2010ルマン24耐　予選初日

水曜の予選初日は、練習走行終了後の夜１０時からのナイトセッションで行われました。


先ず最初にトップタイムを出したのはチームオレカのプジョー９０８（Ｎｏ．４）。
なかなかタイムを縮められないライバルに対して、プジョー勢のタイムはこの時既に＋２秒の差をつけていました。
ところがチームオレカは無線トラブルが発生し、マシンがガス欠に。

この直後、ＬＭＧＴ２クラスのポルシェ９９７ＧＴ３ＲＳＲ（Ｎｏ．８８）とフェラーリＦ４３０ＧＴ２（Ｎｏ．９６、ドライバーの一人にミカ・サロ！）が連続でクラッシュを起こしてしまい、赤旗中断。

セッションが再開されると、ワークスプジョー勢が一気にタイムを更新。
視界が少なく難しいナイトセッションにも関わらず、セバスチャン・ブルデーの駆るプジョー９０８が３分１９秒７１１（！）というスーパーラップを記録してトップになりました。
残りの２台のワークスプジョーも２０秒台のベストタイムを記録し、序盤トップだったオレカを含めてプジョー９０８が１－４位を独占しました！

プジョー９０８インカー（Ｎｏ．１：アレキサンダー・ブルツ）


前年の雪辱に燃えるアウディ勢は、ニューマシンのＲ１５＋が奮わなかったのか（それとも三味線か？）渾身のアタックでも２３秒台がやっと…。
５－７位をアウディＲ１５＋が占め、それ以降はローラ・アストン、オレカＡＩＭとガソリン勢が入りました。

ＬＭＰ２では格が違っていたポルシェＲＳが出場していないので、ＨＰＤ・ＡＲＸ０１（アキュラのプロトカー）がクラス１－２位を獲得。
こっちもＬＭＰ２内では唯一３０秒台に入って、差を見せつけています。

ＬＭＧＴ１ではアストンがトップ。フォードＧＴ、コルベットＣ６Ｒとアメリカ勢が続きます。
ルマン挑戦３年目となるＪＬＯＣは、セッティングが煮詰まらないのかクラス最下位。
もう順位は気にしないから、今年は完走してくれぃ…。

ＬＭＧＴ２はコルベットの猛攻を凌いだＲＩＳＩのフェラーリＦ４３０ＧＴがトップ。
先月のニュル２４耐を制覇したＢＭＷも、なかなか上位争いには喰い込めず。


予選２日目は初日より少し早い午後７時に行われます。
天候が怪しいので、このままプジョーの優位が揺るがずに決勝まで行く可能性が高まってきました。

ただ、圧倒的に有利でも何が起こるか分からないのがルマンの醍醐味♪
この後も楽しみです！