
スコットランドで開催されていたCOP26という名の茶番は終了したのでしょうか?
今回槍玉に挙がったのは石炭火力発電です。
石炭の場合天然ガスに比べると同じエネルギーを得るのに約2倍のCO₂を排出するということですが、カーボンニュートラルを目指すなら天然ガスも石炭も文字通り「五十歩百歩」です。
積極的に音頭をとった英国は石炭火力発電の廃止を決めてはいるものの、製鉄等での「発電以外の石炭利用」については何の規制のアナウンスもしてません。
風力発電が盛んで北海油田から天然ガスも調達出来る英国にとって石炭火力発電は日本ほど重要な位置を占めていませんが、それでも現状はまだすぐに石炭火力発電を止める訳にはいかないようです。
Coal keeps lights on at COP26 as low wind strikes again - Net Zero Watch
https://www.netzerowatch.com/coal-keeps-lights-on-at-cop26-as-low-wind-strikes-again/
COP26開催期間中に風が弱まって風力発電量が減ってしまい、他の欧州諸国からの電力輸入を増やしただけではまかないきれず石炭火力発電による電力供給も受けながらのCOP26開催になったという記事です(冒頭画像)。
なんと申しますか…(´・ω・`)
日本の岸田首相は石炭火力発電廃止時期を明言しなかったと言う事で名誉ある
「化石賞」を頂いたとか…誇らしい話です。
どの参加国も口先では立派な大風呂敷を広げていますが、本気でCO₂削減を目指しているようには見えません。
天然ガスを利用しながらカーボンニュートラルを目指すなら炭素固定化技術が必要ですが、実用化までの道筋は見えているのでしようか?
もしそれが可能なら石炭火力発電を全廃する必要はないはずです。逆に不可能なのであれば天然ガス火力発電だって近い将来廃止しなければなりません。
そんな状況下でLNGコンバインドサイクル発電などの高効率大規模火力発電所新設の投資をする人はいないでしょう。
それとも途上国向けに小型原子炉を供給する等、今後も原発を積極的に普及させるつもりなのてしようか?
少なくとも今後の原子力政策のあり方について今回のCOP26では何の具体的な提言もなかったように思います。
太陽光発電は天気まかせ、風力発電は風まかせなのは小学生でもわかる話です。
低コストな大規模蓄電技術や炭素固定化技術が実用化出来ない限り、カーボンニュートラルなんてただの夢物語です。
COP26に参加していた世界各国の首脳達は、綺麗事を並べるだけで本気で真面目にこの問題に取り組んでいるようには見えません。
世界を代表する環境活動家のグレタ嬢はさすがにその事を見抜いているのでしょう。今回の会議の結果について相当ご立腹なのは各種報道で伝えられている通りです。
さて米がバイデン政権の政策によってシェール生産が増えない中、OPECプラスも原油の追加増産に消極的で原油や天然ガス価格が急騰してます。
迷惑な話です。
気候変動問題を重要だと思うなら、もっと真面目に取り組むべきですし、良識・良心のある人からどんどんそのような声を上げるべきです。
やるんだったらマジメにやれ!
それが出来ないなら止めちまえ!
いやホント、マジで…
(´Д`;)ハア…
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2021/11/07 14:16:22