存技術の発展版の方が主体のようですね。
華子
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華子の独り言 | クルマ
Posted at
2010/06/16 22:47:51
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